大工道具の蒐集

骨董市で集めた大工道具類の入手の経緯、使った感想を報告

乳児用椅子

2010-05-20 11:13:20 | Weblog
かねて製作を行っていた乳児椅子がやっと完成した。 いや時間が相当掛かってしまった。
今回の作品は自分で図面を書いて作成した。 出来上がって見ると、 総ての角に取った丸面の関係か、何となくだらしない感じに見える。  もう少しキリリとした姿をしていて欲しいのだが。 それに何の飾りも無く保育園什器と言う事務的なイメージが付きまとう。 また前足と肘掛の接合に小根付きホゾを使ったが その部分が前面に見えて余り感じが良くない。 小根ボゾは足の捻れを少なくする物で、必要だと思うが、 もう少し上手いやり方が有りそうだ。 色々不満は有るが 次回もし作る機会が有れば改善しよう。 何にしても手鑿でホゾ穴を掘った割りに正確に出来たのが収穫だ。 罫引の使い方がポイントだと思う。
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乳児用椅子 試作

2010-05-16 21:51:44 | Weblog
乳児椅子の試作品です。 高さ410 幅290 奥行260 座面高200で大体0歳児から2歳児位の幼児が使う物です。 私の知り合いの保育園では子供には肘掛の有る椅子は使いませんが、乳児は特別な様です。 これに座板を取り付ければ一応完成です。 ホゾ穴の位置と部材の寸法が正確でないと組立出来ないので、取敢えず1台仮組しました。 しかし 今回ホゾ穴は総てドリルと鑿で作りましたが、とても時間が掛かり めげそうでした。 多分 作った経験が無ければ途中でギブアップしたでしょう。 それくらい工程数が多くてまいりました。 しかし部材を一つ一つ正確に加工していく根気さえ有れば、何とかなる物です。たとえ木工機械が無くても。 向かって左の肘掛脇が少し変ですが、これはルーターで3分面取り中にルーターのコロが滑り余計な所を 削った後です。 まあ後で修正しますが。 まずホゾとホゾ穴がピッタリくっ付いて隙間が無いようにしないと強度が出ません。 内側を少しすきとったりして 色々工夫しています。 前足と後ろ足を連結する真中の部材は二枚ホゾとしてますが、この調整が大変でした。 まあ兎に角 一応組立出来たのでまず一安心です。
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ステップ ドリル

2010-05-14 21:56:37 | Weblog
最近ホームセンターでこのドリルを見掛ける様になった。 未だ値段は高いが便利なドリルだ。 別名を竹の子ドリルとも言うらしい。 机の天板取り付けや椅子の座板取り付けに普通はL型の金具を使う。 しかし金具は錆びるし 使わずに幕板に穴を開けてネジで固定する事がある。 その時に板の動きに対応する為に、このステップドリルで少し大きめに穴を開けて、板の動きにネジが付いて行ける様にする。 その為にこのステップドリルを使う。
だが AMPを作る人はアルミ板にまず4ミリの穴を開けて それをこのステップドリルを使い穴を拡大して シャーシパンチが通る程度の穴に拡大するのに使う様だ。 以前はリーマで穴を拡大していたが、はるかに効率的だ。 これは中国製だが それでも2280円だった。 いずれは安くなるだろう。 
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大麦

2010-05-12 22:09:25 | Weblog
連休はおおむね天気が良く 散歩には最適の気候だった。 散歩してこの大麦の青穂を見付けた。 今では珍しい大麦だ。 ノギはまだ青く 収穫にはもう少し時間が掛かるだろう。
田舎では これを押麦にして 食べていた。 炊いた直後は良いが さめるとポロポロして不味くて食べられない。 貧乏人は麦を食え と言う有名な言葉が有ったが、 それはもう昔の話だ。 麦を食べてれば脚気にならない。 白いお米ばかり食べているが、そろそろ見直される時も来るだろう。
ここに写るのは 多分二条大麦と言われる物だろう。 
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天台宗 別格本山 浮岳山 昌楽院 深大寺 本坊山門扉乳鋲 

2010-05-04 18:57:26 | Weblog
天気も良い。 神代植物公園に行く。 本日は入場料無料だった。 すごい人手だ。 園内を一回りして、早々に切り上げて 蕎麦を食いに行く。 ついでに深大寺を見学した。 この写真は旧庫裏に当たると思われる建物の入り口扉にある乳鋲を写した。 これが扉に4個打ちつけてある。 良く見ると面白い形だ。 門の大扉に飾りとして打ち付けた半球状の金具を乳鋲と呼ぶそうだ。 母親の実家の門にも これに似たものが有った。 しかし飾りにしては それ程デザイン的な工夫が有るわけでも無いし、如何してこんな物が 飾られたのか。 理解できない所がある。 武家屋敷や寺の門を見る時は何時もこの乳鋲に注目している。 
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鑿罫引き

2010-05-02 19:07:35 | Weblog
ある知り合いから、幼児用の椅子を作ってくれないかと言って来た。 以前なら二つ返事で引き受けただろうが今は 工房も無いからそうも行かない。 それでも何とかしてくれと言うので引き受けた。 材はブナを使う。 ホゾ組椅子なので角鑿盤を使いたいが、無いので鑿で手掘りする事にした。 そこでこの鑿罫引きを 取り出した。鑿罫引きは骨董市でも見掛けるが殆どは使い物にならない。 だから真似て作っておいた物だ。 材はカバで作った。 3分の鑿幅に合わせてある。 これで材に筋を付け ボール盤で穴を堀り、 その後鑿で廻りを綺麗にして仕上げた。 こんな感じで出来上がった。  鑿は使い慣れてないので時間が掛かった。 少し慣れれば何とか成りそうだ。 鑿は日野屋で買った 兼春 平出刃物の鑿を使う。 下の作業台は 私に木工を教えてくれた職人からもらった物で 桜の厚い板だ。 これも今まで使う機会は無かったが 今回初めて役に立つ。 
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