今日も西川歯科に抜歯の跡の消毒に行きました。順調に治っているようで一安心です。
待合いスペースで雑誌や歯科関連のパンフレットのラック棚を見ていると、その中に『職場の教養』(ブログ形式で転載)という地味な感じの小冊子がありました。発行部数165万部と書かれているので相当に普及しているものなのでしょうか。毎月の一日一項目ずつ何か教養的な内容を読めるようになっています。
たまたま開いた5月10日のページのタイトルが「棹さす」ということで興味が湧き読んでみました。内容を纏めた「今日の心がけ」というリードに「言葉を正しく使いましょう」とあるように、「流れに棹さす」という言葉がややもすると反対の意味に使われていることが指摘されていました。
ちょうどタイミング的に僕も最近の手紙で「流れに棹さす」を使ったのですが、書きながらこれで良かったかなと不安になりインターネットで調べたことがありました。正しくは「時流に逆らうこと」ではなく、「流れに棹をさして水の勢いに乗るように、時流に乗って物事が好調に進むこと」を言います【『職場の教養』より】。
パソコンが普及し辞書や辞典から縁が遠くなったことが原因とあり、時には本棚の隅にある辞書などを開き調べて、日本語を正しく使いましょうと言われていますが、そんな根源的なことを言っても現実にはなかなか難しいと想います。こういう問題はテレビのクイズ番組でも良く採り上げられていると想いますので、間違って使われている言葉を集めた本も結構出版されているのではないでしょうか。そちらでチェックするのが効率的かも知れません。
一方で言葉の意味が時代と共に変わっていくことも多く、大多数の人が使い出すと反対の意味が正しいものとなってしまうケースも出てきます。たった一人で正しい使い方だと頑張っても‥‥という感じもします。