大工道具の蒐集

骨董市で集めた大工道具類の入手の経緯、使った感想を報告

鋸 真道勝雄で欅材のリッピング

2021-05-13 22:01:05 | Weblog
この鋸は既に紹介したと思う。 主に材の縦挽きに使って居る。 割と挽き易い鋸の様だ。 つまり 鋸板の歪が少ないのだろうと思う。 素人目立てなので鋸歯の凸凹が結構有る。 そこで 一度歯の山の頂上を均して高さを揃えてから 再度歯を付け直して見た。 するとかなり挽き易くなったと思う。 鋸の下に有るのが 今回挽いた欅材だ。 もらって置いた欅の木の強剪定した物を使って居る。 太さは10センチ程度だろう。 30センチ程度の丸太に切ってから 丸太を半割にした。 万力に挟んで何とか半割した。 挽き曲りが有るので鉋で削り平面を出した。  その材を今度は昇降盤に載せて両脇に挽き目を付けた。 その後再度万力で挟んで 鋸で挽き割りして材を取った。  総て昇降盤でやっても良かったのだろう。
今回は手鋸で切れ味を確認する必要も有ったので 手鋸も使った。 それ程苦労せず上手く挽けた。 既に鋸道は付けてあるから 曲がらずに上手く挽けた。 出来た板は鉋で削り平面を出して この2枚を接ぎ合わせて 一枚の板にして 更に目違いを払うと 約8ミリの薄板が出来る。 これを何枚か準備して それで箱を作る予定だ。 そんなに面倒しなくて 薄板を買い 自動鉋で厚みを決めれば 正確な材料取りは出来るだろう。 今までそうしていたんだが、 自宅木工では出来る限り 手道具で作る事にしている。 それは鋸使い 鉋使いの練習にもなるし、道具の仕立ての練習にもなるからだ。  別にこれでプロになろうと思う訳でもない。  単に趣味でやって居る訳だ。  時間の有る人で無いと そんな事はやりたくても出来ないだろうと思う。  幾つか有る両刃鋸の中でも この真道勝雄が一番使い易い。
多分他の鋸は歪が取れないのだろう。 鋸板の歪を取る方法を私は知らない。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする