先日、梅田のナカイ楽器店で行われたヤイリ・ギターの調整サービスに、僕も愛用ギターを持っていきお世話になったばかりですが、工房の職人さんに丁寧にメンテナンスをして貰いました。
ギターに限らず楽器工房の職人さんには何か憧れる雰囲気があります。腕一本で繊細な楽器を一人で造り上げていくことには、技術はもちろんですが芸術的なファクターを大きく感じますし、その人の生き方や人間的な魅力も表現されているように想います。テレビで海外で活躍している日本人が紹介されたりすると、楽器職人の修行・留学をしている若者が採り上げられることも多いです。
さて、吹田のメイシアターの近くにバイオリン工房があって、同じ街にあるのかと前からとても興味を持ってはいたのですが、バイオリンにはまったく縁も無く見学なども出来ずにいました。吹田市の産業にぎわい創造室が発行し市内の駅などで無料配布している『すいたHoHoHo』Vol.02に、「すいた粋人」としてこの杉山ヴァイオリン工房の杉山和良さんが登場しています。
記事に因りますと杉山さんは東京のバイオリン製作学校からやはりドイツに渡られ、バイオリン製作者国家試験に合格した(1988年日本人として3人目)者だけに贈られる、弦楽器製作マイスターの資格を取得されています。
「吹田にはプロのオーケストラがあるということでこの地を選んだ‥‥」ということですが、それにしてもバイオリン製作は1年に2本が限度で、チェロなどは5年も掛かるというお話しには驚きます。「静かで豊かな時間が流れ、朝の爽やかな光が差し込む快適な工房」にいつか行ってみたいと想いました。