千里山ブラウズ

SENRIYAMA BROWSE 千里山の商店街や街並みを散策しながら、素敵な人やお店そして風景と出会えれば‥‥

蝉の合声

2012-08-06 19:01:55 | 千里山花物語り

 今日は午後から一転して激しい雷雨となりましたが、猛暑が続いていた先日吹田市メイシアターに用事で訪れると、前庭の鬱蒼とした緑の木立の下で蝉の合声が降り注ぎ、暫くその中で周りの反響を楽しむように佇んでいました。
 未だ8月になったばかりで蝉の声には夏の暑さに負けない勢いが感じられ、じっと聴いていると自分の身体の中からもエネルギーのようなものが呼び覚まされる想いがしてきます。
 何年もの間一人前になる変態を繰り返しながら、地中に潜り続けてきたその準備と蓄積を一気に爆発させているような蝉の一生です。一昨夜の跨線橋から見た花火のように一瞬の輝きの時を求めて、長い忍耐の準備作業やその想い入れに何かを感じさせられるのだと想います。
 今日は広島原爆の日でしたが、夏は日本人にとって生命の儚さと尊さを想う季節でもあります。そんな日本の夏に蝉の合声や花火の輝きは無くてはならない心の風景ではないでしょうか。
 何度かマンションの玄関灯の下で動かなくなった油蝉を見つけました。短い地上の生命を燃焼し尽くした穏やかな姿に何かを想わせられ、そのままに捨て置かず近くの草地の中に静かに置いてきました。

※ 今日の雷雨は詳しくは“熱雷”と言うようです。入り込んだ湿った空気が厳しい日射で熱せられ上昇気流が起こり、そして僅かな間に雷雲が発生するメカニズムです。30分から45分位の短時間で上がるということなので、無理に帰宅したりするよりも暫く我慢して雨宿りをしていた方が正解のようです。

跨線橋から遠花火

2012-08-05 23:18:43 | 千里山花物語り

 昨夜8時からロンドン五輪の男子サッカー準々決勝エジプト戦の放送でしたが、大阪夏の夜空を飾るなにわ淀川花火大会もちょうど7時50分から始まる予定でした。サッカー観戦に向けて冷たいドリンクでも買おうと自販機から帰る途中に遠花火の音がし始め、その音に想い立って近くの花火が見やすい跨線橋まで行ってみると、既に何人かの家族連れらしい人達が上がって遠くの花火を眺めていました。
 この跨線橋は南北に走る阪急電車(千里線)の線路に架かっているので、視界的には梅田や十三の方向は開いていてスポットにもなっています。映像や音としては小さいものではありますが、どんな種類の花火かは肉眼では十分に分かります。間に入ったマンションが少し視界を邪魔するのですが、実はこのマンションの高層階の通路側にも多くの住民が遠花火を見守っている筈です。以前このマンションに住む知人に誘われて見たことがあります。
 暫く見てから流石にサッカーの経過が気になったので帰ってきたのですが、運良くWDの永井謙佑選手が負傷しながらも先制点を入れるところに間に合いました。今回の日本代表は確かに選手の才能やチームの組織力も高いと想いますが、2試合も相手にレッドカードが出るなどして運も良いようです。ただ、それも相手が追い詰められて苦し紛れのプレーをせざるを得ない結果ということでもあると想います。
 もしこのチームにプレミアリーグ・アーセナルの宮市亮選手も加わっていたとすれば、永井選手と2人でダブル・スピード・スター戦略を取れたかも知れません。この世代はブラジル・ワールドカップの中心を担うことになる筈で、その時には日本のスピード・サッカーは文字通り世界を掻き回すことになるのでしょうか‥‥とても楽しみです。

混色のムクゲの花

2012-07-19 22:00:01 | 千里山花物語り

 千里山でも庭木や公園など至るところで植えられ、夏季を代表する美しい花の一つと想いますが、阪急電車の跨線橋近くのミニ公園でもこの時期には大きなムクゲの花が咲いています。このようにムクゲは庭木として広く植栽されるほか、夏の茶花としても欠かせない花でもあるそうです。
 また、ムクゲは良く枝を広げますので刈り込まれる場合が多いのですが、自然のままに放っておくと10メートル以上の樹高にもなり、桜の木よりすこし小さいくらいの大きさにまで成長するようです。千里山では未だそんな大きなムクゲは見たことがありませんが‥‥。
 ミニ公園の写真のこの木は特に白と薄紅の花が混じって咲いているのが面白いです。同じ木株から接ぎ木でそう見えるのかと想い確かめてみましたが、やはり根元で別の木株が絡まりこのように花の色が混じって見えているようでした。
 夏本番に向かい街中のムクゲが美しく彩ってくれますが、その終わりには僕の好きな芙蓉がバトンタッチして咲き始めます。

