東京周辺の千里山出身の同窓・親睦会「千里山会」の会誌『千里山』18号が贈られてきました。
いつも多彩な寄稿で僕にとっても毎年の楽しみになっていますが、今号は戦後70年というテーマもあり例年以上に充実した内容になっています。
学徒出陣の後に戦犯として処刑された千二小出身の木村久男さんの「わだつみ」の遺書に関する記事や、当時の少年・少女の目に映った戦争について多くの想いが寄せられました。
また「永楽園」周辺地域の開発に関して詳しい考証が載っていて、千里山の街の変遷や歴史に大いに興味を惹かれるものがありました。
そして創刊以来ずっと連載されている田代しんたろうさんの漫画『そして更地に』では、故郷のご実家が取り壊されて更地になったのを見届けに千里山を訪れたことが描かれています。作者は小学校6年生の頃に東京へ転校されていますが、連載作品を読むと少年時代に過ごされた千里山をどれ程に大切にされているかが想像されます。(※『そして更地に』の中で僕のブログでご実家が更地になったことを知られたとご紹介下さいました。有り難うございます!)
詩人の黒澤(保富)琉美子さんが書かれた、二人の娘さんのピアノ教師を巡るアメリカ生活のスケッチも楽しく読ませて頂きました。
会誌『千里山』はちさと図書館にも寄贈されていますので、皆さんにもお盆休みにぜひ手に取って頂ければと想います。
【追記】田代しんたろうさんのコメントにご指摘がありましたが、正しくは第3号の『千里山うろおぼえイラストマップ』から“ずっと”掲載ということです。