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FOMC発表待ちで様子見続くー学校で教えてくれない経済学

2007-12-11 22:35:20 | 経済学
 米時間の12月11日午後2時30分発表予定の米FOMCの結論を見てから動きたいという気持ちが、為替、債券、株式市場の空気を支配したと今朝のWSJ紙は紹介している。

 大方の予測では、FFレートを現行の年4.5%から0.25%下げて4.25%とすると見方である。インフレ懸念より景気対策を優先するとの見方から一気に0.5%下げて4.0%とする見方もあるが少数意見である。

12月10日、NY株式市場では、先週末比100ドル以上上げてスタートしたが、上値を追う勢いはなく、結局101ドル高の13,727ドルで取引を終了した。FOMC発表が頭から離れないようだ。

ただ、UBS証券がサブプライムローン問題で追加100億ドルの負債を発表したが、115億ドルのシンガポール資本を調達して穴埋めしたというニュースも株式市場に安心感を与えたようだ。傾きかけたCitigroupを75億ドルのアブダビ資本で買い支えた動きと共通しているとWSJ紙は解説している。

NY外国為替市場では、ドル売りの空気が強く、対ユーロでは、1ユーロ=1.4713ドルで取引された。ただ、対円では、1ドル=111.60~70円のレンジ内の小動きで推移した。日本円は、対ユーロでは売られ、1ユーロ=164.25前後で取引された。

対ユーロで、円が再び売られた背景には、金利の低い日本で円を借り、借りた円を売ってユーロを買う、円キャリートレードが背景にあるとWSJ紙は解説している。異常な日本の低金利が、折に触れ、この先も、為替市場のかく乱要因になるであろう。

NY原油先物市場では、ここ数日、バレル90ドルをはさんだ取引に終始しているが、この日は、42セント下げバレル87.86ドルで取引された。バレル99.29ドルを覗いた後、OPEC総会での増産見送り、サブプライムローン問題から景気後退、原油需要減が上値の頭を抑えている。

ただ、年初のバレル50ドル~60ドルから見れば、90ドル前後の相場でさえ異常に高い水準である。むしろ我慢して堪えていたその分反動も大きい。日本人は、皆が飛び込めば、飛び込む。日本では、年明け早々から値上げラッシュが待ち構えているだろう。

今朝のWSJ紙に、52人のエコノミストの予測によれば、2008年、米国経済はリセッションに入るとの見方が、11月調査時の33%が今回38%へ増加した。その一方、中国、インドなどアジア経済は堅調と見ている。極端な悲観論は避けた方がいいかもしれない。〈了〉

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