藤棚の刈り込み

2012-07-16 22:00:01 | 千里山花物語り

 今日の大阪は久しぶりの梅雨の晴れ間ということで、夏の陽射しが眩しく気温も夏本番を想わせる高さでした。
 そんな中を僕は昼食に買った「ほっかほっか弁当」を持って、千里山駅前にある美和遊園の木蔭ベンチに行きました。いつも人気が無い静かなスポットですが、食べている途中にふと砂場の上に掛かった藤棚を見ると、誰かがその支柱を伝い登ろうとしています。暫く見ていたのですが弁当を食べ終えたので藤棚の下まで行き、大きな剪定鋏で刈り込み作業を始めていた男性に声を掛けました。
 「こんにちは、ご苦労様です。暑いのに大変ですね、ボランティアで藤棚を刈っているのですか?」
 「いや、違うんです。藤の蔓が伸びて家の室外機の方まできて、ファンに纏わりついて回り難くなるので刈っているんです」確かにエアコンの室外機が2個外壁に設置されています。男性は「メガネのアイコール」のご主人でした。
 「凄い勢いですね、回転が止まっている時に纏わりついてくるのでしょうか‥‥」
 「公園の手入れ業者にも頼んで、多めに刈り込んで貰っているのですが、直ぐに伸びてくるんですよ」
 藤の花は5月頃に終わり、夏には勢いを増して繁茂するばかりのようです。
 「滑るので足元にお気を付けて」
 「有り難うございます」とまた作業を始めました。

ガクアジサイ

2012-06-28 00:01:00 | 千里山花物語り

 千里山はこの2日間雨は降らず何とか曇り空に晴れ間が少しという感じですが、多くの家の庭に植えられたアジサイの花が季節に鮮やかな彩りを添えています。
 アジサイの語源は一般的に有力な説として「集真藍(あづさあい):「あづ」は集まるの意で「さ」は意味のない接頭語そして「あい」は青の意」と言われています。青い花が集まっているという姿そのままに名付けられたことが分かります。しかし昔の人は果たして花のように見えているものが実際はガクの部分で、その中に小さくひっそりと隠されているのが本来の花にあたるということを知っていたのでしょうか。
 昨日、千里山東の西田畳店の路地を入ったところで、写真のアジサイが咲いていたのを「アジサイの花もガクの部分が散って、そろそろ終わり頃になったのか‥‥」という積もりで撮ったのですが、その後のニュースで実はガクアジサイという名で本来の花が多く見える種類だと知りました。これまでにもあったように適当なことをブログに書かずにすみました。
 アジサイに「紫陽花」という字を当てるのも、実は中国では違う花の名を古代に勘違いで使ってしまったものと言われています。江戸時代にそれが判明したということです。また、花の色が土壌の性質により変化することから花言葉は「移り気」というこですが、アジサイは色んな意味で特徴があり興味深い花です。
 ちなみに僕のソングライターの端くれとしてのキャリアは長いので、オリジナル曲の中にも雨季の歌やアジサイが出てくるものは幾つかあります。『雨ふる日もあるさ』は裏打ちリズムの作者自身もお気に入りで季節柄よく口ずさみますし、『空を見上げて』もアルペジオの弾き語りでしっとりと歌います。ずばり『紫陽花』やその他にもたくさん作っていますが、やはり僕も日本人としてウェットな心情に馴染み、この雨の季節が意外に好きなのかも知れません。

※ 天気予報では今年の梅雨明けは例年より早く、それに続く夏の暑さは平年並みか少し高いくらいですみそうです。

コーナー花壇

2012-06-19 08:57:19 | 千里山花物語り

 現在スーパー大丸ピーコックの前では、千里山駅前周辺再開発のメインの一つ跨線橋バイパスへの入り口分岐道路の工事が行われています。
 道路の拡幅や交差点を造る前に、下水パイプや電線などのインフラ埋設の工事が始まっているようですが、そのつど何度も通行路が変わるので暫くして行くと少し戸惑うこともあります。多くの警備員の人達が安全通行に気を配られています。
 ブルーシートが敷かれ殺伐とした工事現場の端辺に小さなコーナー花壇があり、四季の花々が可愛く咲いて住民の目と心を癒してくれます。千里山西に本店がある花屋「COCORO」さんの東サテライト店の横にある三角地が、以前はシンボル的な桜の木だけでしたが近頃はその下側が花壇となりました。近くに花のネットワークで全国どこへでも花を贈れますという看板が見えます。
 ホームページを見ると「花束や、アレンジメント、プリザーブドフラワー、開店花、スタンド花、胡蝶蘭、ウェディングブーケ‥‥」と多様な対応をされているようです。

