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こもち

2011-01-04 23:05:20 | Weblog

 故郷の徳島県美波町に帰省して三が日、ゆっくり近くの砂浜(2009~2010年のNHK朝ドラ『ウェルかめ』のロケにも使われました)や雑木林の中を歩いてきました。
 子供の頃から何か考え事をする時にはそうして砂浜に出て、薄暗くなるまで波音を聞きながら過ごしていたことを想い出しました。そして、一方の雑木林の中では散歩などではなく、太い蔦を使ってターザンごっこをしたり、子供だけの城作りなど冒険的な遊び場として魅力的な世界でした。
 昨日は徳島市内に住む姪の家族が4人で実家に遊びに来ていました。その連れ合いがアクティブでアウトドア派な人で、子供の頃に雑木林で野鳥(ヒヨドリなど)を捕獲する仕掛けをして遊んだことを話すと、そのやり方を教えて欲しいと言われました。「こもち」と言って小木の幹のバネを利用した仕掛けなのですが、それでは直ぐに行きましょうということになりました。
 雑木林に入ると鳥の声がよく聞こえています。最近はそんな遊びをする子供はいないと想われるので、鳥も昔のように“スレ”ていないので掛かりやすいのではないかと想われました。
 「こもち」は蜜柑や南天の実などを餌にして、紐でバネの小木に結んだ上下の横棒で、食べに来た鳥の首や身体を挟む仕掛け(拡大)です。縦の支え棒に鳥が触れると上の横棒が落ちてきて、鳥は身動きが出来なくなり捕まえられるのです。ヒヨドリなどは肉も余り無く、当時は食用というよりも捕獲すること自体が面白かったのです。今想えば少し残酷なように想えますが、何ヶ所も仕掛けを作って翌日見回りに行くと偶に掛かっていました。
 仕掛けの作り方を覚えた姪の連れ合いは「自分でやってみます。またアウトドアの集まりで子供達に教えてやろうと想います」と、僕が家に帰った後で雑木林に残り2ヶ所も作っていました。
 今日僕が家を出る時には、彼は最後の正月休みを楽しもうと早朝からサーフィンに行っていましたので、見送ってくれた姪に「仕掛けを見回って帰るように」と言い置きしました。果たして鳥は捕れたのでしょうか。

【追記】仕掛けの詳細図を作りましたので参考にして下さい。

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