一昨年に千里山から九州の秋月温泉に引っ越された、家具・雑貨のセレクト・ショップ「C.D.F」の店主Mさんからのメールで、「今、出版のあり方はすごく変わってきていて、来年ぐらいは出版元年と言われるのではないかと考えています」と教えて貰った、インターネット書籍販売のアマゾンの出版サービス「KDP (Kindle direct publishing)」のサイトを見ました。
登録をすれば誰でもワードで書いた原稿を簡単に電子書籍で出版できるシステムで、言ってみれば音楽データをiTunesでインターネット販売するような類いでしょうか。既に音楽でこれだけ普及しているということは、出版の世界でもコンテンツのインターネット販売が広く開放される可能性も高いと想われます。
従来的に電子書籍は日本ではいまいち普及しないとも言われましたが、世界のアマゾンが満を持して練り上げたシステムですから、より開かれた利用しやすいものになっている筈です。
電子版だけではなくリアルな本とでも互いにリンクして販売できることや、ワールドワイドに著作権収入の決済なども利用できるようです。制作・販売という一連の出版サービスが、これまで培われたIT技術によりすべて自動化されているのでしょう。
ちょうどタイミング良く図書館で『初めて本を創る人へ』という、企画本のプロダクションをされている方が書かれた本を読んだところでした。こちらはリアル本の世界で誰もが本を企画できるノウハウがテーマとなっていてとても参考になる内容でしたが、メールでMさんが言われるようにリアルな出版業界も大きく揺さぶられることになるのでしょうか。
実は僕も一つ本にしたいテーマがあって、今回の話題にはとても興味を惹かれるものがありました。音楽もそうであるように、先ずは電子出版から考えてみても良いという楽しい時代になりました。
※ 明日、9月28日(日)午後3時から千里寺講堂で上方落語寄席「ちさと亭」が開催されます。良い天気になりそうですので、住民・近隣の皆さんお誘い合わせて是非お越し下さい。