千里山ブラウズ

SENRIYAMA BROWSE 千里山の商店街や街並みを散策しながら、素敵な人やお店そして風景と出会えれば‥‥

千里山の原風景

2006-04-30 00:41:36 | 千里山ウォーカー
このいかにも千里に相応しいイメージの道は、先日「千里山ALWAYS」でご紹介した駄菓子屋「甲斐商店」の6差路から、南へ「プリマドンナ」を繋ぐ路地です。
さすがに6差路ともなりますと、単純には60度の交差角度となりますが、実際は90度の交差もあったりしますので、すごく鋭角で道が交差する場合も出てくるのです。この竹林は写真の右上の坂道との間に挟まれた5~10度ほどの土地ということで、奇跡的に残された千里山の原風景なのです。おそらくこれからもずっと風薫る五月に、笹擦れの音を聴かせ続けてくれると思います。
そろそろ、このささやかな竹林にも、めぐみ豊かな筍の季節がやってきます。

【追記】後日、筍が出ているのを確認しました。

街はよみがえる

2006-04-29 00:10:37 | お薦めします
まちはよみがえる―田舎の再生から日本は復活する!

ビジネス社

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多くの外資系コンサルタント会社が幅を効かす感のある中で、日本発の成功例として、しかも我が大阪を本拠とする船井総研の総帥(今はグループ会社の経営の第一線からは退いており、船井本社のオーナーのみ)である、船井幸雄さんが立てたコンセプトに、二人の協力者が現地取材を綿密に行い、著者と一体となって作り上げたまちづくりの本です。時代の変化と共に、それぞれのまちが置かれた逆境を、創意工夫と粘り強い実行力で蘇らせていきます。氏の持論である「本物」の価値観が、浅薄な資本主義の常識を覆していく過程が、楽しい読み物ともなって一気に読まされます。
特に埼玉県川越市の「蔵づくりの街並み」の章では、街並みをアイデンティティーとして残そうとする「蔵の会」の当時の若者達の感性と努力の跡に、千里山のまちづくりを考えた時には、とても示唆に富んだ部分が多く、じっくりと何度も読み返しました。
小樽や湯布院町のように既に有名な地名もありますが、それでも詳細な取材が活きており、全ての街の章に新鮮な感動がありました。まちづくりに関心のある多くの方に、ぜひご一読をお奨めしたい一冊です。

たこ焼きパン

2006-04-28 00:35:09 | 千里山INFO
千里山高塚のこだわりパン屋さんの「エクス・アン・アルル」が、最近撤退をされて淋しい思いをしている住民も多いのではないかと思います。このお店も元々の千里山デビューはピーコックのイン・ショップとしてでした。固定客をつかんで出店されたと思われますが、高塚という立地が少しばかり狙いすぎということだったのでしょうか。個人的にも時々は買うこともありましたのでとても残念です。
「エクス・アン・アルル」の後にピーコックに出店したのが、今回紹介する「たこ焼きパン」の「ルフラン」です。ライ麦から培養された自然酵母を使った風味豊かなパンを出されています。ここのパンでは「パン・オ・サツマ」という、サツマイモのダイスをライ麦風の硬いパンに包み込み、周りに黒ゴマをふんだんに塗したパンもお気に入りなのですが、「千里山スイーツ」ということで「たこ焼き」パンの方を採り上げます。
写真で見ても感じて頂けると思いますが、仕上げに塗ったソース照りにカツオブシが、嫌というほどにたこ焼きの匂いを漂わせています。そして餡には本物のたこ焼きが一つ入っています。東京では関西の「お好み焼きをおかずにご飯を食べる」という事が信じられないらしいのですが、「たこ焼きでパンを食べる」のも同じく分かって貰えないでしょう。欲を言えばもっと大きなタコが入るとプチ・ブレークしそうです。
もっとも今回は「千里山スイーツ」というのも少し無理がありますが‥‥。

鯉の滝のぼり

2006-04-27 00:19:37 | 千里山フェチズム
千里山では今日の時点で、まだ鯉のぼりが見られません。かなり早い時期から鯉のぼりを立てたり、又幼稚園などでも紙のクラフト鯉のぼりを作り、喜んで持ち帰る園児の姿が見られる地域も多いと思います。千里山では比較的遅いように感じますが、皆さんはどうでしょうか? 
僕は次男だったので一回り以上年上の兄ほどは、五月人形や鯉のぼりも少なかったのですが、それでも僕らの時代の鯉のぼりは、最近の単純明快な絵柄と違って、非常にリアルで風格のある手描き芸術でした。端午の節句は子供心にも嬉しいという浮かれた感情だけでなく、何か厳粛な祝儀の雰囲気に満ちていたように記憶しています。実際に畑で収穫した野菜や、砂浜で取ってきた貝類などを供えたりと、生活と一体化した季節のイベントだったように思います。
そんな千里山ですが、写真の鯉の滝のぼりが一年中見られるところがあります。以前ご紹介済みのどらえもんの風見鶏の下にあります。実際は雨水を伝わらせて地面に落とすもので、雨が降るとその水が落ちていく様が、鯉が流れに逆らって滝を上っていくように見えるのです。この発想はなかなかのものだと思います。
今日はもう一つの鯉のぼりとして、千里山.NETのWELCOME画面のアニメーションに鯉のぼり飛行船を飛ばしました。僕も負けずにちょっとモダンアート風のデザインにしています。

