大工道具の蒐集

骨董市で集めた大工道具類の入手の経緯、使った感想を報告

六角筒型箱 失敗作

2020-06-08 15:55:32 | Weblog
これは以前も製作した事が有る 六角形の筒型箱だ。 先が若干すぼまった形で 鉛筆立とも呼んでいる物だ。  今回はエゴの薄板にメープルのベニヤを膠接着剤で 貼り付けて試作して見た。
この膠は普通の膠では無くて タイトボンドが出している簡易膠だろうと思う。

取敢えずベニヤの貼り付けは上手く行った様だが、膠液がベニヤの表面まで染み出して来て取れない様だ。 片面張りなので板の反りを押さえる為に 急いで木端同志を接着して形にした。 ここはイエローボンドを使った。 比較的上手く精度良く出来た方だ。 そこで着色の為何時もの柿渋を塗った。  すると柿渋の水分で膠が溶けだして 表面がねばねばになった。 急いで拭き取っていると端の方が剥がれて来た。 膠は水分に弱い物だ。 あわててアイロンを取り出して熱を加えて押して見た。  これが失敗の元だ。 熱でベニヤが収縮して貼り合せた陵の所が 少し開いてしまった。 取敢えずゴムバンドを掛けてベニヤを押さえつつ乾燥を待った。 開いた所は元には戻らないので パテで埋めて サンディングした。 少し残念な結果だが そのままOILを塗った。  これに必要なら蓋を作れば完成となる。 初めてトライした突板の膠張りは余り上手く行かなかった。  

そこで膠張りは難しいと考えた。  次回はタイトボンドの耐水性接着剤を使って見ようかとも考えている。 または樹脂板を材に貼る時に使うゴム系接着剤が良いかなとも思う。 ゴム系接着剤もスプレー塗り出来る物が有るからそれを使えば良さそうだ。 それは椅子張りでもよく使う物だ。 まだまだ研究の余地が有る。  だがしかしやはりこんなに気を使い苦労するなら、無垢板の方が良いに決まっている。  そうも思うのだがまだベニヤは余っているし もう一度トライするか。
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台形の切り出し

2020-06-08 15:29:04 | Weblog
さて上にすぼまった 六角柱型の物を作ろう。  高さは10センチ 一辺は下8センチ 上は7センチとした。  取敢えず幅8センチの長さ10センチの板を切り出す。 これで木端を5ミリ程斜めに切り取れば良い。  いつもはスライド丸鋸を使うが どうも今一精度が良くない。

そこで今回は 昇降盤の上に横切り治具を載せて その板の上に幅と角度を決める添え木を釘で仮留めして 切り出して見た。 これで上手く行った。この様に二辺をしっかり押さえれば精度良く切出せる。 このやり方は使えそうだ。 切り出した六枚の板は 更に別の60度に削れる治具で角度を付けて削り出す必要が有る。 もう少し加工には時間が掛かるな。
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