梅田のヨドバシカメラの4F家電売り場へエスカレーターで上がった所に、扇風機の新しいデザインの製品が2つ並んで置かれています。これから季節が暑い夏に向かうとはいえ、一番目立つこの場所に扇風機が置かれている光景は、未だかつて無かったのではないかと想われます。
その2つは最近テレビCMでもよく見られるDysonの羽のない扇風機と、BALMUDA designの2種類の羽を持ち“自然の風を送り出す”扇風機です。
価格的には3万円台と従来品に比べても2倍近くするので、一般にも普及するかと言われれは恐らく難しいでしょう。でも、それぞれの特長やスペックなどはWEBカタログをご覧頂くとして、そのコンセプトに共鳴したり新鮮なイメージ(特に羽そのものを無くしたdyson)が似合うアドバンスな空間では、かなり積極的に使われそうに想います。
何れにしても扇風機は何十年も前から、デザイン的(機能的にもまたコスト面からも)には完成したものと想われていました。日本の高度成長期にはたくさんの新しい電機製品が開発されましたが、その時代のデザイナーは日々新しいプロトタイプを産み出すことが出来ました。
翻って現代ではわずかな違いでリニュアルするデザインが溢れています。2つの扇風機は成熟していると想われているものにも、新たなアプローチによる魅力の形の再発見が可能だということを示してくれていると思いました。