これから暫くの間は自転車のようにゆっくりと進んでくる高気圧に覆われ、春らしい穏やかな天気が続くという週間予報です。桜の開花ももう直ぐ聞こえてきそうな陽気ですが、その「桜」の文字の成り立ちが読んでいた本のコラムに書かれていましたのでご紹介します。
その本は『楽譜の読み方』という、楽譜やスケールそしてコードなど初級向けに書かれた音楽基礎理論書です。その中で日本音楽に使われていた用語の変(へん)・嬰(えい)が、♭(フラット:半音下げる)と♯(シャープ:半音上げる)に当てられていますが、その「嬰」という字は2つの貝の下に女と書かれており、それは初めは耳飾りを付けた女性を意味したそうです。それが後に転じて「嬰児(みどりご)」として生まれたばかりの赤ん坊を意味するようになりました。
さて「桜」という字は元々は「櫻」と書かれますが、木に「嬰」がついたものです。この「嬰」は丸い耳飾りのような実のことで、サクランボが生る木という意味です。昔の人は「花より団子」ならぬ「花よりサクランボ」だったということでしょうか。
※ 明日の4月2日(土)千里山まちづくり協議会が「千里山桜ウォーク」を行いますのでご参加よろしくお願いします。
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