『お尋ね者/賞金2.000ドル」
『フレッシュ・ウィドウ』、直後に消えた男を2.000ドルを懸けて探してるというジョーク。
ローズ・セラヴィと化したデュシャンが、ローズ・セラヴィの夫(伴侶)の不明を探し出せという難題である。
彼の特徴をあげ、写真まで添付されている。明らかに写真はデュシャンその人であるが、名前や履歴に差異がある。つまりデュシャンであってデュシャンでないその人を見つけ出して逮捕せよ!という通告である。
複雑な媒介、eyes same とある。(同じ)種子に注意とは読めないだろうか、同じDNAであると。
絶対に捉えることの出来ない《わたしの中のわたし》を逮捕せよ!と言っている、具体的な条件まで捏造して・・・。
ユーモアと受け流すことの難しい不条理である。わたしの中の誰かは、決して並び立つことがないからである。
写真は『DUCHAMP』ジャニス・ミンク www.taschen.comより
あの嗚咽する琵琶の音が巷の軒から軒へと漂うて勇ましげな売声や、かしましい鉄砧の音と雑ざって、別に一道の清泉が濁波の間を潜って流れるようなのを聞いていると、嬉れしそうな、浮き浮きした、面白ろそうな顔つきをしている巷の人々の心の底の糸が自然の調をかなでているように思われた、『忘れえぬ人々』の一人は即ちこの琵琶僧である」
☆冥(死後の世界)が隠れている。
備(あらかじめ用意してあるもの)を把(手につかむと)隠した講(話)がある。
兼ねたものを験(調べると)表(あらわれる)要の媒(なかだち)の章(文章)がある。
迭(ほかのものと取り換える)眼(かなめ)が隠れている。
像(形)を瞥(ちらっと見て)逸(隠れている)章(文章)を選び、諾(同意して)把(手につかみ)換(入れ替える)。
選ぶ理由は文の記にある。
普く譜(物事を系統的に書き記したもの)が綿(細く長く続く)と、吐く。
謀(はかりごと)を含む講(話)を認(見羽変えること)が腎(かなめ)である。
芯(中心となる)態(ありさま)の詞(言葉)には弐(二つ)の念(思い)がある。
帖(ノート)の詞(言葉)の謀(図りごと)を認(見分けること)が腎(要)である。
逸(隠れた)図りごとを、測(予想する)。
備(あらかじめ用意してあるもの)を把(つかむこと)が総てである。
もちろん、あなたは、わたしのことなどご存じなかったし、わたしのためにしてくださったことでもありません。しかし、だからと言って、わたしの感謝の気持ちは、すこしもそこなわれませんでした。いよいよわたしがフリーダの後釜に据えられるまえの晩ー後釜になることは、まだ本決りではありませんでしたが、ほぼ確実でしたーわたしは、何時間もあなたと話をし、あなたの耳に感謝の言葉をささやきました。
☆もちろん、あなたはわたしのことなど知らなかったし、わたしのために何かしてくださったこともありません。雇用される前の晩(小舟)は安全ではありませんでした。雇用は安全ではないが、しかしすでに非常にありそうなことだと、そう考え、あなたと時間を共にし、感謝の言葉をささやいたのです。