鳩愛

2006-04-26 00:15:56 | 千里山フェチズム
千里山のシンボルである噴水の台座には、鸚鵡鳩の彫刻が添えられています。そして天辺の子供の持つ鯉口から流れ出た水は、3段の受け坏に溢れながら水面に落ちていきます。周辺の鳩たちが2、3段めに溜まった水で喉を潤しによくやって来ます。
この日も定番の噴水と鳩の姿を撮っていました。そして全く偶然にこの求愛ショットをスクープしたのです。友人達は僕が合成したのだろうとか、鳩が手前に写っているとか意地悪を言いますが、僕はそんなことは無いと信じていますし、合成だったらもっと上手くやります。
千里山.NETではサイドメニューの背景写真で、千里山のイメージ・スライドショーを展開していますが、最初のショットはこの第一噴水の写真が使われています。意外にこの鳩のキッスには気付いていない人が多いので、今日はブログでアップにして紹介させて頂きました。

【追記】この写真は後日『まちづくり作法集 千里山の暮しと住まい』の表紙写真に使って頂くことになりました。

春の雑草が好きです!!

2006-04-25 00:25:34 | 千里山花物語り

僕は実は春の花では雑草が一番好きかも知れません。やはりその逞しさに憧れを感じたり、媚びることの一切無い生き方に襟を正したり、ひっそりとそれでも健気に咲き競っているところが気に入っています。
千里山でも、例えば線路脇の菜の花群や千里山団地の石垣にのぞく菫草、駐車場の一隅に咲くタンポポなど、ちょっと気にして見れば直ぐ目に飛び込んできてくれる雑草の花々が、本当は千里山の春の主役かも知れません。

千里山.NETの「街並み案内」×「桜・草木」に千里山の春を彩る草木達のページを作成致しました。もちろん千里山の春は桜ということなのですが、前にも紹介させて頂いた白木蓮を始めとする、たくさんの草花や花木が一斉に咲き誇ります。庭木やベランダ・ガーデニングなど、千里山の住人は自分達の生活に潤いを求めるだけではなく、道行く人にも春の息吹を分け与えようとされています。

千里山.NETのページにも限りがあります。残念ですが多くの素敵なエクステリア・ガーデンを紹介しきれません。順次入れ替えたり、今後もページを追加していければと思っていますので、自薦・他薦の「千里山・四季の彩り」へのご協力をお願い致します!!

【追記】僕が春の雑草が好きな理由はもう一つあります。それはたんぽぽの葉のお浸しや根のキンピラ、菜の花の芥子和え、野蒜(のびる)のもろみ付けなど、食べて春を感じることが出来るからです!!

プリマドンナ

2006-04-24 00:05:31 | 千里山花物語り
これが今年の最後の桜のエントリーとなります。
千里山では色んな興味深い桜の木があるのですが、その中でもこの木には僕は「プリマドンナ」と名付けたいと思います。胸を張って両手を伸ばし、スカートを翻して今にも踊り出しそうではありませんか? シンプルでなかなかお洒落モダンなお家の、駐車スペースのコーナーを守る美しい立ち姿です。
以前の記事での「両門桜(かどざくら)」も、僕は勝手に名付けてしまったのですが、あれ程の桜になるとご近所などでは、きっと名前が付いて呼ばれているに違いありません。どなたかご存じならば教えて頂きたいものです。
名前を付けたりすると、俄然愛着が涌いてくるものです。千里山の桜の名前を調べたり、皆で名付けたりしていくのも、きっと楽しいと思います。

千里山グルービーブルーム

2006-04-23 01:01:10 | 千里山人(ちさとのやまひと)
今日皆が待ち望んだ第2回グルービーブルームが開催され、千里山のあちこちで音楽と人声に涌き立ちました。今年は昨年と違って関西大学の学生ボランティア・グループの「千里山グルービーブルーム実行委員会」の諸君に任せっきりのイベントになりましたが、彼らはちょうど就職戦線まっただ中にもかかわらず、最後まで頑張り抜いてくれました!!
今回は関大から千里山へかけて、よりエリアを拡大しての企画になっていました。尼寺実行委員長の挨拶文にもあるように「世代間交流を促す」意志がよく現れていたと思います。そのきっかけには大きな試みとなりました。
これからの千里山を考えた時に、関西大学そして学生の諸君と、積極的なコラボレーションをお願いしていくことは、まちづくりにとってとても大切なポイントだと思います。
パフォーマーの皆さんありがとう!! そしてなにより学生ボランティアの皆さんお疲れ様でした。

