大工道具の蒐集

骨董市で集めた大工道具類の入手の経緯、使った感想を報告

0653 鉋刃 銘 敬寿(八分)

2018-02-02 17:42:38 | Weblog
この鉋刃は町田骨董市で入手した。 これで千円だった。 少し高いかな、微妙な値段だ。
この業者は余り見掛けない人だ。 鉋と鉋刃を幾つか持っていた。 聞いて見ると 亡くなった大工さんの持ち物だったと言う。 しかし見るとこの鉋刃は銀色に輝いている。 錆は全くないし、鉄物らしい色も無い。 こんなの始めて見た。 どうも何か塗って表面を研磨したのかも知れない。 どうも怪しい鉋刃だ。 この敬寿銘の鉋と鉋刃が幾つか置いて有った。

大工さんは この敬寿にほれ込んでいたのかも知れない。 刃幅 72ミリ 全長110ミリ
でまだ殆ど使って無いと思う。 敬寿を調べると 同銘の鑿が有った。 初代 菊弘丸の二男が 独立して 敬寿を名乗り 成功したと書いて有ったが この鉋刃 敬寿は その人の打った物かどうか不明。 私には判断できない。 

ところで刃を見ると 敬寿 以外に左側に 藤四郎作と有る。 総て鏨彫りの様だ。 刃の形はゆるくラウンドして 東京鉋の様に見える。 いずれ研ぎ直して 台を打って少し使って切れ味を確かめたい。 しかしこの 銀色はまいったな。 黒染め液で 黒くなるだろうか。軽く研いだ感触は しっとり研げて良さそうに思われる。 期待して見たい。
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0652 一枚刃平鉋 銘 剣正宗

2018-02-02 17:27:36 | Weblog
この鉋は長台鉋で 調整が難しい。 刃も短くて台にもぐり込む様だ。 しかし研いで見ると案外良さそうだ。 そこでこの鉋刃の為に台を打った。 

台は 幅95ミリ 全長 275ミリ で厚み 25ミリとした。 台は幅広なので今回も二枚張り合わせて作った。 右側は材 まてば椎 で左側は樫の木を使っている。 色も若干違うと思う。 台が出来て見ると 材が動く様なので 表面にラックニスを塗り 刃を入れて 暫く馴染ませてから 試し削りしようと思う。 取敢えずこれで使える状態になった。  前の長台は これを切断して 別の鉋台として使おうと思っている。 出来て見ると幅が広くて 台を握り難く 私には 使いこなすのは難しいかも知れない。 この刃は大分使い込んでいるので 試し削り程度に留めて 後は保管する様にしたい。
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