今年もシンビジウムが咲きました

2012-05-25 00:26:42 | 千里山花物語り

 6年前に母が亡くなった時にお心遣いとして、千里山の友人の方達から頂いた黄色いシンビジウムが今年も咲きました。
 頂いた時には豪華絢爛というほどに大きく広がっていた花勢も、基本的に観葉植物や花は好きであっても世話をすることがなかなか出来ない質なので、花好きの姪に頼んで株分けなどをして貰ったのですが、その後は年毎に葉や茎が傷んでいっているようです。いつも今年はもう咲かないのではないかと心配していると、少しですが花を付けてくれるという感じです。
 匂いを嗅ぐと微かに良い薫りがしました。何かに似ているなと想い記憶をたどっていると、実家の果樹山に何本か植えられていた桃の、まだ熟し切っていない実の薫りだと想い出しました。田舎の方では白桃ではなく水密桃(すいみっとう)と呼んでいました。
 お店で売られている白桃は多くは熟していますが、実際には桃は傷みやすいので少し固い内から収穫して、出荷して店頭に並ぶまでの間に熟していくというのが普通です。僕が子供の頃はまだ熟し切らない清冽な薫りのする水蜜桃が大好きでした。母と果樹山に行き収穫するのを手伝いながらも、どちらかと言うと食べる方を楽しみにしていたものです。そんな幼い僕を優しく見守ってくれていた母の姿が浮かびます。
 これからも毎年花をつけ微かな水蜜桃の薫りと、懐かしい母の想い出を届けてくれることを願っています。

桜 MAP

2012-04-13 00:25:15 | 千里山花物語り

 千里山の桜は早くも盛りを過ぎた感じですが、昨日の雨が無風でしたので花を散らすことも少なく、週末までまだ辛うじて楽しめそうです。
 そして、この季節は各地で桜のイベントで街が盛り上がっていると想います。色んな街の「桜 MAP」が描かれてたものを見ているだけで、沿道のショップやカフェなど街の様子が楽しく目に浮かびます。
 写真の「桜 MAP」は福岡県の小京都と言われる秋月温泉のものですが、秋月は昨秋まで千里山のレッチワース・ロード沿いにあったセレクト家具&雑貨店「C.D.F」さん(有名なWEBショップでもあります)が引っ越されて出店されている観光地です。
 「C.D.F」のオーナーのMさんには時々僕のオリジナル曲を聴いて頂き、感想や心の籠った励ましを貰っています。先日、新しく作った『風の匂い ~旅立ちの季~』についてメールを頂いた中に、先週末にはもの凄い花見客が街を訪れたことや、「C.D.F」にも数百名のお客さんが来られてとても忙しかったと書かれていました。
 やはり有名な観光地はいろいろとスケールが違うようで、「C.D.F」が千里山から引っ越して行かれて盛況なのを嬉しく想います。WEBで見ると秋月は歴史や名所の多い素晴らしいところのようですので、僕も近くに行くことがあればぜひ立ち寄ってみたいです。

夕日と飛行機雲とシンボルツリー

2012-04-10 00:01:09 | 千里山花物語り

 千里山駅前再開発工事で現在閉鎖されている阪急千里山マーケットの横に立つ椰子の樹と共に、シンボルツリーとして残されることになった数本の樹の内の1本の欅(ケヤキ)です。
 先日、春の雨上がりの夕方でしたが、工事中ですっかり更地になった駅前の広大なスペースに、ポツリと佇む欅の樹に夕日が架かりそれを目掛けるように飛行機雲が棚引いているのが美しくて想わず写メしました。その光景に新しく出来上がる街の未来に夢を託すようなイメージが湧いてきました。
 工事は7月までの予定で、阪急千里線の線路を跨ぐバイパスを両側で支えるコンクリートの土台が、付近には今までに無かったような大きな固まり感となって現れています。それを見ると凡そですがバイパスが出来た時のボリューム感が想像されるようです。
 道路の側溝や舗装も少しずつですが着々と進められていて、団地が建つのはまだまだ先のことだと想っていましたが、想っているよりも早く新しい千里山駅前の景観が見えてくるような気がしてきます。