※ 千里山.NETでは早速、開催の模様(写真・動画)を「イベント」×「音楽祭」メニューの方にUPしましたので、そちらもぜひご覧下さい。

SKY FULL OF STARS

2006-04-22 00:46:18 | 作詞・作曲


SKY FULL OF STARS

こんな小さな惑星(ほし)の上で
君と出会ったこの不思議を
胸に抱いてひとり歩きだすのは
淋しいから、せつないから

いつか愛した時代達も  
そして流した哀しみも
すべて乗せて君へと向かう旅は
届かない絵物語なのか

Sky Full of Stars 君の心が見えてく
Sky Full of Stars 遠い銀河を探して Deep Purple
Sky Full of Stars 果てしない時空(ときぞら)を
Sky Full of Stars 流れろ


静かに巡る日々の中で
見つけた夢のそのかけらを
壊さないでずっとたたずむなんて
虚しいから、せつないから

いつか愛した言葉達も
そして失くした故郷も
まぶた閉じて想い澄ませばきっと
終わらない寝物語なのさ

Sky Full of Stars 君のひとみ映してく
Sky Full of Stars 淡い光抱きしめて Keep Pretty
Sky Full of Stars 眠れずに夜明けまで
Sky Full of Stars 瞬け


( 転調♯ )
Sky Full of Stars 君の心が見えてく
Sky Full of Stars 遠い銀河を探して Deep Purple
Sky Full of Stars 果てしない時空を
Sky Full of Stars 流れろ


作詞・曲:コバタイサオ
編曲: 沈(しん)あゆみ
(c) 2006, Skyfull Stars

※ この曲は沈(しん)あゆみさんにDTMに編曲して頂いたデータを、僕の事務所スカイフルスターズの「PRODUCE」メニューの中で紹介しています。宜しかったらお聴き下さい。またNETでも配信中です!

 SKYFULL OF STARS
 コバタイサオ
 LIP-FLY

千里山団地の歩き方

2006-04-21 00:13:36 | 千里山トラスト
先日は、千里山まちづくり協議会で進めている「まちづくり作法集」という小冊子に使う住宅やエクステリア・ガーデンの写真を撮りに、何人かの有志で街じゅうを廻りましたが、最後の方は正直言ってかなり疲れました。そして今日は又、千里山.NETの「街並み案内」ページ作成のために、今度は一人で近くの千里山団地を半日掛けて撮影しました。
ここ何日間かの黄砂も風に吹き払われて、久しぶりに青空も覗く良いお天気でした。少しでも絵になる写真が欲しくて坂道を行ったり来たり、草蒸した斜面を這い上りました。ある程度の魅力や雰囲気は伝えられるページにはなったと思いますので、サイトの方もぜひご覧下さい。
昭和32年に入居が開始されてから、凡そ50年を過ぎようとしている割には、まだまだ綺麗な状態の建物もありますが、全体的には老朽化は免れません。しかし苔むした壁やひび割れなどには、“時の美しさ”が刻まれているように感じます。
千里山団地の建物群は星形・くの字型・階段型と大きく分類されます。この中でも星形は比較的綺麗な外観をしているように思います。中央に螺旋階段が通り、下から見上げると幾何学的な美しいスパイラルを描いています。窓部はバルコニー型とガラス窓の付いたサンルーム型とがあり、サンルーム型などは今でも斬新な発想のように思います。僕は千里山団地の歴史を記念して、建て替えの時にも一棟だけリニュアルして残し、事務所やオールウェイズ・グッズ・ショップなど、千里山のプチミュージアムにする提案をしたいと思っていますが、その場合ボリューム的にもデザインとしてもこの星形がイメージされています。
くの字型の建物には、レンガが貼り付けられたダストシュートが見られますが、WEB参考サイトには昭和30年代の特徴と書かれていました。ただ千里山団地のものには、なぜかレンガが横積みで貼られたものと、縦に並べられたものが見られます。
階段型は千里山の起伏のある地形に沿って建てられるなかで、圧迫感を与えないという配慮と思え、それは最近のマンション建築にも多く見られる優れたデザインです。起伏と言えば団地内を網の目のように走る坂道と、建物のグランドラインとの段差が次第に大きくなり、石段で出入りするようになるのは千里山らしくて、とても素敵に面白く感じました。大きな2本ダクトと格子ブロックのサンルームが格好良い建物もこの階段型に入ります。
そして今改めて感じているのは、快い疲れです。確かに筋肉の疲れはあるのですが、少し大げさな表現を使うと、“森の街”を彷徨ったという想いです。土と緑と適度な湿気のマイナスイオンが充ち満ちている空間は、人にとって住環境とはどういうものであるべきかという事を、こんなに身近な場所で僕に教えてくれているように思いました。

