続・浜田節子の記録

書いておくべきことをひたすら書いていく小さなわたしの記録。

『耕耘部の時計』㉔

2018-09-14 07:14:04 | 宮沢賢治

赤シャツの農夫はすっかり塵にまみれ、しきりに汗をふきました。

 赤はシャクと読んで、釈。
 農夫はノウ・フと読んで、納・普。
 塵はジンと読んで、訊。
 汗はカンと読んで、換。


☆釈(意味を明らかにし)納(おさめる)。
 普く訊(問いただし)換(入れ替えること)。


🈞マグリット『心のまなざし』②

2018-09-14 06:36:42 | 美術ノート

 この不規則(不条理)に上部へ伸びた変則の建屋は通常ではあり得ない。もし存在できるとしたら、一階(地に着いた部分)が非常に重く堅固であり、支柱が地下深く掘られていると想定した場合に限られる。
 これを精神に換言すると、精神の根源にはしっかりとした見解(思考)が根付いているから、上層部の好奇心に任せた眼差しの多さ、視野の広さの広がりにも対応可能であるということかもしれない。

 まなざし(窓)の数多に対し、ドア(開口部)の小ささは不均等である。見る(受動)は大きく、見せる(能動)は過少、公開は暗示的であり謎めく提示に留める手法を取っている。

 絶対の真理、動かせない定理を背後に感じつつ常に凝視している。
 建屋の上に広がる部屋(窓)は、粉飾であり、人を惑わせる構造の意かもしれない。建屋そのものは実質的であり、飾り(美)とは無縁である。

 常に上を向く構図である。というか、この不安きわまる建屋は崩壊の危機を孕み危険であると告げているのだろうか。

 頑強な、しかし崩壊の危機を孕む奇妙な建屋・・・屋根から突き出ているのは煙突(?)赤い炎のようなものが見える。あふれる情熱(見解)をマグリットはひた隠しにしているが、ほんの少し答えの一端を見せているという風でもある。

 これがわたくし(マグリット)であります、という自画像かもしれない。


(写真は新国立美術館『マグリット』展/図録より)


『小岩井農場』102

2018-09-14 06:28:11 | 宮沢賢治

  自由射手は銀のそら
  ぼどしぎどもは鳴らす鳴らす
  すつかりぬれた 寒い がたがたする


☆字の有(存在)は視野(思考・見解)の趣(志すところ)を吟(読んでいる)。
 迷(判断が付きかねる)冥(死後の世界)を勘(考えている)。


『城』3029。

2018-09-14 06:20:19 | カフカ覚書

これで道具だては、みごとにそろっているじゃないか。おまけに、ぼくのほうは、まるで正反対の人間ときている。きみにはまったく理解ができず、腹にすえかねるような仕事をいつも追っかけまわしている。


☆しかし、すべて(死)は愛されている。わたしの場合はそれにもかかわらず反対である。理解しかねる腹だたしいやり取りで、いつまでも後ろ向きである。