奥州白河に安珍という修行僧があった。
年若き美僧であったが、熊野権現へ参詣の途中、
庄司清次(きよつぐ)という邸に一宿を乞うて
長旅の足を休めた。
清姫はこの清次の娘である。之がそもそも
二人の出合いであると絵解き説法が始まった。〔中略〕
非業の死を遂げるということは全く人生の約束事とはいえ、
人生最大の悲惨事である。盛大な法要を営み、
邪道に堕ちている安珍と清姫の霊魂を弔った。
老僧の枕辺に二人が現れ、天上界に更正したと
礼を述べたと説法は結んだ。ハッピーエンドである。(了)
Kenさんのスケッチは、ブログ容量の関係で削除させて頂きましたが、11月1日に、「かんぽう」さんから『ユニークに乾杯』というタイトルで出版予定です。定価2.000円。
ISBN978-4-904021-03-3 C0071 1905E
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