サブプライムローン問題が、2007年の流行語になるほど、日々、騒がれているが、一言で言えば、家の値段が急落し、この先、なお下げ続ける。いまだ、こつんと、底を打っていないのではないかとする、人々の恐怖心が引き起こしている問題にすぎない。
12月26日、米20の主要都市の住宅価格をまとめた10月度のCase-Shiller指標が、前年比6.1% 減少したと今朝のWSJ紙が紹介している。地区によって異なるが、マイアミ12.4%,サンジャゴ11.1%,ラスベガス10.7%それぞれ値下がりが目だった。
お金を借りて家を建てたが借金が返せない。120 万とも150万件とも言われる、抵当権を失った物権がごろごろしている。少々利下げをしても、順番待ちで売り物件が並んでいる状態では、手の打ちようがないことは明らかである。
12月26日、Master-Card Spending Pulse社が、米国クリスマス商戦,小売高が、前年比3.6% 増と発表した。前年比27%増加したガソリン販売分を除外すれば、2.4%増である。ガソリンの高騰が、米個人消費者のフトコロ勘定に影響している。
12月26日、NY原油先物相場は、トルコ空軍がイラク北部のクルド武装勢力を空爆したとのニュ-スを材料に、バレル1.84ドル値上がり、95.97 ドルで取引された。米国の原油在庫が2005年2月来の低水準に落ち込んでいることが、買い安心感を誘っている。
イラクは、日量230万バレル生産する産油国で、世界原油生産の2.7%を占める。この内40万バレルの原油がトルコ国境周辺に集まっている。わずかな数量が、相場の材料に使われる背景には、順番待ちで、行列を作って、原油を買いたがっている客が存在しているからである。ホルムズ海峡で戦争を仕掛けて、バレル150ドル原油だけは願い下げだ。
サブプライム問題の解決が長引けば長引くほど、米国での利下げ期待が高まる。最近の為替相場は、金利差で動くから、利下げは、ドル売りとの連想が生まれ易い。ドル離れした世界の余剰資金が、どうしても、原油、金など商品先物市場へ流れる構図が定着した。
12月26日、NY金先物相場はオンス829.50ドルまで値上がりした。小麦、トウモロコシ(コーン)相場も、値上がりを続けている。特に大豆相場は、3倍のブッシエル12.20ドルまで値上がりした。大豆はコーンベルトで、小麦と作付け面積争奪戦を展開している。
12月26日、NYダウは、前日比2ドル高、13,351ドルで取引を終了した。サブプライム問題の不安心理が払拭されない限り、年明けも軟弱な地合いが続きそうだ。(了)
12月26日、米20の主要都市の住宅価格をまとめた10月度のCase-Shiller指標が、前年比6.1% 減少したと今朝のWSJ紙が紹介している。地区によって異なるが、マイアミ12.4%,サンジャゴ11.1%,ラスベガス10.7%それぞれ値下がりが目だった。
お金を借りて家を建てたが借金が返せない。120 万とも150万件とも言われる、抵当権を失った物権がごろごろしている。少々利下げをしても、順番待ちで売り物件が並んでいる状態では、手の打ちようがないことは明らかである。
12月26日、Master-Card Spending Pulse社が、米国クリスマス商戦,小売高が、前年比3.6% 増と発表した。前年比27%増加したガソリン販売分を除外すれば、2.4%増である。ガソリンの高騰が、米個人消費者のフトコロ勘定に影響している。
12月26日、NY原油先物相場は、トルコ空軍がイラク北部のクルド武装勢力を空爆したとのニュ-スを材料に、バレル1.84ドル値上がり、95.97 ドルで取引された。米国の原油在庫が2005年2月来の低水準に落ち込んでいることが、買い安心感を誘っている。
イラクは、日量230万バレル生産する産油国で、世界原油生産の2.7%を占める。この内40万バレルの原油がトルコ国境周辺に集まっている。わずかな数量が、相場の材料に使われる背景には、順番待ちで、行列を作って、原油を買いたがっている客が存在しているからである。ホルムズ海峡で戦争を仕掛けて、バレル150ドル原油だけは願い下げだ。
サブプライム問題の解決が長引けば長引くほど、米国での利下げ期待が高まる。最近の為替相場は、金利差で動くから、利下げは、ドル売りとの連想が生まれ易い。ドル離れした世界の余剰資金が、どうしても、原油、金など商品先物市場へ流れる構図が定着した。
12月26日、NY金先物相場はオンス829.50ドルまで値上がりした。小麦、トウモロコシ(コーン)相場も、値上がりを続けている。特に大豆相場は、3倍のブッシエル12.20ドルまで値上がりした。大豆はコーンベルトで、小麦と作付け面積争奪戦を展開している。
12月26日、NYダウは、前日比2ドル高、13,351ドルで取引を終了した。サブプライム問題の不安心理が払拭されない限り、年明けも軟弱な地合いが続きそうだ。(了)