歌手の由紀さおりさんが第20回スポニチ文化芸術大賞でグランプリを受賞されました。AKB48のプロデューサーで飛ぶ鳥落とす勢いの秋元康さんを特別賞に抑えての快挙です。
由紀さんはスポニチ紙の取材で「昨年の今ごろはロンドン公演に向けた稽古中。まさか1年後このような場に立てるなんて夢のよう」と挨拶し、人気ジャズ・オーケストラのピンク・マルティーニとコラボレーションしたアルバム『1969』で世界を魅了した歌声も披露したということです。
戦後の欧米のポップスやロックなどの影響を受け、1960年代から90年代にかけて独自の発展を遂げた日本の歌謡曲やニューミュージックは、当時は英語圏の音楽以外は余り世界ビジネス的に広がらなかったことから、インターネット時代を背景に全く新鮮な響きのメロディー&サウンドと感じられているのではないでしょうか。
経済的に遅れていた他のアジアの国々では、まだ伝統的な大衆音楽しか盛んではなかったと想われ、この時代の日本のポップスやロックなどが一層異彩を放っているように感じられます。最近は韓国や中国でも90年代の日本のダンサブルなポップスに触発された楽曲が作られるようになってきていますが、日本の40年間の楽曲の宝箱はこれからも世界に向けて新たな価値を持っていくのではないかと想います。
もちろん由紀さんの例のようにジャズであったり、以前に島谷ひとみさんがカバーしヒットさせた『亜麻色の髪の乙女』のロック・バージョンといった、何かしら現代にフィットするアレンジが必要だったりするかも知れませんが‥‥。
知人のアメリカ人にお気に入りの日本の歌を聞いてみると、小田和正さんの『東京ラブストーリー』が大好きで良く歌うと言っていました。
1969 | |
由紀さおり、ピンク・マルティーニ | |
EMIミュージックジャパン |
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音 -Standing Day- | |
コバタイサオ | |
LIP-FLY |