NHK「仕事ハッケン伝」はタレントや芸人が今をときめくIT業界や、逆に長く受け継がれてきた伝統工芸の世界など、多様な職業体験を通してその職場や働く人々の紹介と交流、そして感動を生み出すという趣旨の番組で僕も時々見ていましたが、今夜の木工製作所を採り上げたものは、僕も大好きな世界ということもあり魅入ってしまいました。
職業体験の舞台となったオークビレッジは、稲本正さんというカリスマが飛騨高山の山麓に開いた、無垢材を使った家具や生活用具また空間提案まで、幅広い製品開発でよく知られた木工製作所です。初心者でいきなり木工職人体験をするのは、お笑いコンビ「ダイノジ」のエアギターで世界一になった大地さんです。
オークビレッジからはよくCMメールが届くのですが、数日前に今回のNHK出演のことが紹介されていたので視たいと想っていました。
今回のテーマは木の玩具ということで、師匠となった木工職人の愛情深い指導と周囲の職人達の見守りの中で、大地さんも3才になる愛娘を喜ばせる玩具をイメージして製作します。数日間という短い期限と闘いながらも懸命に、愛娘の可愛いらしい仕草の「ハイタッチ」に発想のヒントを得た作品を作り上げました。
日頃からお笑いのネタをコンビの相方に頼りきりだった大地さんが、今回のアイデア出しから製作まで初めて産みの苦しみを味わい、その結果として自分なりに満足できる作品を作り上げたことで、クリエイトする喜びに本人自身が感動していたのがとても印象的で、僕もデザイナーとして初めて商品開発した頃の初心を想い出させてくれました。
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