赤い靴

2006-04-20 18:30:08 | 作詞・作曲


赤い靴

雨降る街かど人影色に濡れ
傘もなく揺れる少女
路ゆく人は「黙し通り」を
慰め差さず過ぎ行く
忘れられぬ愛しさに
爪先も戸惑う
雨の別れに誘われて
雨の雫に打たれて
たったひとつの戯れに傷ついたね


雨降る街かど見知らぬ横顔に
ずぶ濡れた身体寄せて
「刹那通り」を足音潜め
流れ行くには哀しい
髪は乱れ頬冷めて
やるせない灯
雨に心を閉ざして
雨に涙も無くして
たったひとつの無邪気さも壊れたね


《 間奏 : Piano 》

瞼ふさぐ虚しさに
甦る面影
雨は情けも掛けずに
雨は降りしきるばかり
呟きひとつ気紛れ雨に濡れるだけ


夜の舗道に浮かんだ靴は赤く
滲む彩りの海に遷ろう
遠い温もりの名残り胸溢れて
消えた幻に足を留める
「忍ぶ通り」に慰め差さぬ人ばかり
想い出濡らす雨に‥‥


作詞・作曲 : コバタイサオ
Copyright (C) 2002.Skyfull Stars. All Rights Reserved.

千里山ALWAYS

2006-04-20 00:24:06 | 千里山フェチズム
千里山.NETでは、お店や事業所の電話番号や所在地の表示などが検索できる、商店街ガイドマップを作成しています。これは千里山商栄会発行の案内パンフレット“夢・宙・遊・泳(ゆめそら)”のWEB姉妹版の位置づけですが、制限のあるパンフレットと違って、全てのショップを網羅することを意識しています。
そこで幾つかのお店が千里山.NETの方には載せられています。「甲斐商店」もその内の一つです。いわゆる「三丁目の夕日」的なALWAYSな駄菓子屋さんで、僕も深夜に跨線橋を渡って缶コーヒーを買いに行きます。この季節には桜の花を街灯が照らして、カラフルでキッチュな広告看板が、いやが上にもレトロな雰囲気を醸し出しています。
ここは放射状の交差点が多い千里山でも最多の6差路で、半分の3方向は急な坂道になっています。往年の賑わいを想像しますと、駄菓子を買いに走り下りてくる子供達の足音が、あちこちの坂道から昭和の時を超えて聞こえてくるようです。

「稲富酒店」の御用聞き商売

2006-04-19 01:26:27 | 千里山人(ちさとのやまひと)
なぜ、御用聞きビジネスが伸びているのか 顧客が自然に集まる10の発想転換

ダイヤモンド社

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最近、商店街の活性化やビジネスなどに役に立つと思われる本を、何割か読むようになりました。これは地元の商店主の人達と話す機会も多くなり、そういう時に少しは情報的なこともお話できたり、余り世の中の商売的な動きを知らなさ過ぎてもいけないと思うようになったからです。そういった中でご紹介する最初の本がこれです。
著者がTVの企画番組で直接取材し、従来の御用聞きビジネスを新しい視点で見直し、顧客ニーズに徹底的に耳を傾ける中で、大手資本に十分に対抗して業績を伸ばしているお店や会社の姿を紹介しています。電気店・牛乳屋・清掃屋など多様な業種でのエピソードが展開されていますが、最終的には全てのお店やビジネスに通じるヒントを提言していると思います。商店街に限らず一般の会社も含めて、ぜひ一読をお奨めします。

ところで、千里山の御用聞きビジネスを代表する「稲富酒店」のご主人と、以前御用聞きの現状についてお話したことがあります。昔と比べて顧客の意識も色々と変わってきている事とか、店との連携で非効率になってきている事とか、負の部分を多く話されながらも、様々な新しいアイデアも試されたりしているようです。僕も或る意味千里山にとって、もう一度御用聞きビジネスが復活する確率は、今後かなり高まってくると思っています。
そんな稲富さんは10年程前から、配達などの合間に、顧客のお屋敷の庭に咲く桜の花を、写真に撮って残されています。今ちょうど桜の季節という事で、カフェ・ド・ゴーシュで、その一部を展示されています。顧客との間に築きあげた信用あればこその、素晴らしいショットもたくさん見られます。千里山.NETでも、「街並み案内」×「桜・草木」のメニューで、「稲富商店」コレクションを近々掲載させて頂く積もりです。