エヴァコ―ル定期演奏会風景
江嵜企画代表・Ken
猪熊佳子山科教室を中座して、大阪狭山市にあるSAYAKAホールで開かれるエヴァコール演奏会へ駆けつけ、いつものように会場の様子をスケッチした。
演奏会は午後5時半から始まる。JR山科駅発3時38分の新快速に乗り、大阪で地下鉄に乗り換え、難波発4時36分の南海高野線区間急行で会場に幸い開演20分前に着くことが出来た。
小ホールだったが300人は楽に入れる会場は若者中心にほぼ満員だった。どうしても後ろ姿を描くことが多くなる。余計なお世話と叱られそうだが、この日は久しぶりで黒々ふさふさの髪の毛の客人が目立った。
関西も最近は夜になると氷点下になる日が増えた。OBOGたちも年を取るとどうしても夜遅くなりそうな外出は控える。顔馴染には一人も出会わなかった。それもそのはず、エヴァコールを卒団したのが昭和36年、50年前になるから当然だろう。
「八重山・宮古の三つの島唄」(作曲:松下耕)に始まり、五つの混声合唱曲「飛行機よ」(作曲:萩京子)に続き、演劇を挟んだあと最後に「鎮魂の賦」(作曲:上田真樹)である。それぞれを満喫した。
舞台で体を躍動させながらの若い人の演奏を聴くと本当に元気をもらえる。最近は部員も減り小ぶりになったエヴァコールだが、彼ら彼女らが生まれるはるか昔のOBOGにも変らす招待状を送ってくれる後輩たちの心配りに感謝している。
今は日本画の勉強に集中している。文字通り歌を忘れたカナリアである。しかし、この日は、青春時代にプレイバック、大いに元気をもらった。(了)