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千里山の桜坂

2012-04-09 00:01:07 | 千里山花物語り

 千里山団地の桜坂(地図)は両側から桜並木のトンネル(拡大)になっていて、この花の季節や新緑の候そして秋の落葉とその時々にちょっと通り抜けてみたい名所となっています。千里山団地の再開発に伴って大半の建物が取り壊され、また50年掛かって出来上がった桜並木も伐採されてしまい、残り少ない桜並木が第2期工事が始まるまでその姿を見せてくれています。今日は気温は冷たいながらも青空で春の陽光が快適に感じられる中を、ちさと図書館へ本の返却に行くついでに桜坂にも立ち寄ってみました。
 坂を上る時には逆光で桜を撮るにはどうかと想いましたが、舗道に目を落としてみると木枝の影が面白いコントラストとなっていました。折り返して改めてゆっくり桜坂を見下ろすと、赤い雪洞が今年は架けられていないので華やかさは少ないものの、却って古びた団地の壁や階段の手すりなどと相まって静かな佇まいが感じられました。この辺りは民間のディベロッパーに売却される予定と聞いていますが、桜坂の景観が残るかどうかは業者の思惑次第ということなのでしょうか。ここは残した方がマンションの環境アピールには効果的だと想うのですが‥‥。
 また、ちさと図書館の復元教室の庭に数年前に植えられた桜がもうかなり大きく枝を広げています。存在感のある太い幹となるまでには多くの年数が掛かると想いますが、花を楽しむ分にはそんなに時間は必要ないのかも知れません。団地の再開発後も千里山と言えば桜並木と言われた風景をもう一度作って貰えれば嬉しいです。

桜の開花

2012-04-03 00:01:57 | 千里山花物語り

 今日の暖かさでようやく千里山でも桜の開花が見られました。写真は千里山団地でまだ前期開発工区に入らずに残されている桜並木で綻び始めた蕾み花です。
 高知で今年日本で初めて桜の開花宣言があった時に、予想として大阪方面では4月2日と言われていたのですが、まさにピタリとその予想通りの開花日になりました。
 近くの桜坂の花のトンネルも立ち寄り見てみましたが、今年は今までと違って団地の自治会の人達による雪洞が巡らされていません。雪洞の無い桜坂の風景はこれまで見たことが無いので、それも却って自然な景観で楽しみということで、今から満開になるのを待ち遠しく想っています。
 毎年ブログに書いている言葉ですが、桜は開花を今か今かと待っている時が一番楽しくて、咲いてしまえば割り合いに盛りは短く直ぐに散ってしまいます。それが潔いとされ日本人に好まれる要因でもありますが、もう少し開花時期を長く楽しめる品種改良が出来ると良いと想います。まして、ワシントンの100周年桜ように世界の都市に花による文化外交などを進めるとしても、桜の散り際の良さを分かってくれる国はそう無いのではないでしょうか。

沈丁花の香り

2012-04-01 00:01:25 | 千里山花物語り

 一昨日の昼下がりに余り通り慣れない道を帰ってきていると、何処からか仄かに良い香りが漂ってきているのに気付きました。記憶にある春の季語にもなっている沈丁花の香りでしたが、直ぐにはその発信源を突き止められずに路地の中へ入ってようやくその一群を見つけました。
 千里山では団地や住宅の庭木として四季の花がたくさん見られますが、その中でも梅雨の梔子(クチナシ)や秋の金木犀(キンモクセイ)が良く香りを放ち、この時期には沈丁花も人気で通行人を楽しませてくれます。
 千里山を特徴づけている桜の花はあくまで愛(目)でるもので、鼻を近づけても殆ど匂いを感じることはありません。一方、香りを発する花はどちらかと言えば小さな花房で、色も白などを基調にして地味な部類になるようです。「天は二物を与えず」と言いますが、それぞれの花達に一つずつの特化した個性を与えてその長所を伸ばしているのは、もちろん昆虫などの受粉を促す方便だとはいえ本当に自然は良くできていると想います。
 日本中が桜の開花(大阪の予想は4月2日)を待つ華やいだ季節の蔭で、ひっそりと良い香りを主張している控えめな沈丁花を僕はとても好きです。

