昨日(28日)アップルから発表された新製品
iPadですが、早くも
商標登録の問題が起こっているようです。富士通の米国子会社が2003年に発売したビジネスモバイル端末にiPADという商品があり、まだ認められていないのですが商標登録の出願中で、優先順位からすればこちらに抵触するのではないかと言われています。しかしアップルのiMacやiPodの大ヒットの後を受けてのネーミングの感は拭い難く、富士通としては粛々と静かに譲歩した方が得策ではないかと想われます。
さてそのiPadですが、今回は厳しい秘密主義で知られるアップルの新製品としては、珍しく巷間でいろいろ話題となっていたイメージのものと一緒ということで、iPhoneの登場時のような新鮮な驚きは余りないと想われます。かなり以前から台湾のメーカーにタブレット・サイズのタッチパネル液晶を試作発注したという情報や、iPhoneとApp Storeアプリケーションを意識した操作性が予想されていました。また
Modbookというワコムのタッチパネルや描画技術をベースに開発され、Mac OSに対応したタブレット・パソコンも先行する形で一部で話題となっていました。
いずれにしてもiPadによってアップルがまた新たな“パソコン”のライフスタイルを牽引することになったことは明白です。デザイン・ツールとしてMacにずっと親しみを感じてきた僕ですが、新興国との激しい価格(そして技術?)競争に曝されている、富士通やソニー・パナソニックなど優れた日本のメーカーにこそ、夢の広がるカテゴリーで新製品を開発して欲しかったと思います。各社の開発部ではおそらくこの類のコンセプト・モデルなども出ていたはずで、それがダイレクト(果敢)に商品化されていかないことが問題ではないでしょうか。
梅田ヨドバシカメラのアップルゾーンでスタッフに聞いてみても、iPadを購入するだけで誰でも利用できるのか(それなら取りあえず買いたい)、それともiPhoneのように通信キャリアが限定されるのか分からないということでした。クラウド・コンピューティングの時代は始まったばかりの転換期で決して遅くはありません。日本のメーカーが戦えるアイデア・目指すべき方向性はまだ十分にあります。
【追記】『
マックピープル』3月号に(原稿執筆の時点で)予想されるタブレット端末の記事(ドンピシャの
イメージ画付き)が出ていました。その中でAmazonの電子書籍に対応する本命ビュワーとして、教育分野なども意識しているのではないかと書かれていました。
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