続・浜田節子の記録

書いておくべきことをひたすら書いていく小さなわたしの記録。

どストライク!!

2011-01-18 07:47:10 | 美術ノート
 アートテラーさんのブログ・・・植田正治、どストライク!!

(写真は本来ありのままを写してしまう、好まざると否に関わらず。)

《植田正治の魔法》
 劇的瞬間を創作する、綿密な計算と工夫によって、異空間を生み出すテクニックはほかに類を見ない。
 ありえない空間状況を、ありえたと証明する写真という技法。
《心象風景》
 切り取られつなぎ合わされたような、懐かしの記憶・・・在ったかもしれないし、無かったかもしれない。
 曖昧さに照準をピタッと合わせる。

 確かにこの奇妙な感覚はわたしの中に在る!と鑑賞者に納得させ、郷愁を誘う魅惑。
 余計なものは映さない(省く)という徹底したシンプルさに、鑑賞者は、むしろ多くのものをたっぷり見てしまうのである。
(アートテラーさん、いつも本当にありがとう)

寒い日の『ほうとう』

2011-01-18 07:28:14 | 漫画
 寒い日が続いている。
 亡父は山梨県の出身、早くから東京に奉公に出ていたのに、どこでどう覚えたいたのか、よく『ほうとう』を作ってくれた。
 飼っていた鶏をつぶし、ほうとうを作ってくれた日のご馳走・・・。今なら悲しくてとても食べられないと思うのに、あの頃のひもじさは、そんなことを超える飢餓だったのかもしれない。
 うどん粉、メリケン粉・・・薄力粉をこねて作る温かくて美味しい即席のうどんである『ほうとう』
 今夜はほうとうにしよう、仏壇にも供えなくちゃ・・・。

Re『武蔵野』173。

2011-01-18 07:13:10 | 国木田独歩
 日が落ちる、野は風が強く吹く、林は鳴る、武蔵野は暮れんとする、寒さが身に沁む、その時は路をいそぎたまえ、顧みて思わず新月が枯林の梢の横に寒い光を放ているのを見る。

 日落野風強吹林鳴武蔵野暮寒身沁時路顧思新月枯林梢横寒光放見

☆化(形、性質を変えて別のものにする)の絡(すじみち)は、八(たくさん)ある。
 譜(物事を系統的に書き記したもの)の興(おもしろみ)を推(おしはかる)
 燐(死者の魂)が命。
 無の像(すがた)が八(たくさん)ある。
 簿(ノート)に換(入れ替えて)審(つまびらかにしている)。
 必ず、字が露われ、己(わたくし)の旨(考え)が、普く合う。
 個(一つ一つ)の燐(死者の魂)の象(すがた)、往(そののち)の環(めぐり)の講(はなし)を包み、兼ねている。

『城』357。

2011-01-18 06:37:59 | カフカ覚書
 すると、ふたりの姉妹のうちで気だてのやさしそうなオルガが立ちあがって、事実いかにも娘らしい一抹の当惑の色を見せながら、Kのそばに歩みより、どうぞテーブルにおつきください、パンとベーコンの用意ができていますし、ビールももらってきますわ、と言った。

 やさしそうな/sanft・・・安らかな(眠り)を暗示。
          →Sumpfen沼地になる、自堕落な生活をする。
 オルガ/Olgo→Organ/機関。
 姉妹/Schwester→Schwarze/黒い。
 パン/Brot→blod/ふざけた、ばかばかしい。
 ベーコン/Speck→Spuk/幽霊が引き起こすと思われる不思議な現象、幽霊。
 ビール/Bier→wir/わたしたち。

☆すると、(見えない)黒の沼地である機関があらわれた。事実、いかにも策略に一抹の当惑の色を示しながら、Kのそばに(意識の)交換を頼みにやってきた。
 ばかばかしい幽霊、それはわたしたちです。