電車の広告を見ていたら、輸入家具の大手販売店であるIDC大塚家具の円高還元セールの年末キャンペーンが告知されていました。
このところの急激な円高で輸出企業の失速が懸念され、非正規・契約社員を始めとするリストラの嵐が毎日のニュースを賑わせていますが、反対に大きくウォン安となっている韓国などへの旅行の活発化など、時々円高のメリットを採り上げたものも見るようになりました。将来的にも石油や鉄鉱石などの原材料、そして食料といった資源の多くを輸入に頼らざるをえない日本にとっては、円高基調の経済の強味という部分も上手く国家戦略に入れていかなければなりません。
以前、財務官僚として海外で“ミスター円”の異名を取った現評論家の榊原英資さんの本で、円高を前提とした国家戦略への大転換の必要性を読みました。今回の急激な変化に企業はなかなか厳しい対応を迫られるものと想われますが、大きな危機の中でこそ思い切った舵を切れるチャンスであり、新たな発想による内需政策にも留意し安定した景気回復を望みたいと思います。
先日NHK大阪の人気経済番組『ルソンの壺』の年末特集で、ユニークで元気な関西企業の社長10名を集めてのディスカッションの中で、この不況の回復にどのくらい時間が掛かるかという問いがあり、多くの社長が3年を予想しました。アメリカのサブプライム・ローンの債務不履行者が最終的に発生する予測が2年前の契約のものだということもその理由の一つと考えられます。そして、10年とわずか1年を上げた社長が各1名いました。10年というのは前回の日本のバブル崩壊による「失われた10年」を連想しますが、1年を上げた社長の考え方はとてもユニークなのでご紹介します。前回のように日本だけのバブルではなく、世界中が陥った金融&実体経済の危機の中で、全ての国が努力するので意外に早く新しい経済秩序が回復してくるのではないかという発想でした。実際はどうなるかまだ非常に不透明ですが、このような独自な視点を持てる前向きな経営者が増えて欲しいと思いました。
このところの急激な円高で輸出企業の失速が懸念され、非正規・契約社員を始めとするリストラの嵐が毎日のニュースを賑わせていますが、反対に大きくウォン安となっている韓国などへの旅行の活発化など、時々円高のメリットを採り上げたものも見るようになりました。将来的にも石油や鉄鉱石などの原材料、そして食料といった資源の多くを輸入に頼らざるをえない日本にとっては、円高基調の経済の強味という部分も上手く国家戦略に入れていかなければなりません。
以前、財務官僚として海外で“ミスター円”の異名を取った現評論家の榊原英資さんの本で、円高を前提とした国家戦略への大転換の必要性を読みました。今回の急激な変化に企業はなかなか厳しい対応を迫られるものと想われますが、大きな危機の中でこそ思い切った舵を切れるチャンスであり、新たな発想による内需政策にも留意し安定した景気回復を望みたいと思います。
先日NHK大阪の人気経済番組『ルソンの壺』の年末特集で、ユニークで元気な関西企業の社長10名を集めてのディスカッションの中で、この不況の回復にどのくらい時間が掛かるかという問いがあり、多くの社長が3年を予想しました。アメリカのサブプライム・ローンの債務不履行者が最終的に発生する予測が2年前の契約のものだということもその理由の一つと考えられます。そして、10年とわずか1年を上げた社長が各1名いました。10年というのは前回の日本のバブル崩壊による「失われた10年」を連想しますが、1年を上げた社長の考え方はとてもユニークなのでご紹介します。前回のように日本だけのバブルではなく、世界中が陥った金融&実体経済の危機の中で、全ての国が努力するので意外に早く新しい経済秩序が回復してくるのではないかという発想でした。実際はどうなるかまだ非常に不透明ですが、このような独自な視点を持てる前向きな経営者が増えて欲しいと思いました。
強い円は日本の国益 榊原 英資 東洋経済新報社 このアイテムの詳細を見る |