群狼
暗闇から伸びて絡むあなたの腕が
私の悲鳴を塞いでしまう
岩に紛れ水に潜み伏せてた息が
私の鼓動を狙って落ちる
転がるように弾けて獣道を真っしぐらに
蒼い月に照らされ私のありか消えないのよ
河を超えて野を駆け抜け私は逃げる
あなたの野性を煽ってしまう
あざみの棘足に刺してあなたは跳ねる
振り向く視線に金の舞い
草を噛んで青ざめては紡捏う怒り
私の戸惑いたどって迫る
雲を寄せて月を覆いあなたが吼える
私の鼓膜を破って響く
哀しい声に怯えて獣道を真っしぐらに
蒼い月に照らされ私の影も泣いているわ
緑の海分けて光る妖しい毛並み
嫌な人なら忘れてしまう
朝陽射して立ち止まれば心に騒ぐ
振り向く視線に秋の風
ちぎれた夢の残骸拾い
とぼとぼ帰りたくない
震えて泣きの涙は見せない
どうして逃げて来たのか
今は知れないけれどとにかく
渇いた喉を癒した後のことだわ・・・
作詞・曲 : コバタイサオ
(c) 2008, Skyfull Stars
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