千里山ブラウズ

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千里山マーケットの朝顔

2006-07-06 00:02:37 | 千里山花物語り
ここ何日か鬱陶しい雨空が続いています。千里山は露地が比較的多く残された街なので、草熱れというのか湿度の高い空気に満ちています。この季節ばかりは亜熱帯のような気怠い日々に千里山人は耐えなければなりません。ついつい仕事の手を休めて気分転換に、カフェへ出かけていくことも頻繁になってきます。
シーズ・ガーデン・カフェに入ると、ひんやりとした乾いた空気が肌に心地よく、清涼感のある間接照明と柔らかい光のオブジェが、ジャジーなBGMと絡まり合っています。僕はあまり物事を考えることもしないで、ただひたすらに持ってきた本に没頭することで、何か心にまとわり付いている多様なものを沈静化しようとします。時に“はちみつシュー”を注文し、出てきたその大きさに少し後悔しながらも、結局食べ尽くしてしまいます。こういう季節は様々な感覚が異常をきたし、わずかにコントロール不能となっているのを感じています。
今日もしばらくの間心身の火照りを沈めた後、次第に混み始めたカフェを出ました。帰り路、千里山マーケットの横柵に、朝顔が雨滴にぬれて艶やかな花を開いています。カフェの時間がそうさせたのか、傘を持つ僕の手腕に紫紺の涼感が染みわたってきました。

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