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ハッサクを貰いました

2012-02-28 00:01:37 | 千里山花物語り

 千里山駅から第1噴水に上がっていくレッチワース・ロードの途中にある仕出し屋食堂「魚伊」は、僕も昼食に良く利用しブログ用にスポーツ新聞ネタも仕入れているところです。
 先日、いつも座るカウンター席の前に写真のようにハッサクが盛られていたので、食べても良いかと尋ねたらどうぞということでした。よく見ると自由に食べて下さいとの張り紙が添えられています。
 その時は昼でもとても寒い日だったので、張りと艶の良いものを1個だけ選び貰って帰ることにしました。
 「おばちゃん、一つ貰って帰るから」
 「良いよ。でも酸いんとちゃうの?」
 「そうなの、美味しそうだけど‥‥」
 「酸いと想うよ」
 ‥‥ということで貰って来たので多分酸っぱいと想い、暫くは部屋のテーブルの上に置かれたままになっていました。ようやく思い立って昨夜皮を剥き食べましたが、暖房の効いた部屋で普通に美味しく頂きました。蜜柑類は皮を剥くと丸まる1個食べてしまうので、季節の変わり目に風邪予防の天然のビタミンC補給にはなったかなと想います。
 ハッサクは八朔と書きます。朔は1日(ついたち)のことで旧暦八月1日の意味ですが、夏みかんの一種でその時期から食べられるようになることからこの名が付けられたようです。今出回っているのは収穫し保存されていたものが逐次出荷されているのだろうと想います。

秋空に酔芙蓉

2011-09-13 00:01:50 | 千里山花物語り

 大型台風12号の残した大きな爪痕が関西・紀伊半島地域を中心に今も報じられていますが、天気の方は台風一過ということで朝夕は一気に涼しくなってきました。日中はまだ30度前後とまだ夏の名残りを感じさせる陽射しがありますが、それも苦痛というよりはどちらかというと穏やかな気持ち良さです。
 その中で先日ご紹介した近くの小さな公園の片隅に咲いた酔芙蓉の花も、広げた枝葉の先に開く花の数が次第に多くなり、色を変えて行く一日花をこれから数日は楽しませて貰えそうです。この公園は阪急電車の千里山駅と南千里駅の間の沿線にあるので、千里山駅側の跨線橋を通過する時に車窓から見られます。そして線路側の東面に特に多くの花を付けているようなので、ほんの一瞬だとは想われますが千里線に乗られた方は暫し車窓ブラインドを上げて眺めて下さい。
 酔芙蓉は朝の開花時は白く、夏の名残りの陽射しを受けて日中にはピンク色に、そして夕刻には赤く染まっていく特徴のある花です。また夜には萎んで落下してしまう一日花として、美しくも儚いイメージで小説や歌の世界でも多く描かれています。
 このような爽やかな秋晴れが続けば、心配される紀伊半島の塞き止め湖の決壊の危険も一先ず遠のくと想われます。しかしまだ秋雨などの恐れも今後は考えられるので、早く抜本的な対策が講じられればと想います。自衛隊や消防などの献身的な支援で安全なところに避難して頂き、そして日常生活が一日でも早く取り戻せるよう願っています。

※ 昨年『酔芙蓉』という歌を作りました。石川さゆりさんが切々と歌う艶歌とは違い、僕の『酔芙蓉』の曲想はミディアムアップ・テンポな歌謡曲調でしょうか(自賛で恐縮ですがすごく佳い曲で、歌の上手い林あさ美さんや秋元順子さんに歌って貰えたらと夢見ています!)。

千里山の街路樹

2011-07-10 19:18:11 | 千里山花物語り

 一昨日の記事で告知させて頂いた、ちさと図書館の「千里山みどりプロジェクト」第3回ワークショップに行ってきました。午後の用事が少し長引いたので2時間くらい送れての参加でした。
 会場になっていた復元教室に入ると、テーブルを合わせたセンターに千里山駅前再開発の計画平面図の大きなマップが広げられ、参加した皆さんが色々なアイデアを書いた紙を張合わせていました。現状の倍ほどに拡幅されるメインストリートに植えられる街路樹を、どのような樹種にするかを話し合っている輪に僕も加わります。せっかく広い道路になるので例えば三色彩道のように吹田市を代表するような、そして千里山らしい落ち着きと物語を感じさせる雰囲気の通りにできればと話し合いました。また、等間隔で並ぶレギュラーな並木と合わせて、スポット的に大きな枝を広げて木蔭をつくってくれる樹種も植えればというアイデアも出ました。
 今日まで3回のワークショップの成果を、9月までに意見として資料をまとめ吹田市の担当者へ提出するということです。