ハリックの診断即治療&虹彩と、Kenさんの経済学&スケッチ

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上海株価4年振りの安値、東京、シドニー株価堅調:28日朝、上海RTS報道(学校で教えてくれない経済学)

2012-11-28 10:11:10 | 経済学
HarryReid(ハリ―・リ―ド)米上院院内総務が「財政の崖問題解決に向けた話し合いはほとんど進展していない(little progress)との発言のあと27日のNYダウは下げに転じ、前日比89ドル安、12,878ドルで取引を終えた。一方、ホワイトハウス報道官は、議会との交渉が行き詰っている(impass)事実はないとコメントした。米経済指数は、耐久財統計は予想を上まわった。10月米住宅価格シラ―指数は上昇した。消費者信頼感{コンフェレンス・ボード}指数は改善した。」と27日付けWSJ紙電子版でAlexandraScaggs記者は書いた。

米ブルームバーグのMattMiller記者は「投資家が税金対策として明日のWSJ紙の紙面に株安の記事を載せるねらいもあり、取引終了間際に大量の売りを出したことが大幅下げに影響した。」とコメントしていたところが面白かった。大事なことはファンダメンタルズ、この日の場合は、住宅の値段が上がったこと、消費者信頼感指数が改善したことが大きい。「財政の崖問題が、年内にホワイトハウスと米議会の間で妥協が成立しなければ、アメリカは一気にリセッションに突入する」とOECDは警告したと27日付けのWSJ紙電子版は書いていた。ただ、狩猟民族の特性として、元も子もなくすようなことは決してしない。

ギリシャのユーロ圏離脱はない。ギリシャ残留を前提に妥協は進む。妥協の産物の典型的例として27日、ブリュセルで開かれていたユーロ圏財務相会議で、ギリシャへの439億ユーロのつなぎ融資で合意が成立した。ダガルドIMF専務理事は、強く主張したギリシャへの債務放棄案を取り下げた。さらにGDPに占める借金比率を2020年に120%目標に同意した。融資の金利を下げる。返済期限を延長することを決めた。しかし、その一方で、「検討する」「目標とする」という言葉が目立つ。28日朝放送のワ―ルドWaveMorningでドイツZDFは「何とか資金を手にしたギリシャ財務相は喜んで帰国した。しかし、ドイツ始めユーロ圏議会承認が控えている。多くの疑問を残しながら問題解決を先送りしたにすぎない。」とブリュセルからZDF特派員がレポ-トしていた。ドイツは来年連邦政府の選挙で、選挙が終わるまでは政治家はどうしてもリスクを取れない。

一方、中国CCTVが南シナ海で新型レーダーはじめ各種装備して中国海軍が軍事訓練したと伝えたあと、上海RTSは「上海株価指数が2009年1月以来の3年10ケ月来の安値2000ポイントを割った.深セン指数も下げた。」と紹介、一人二人所在なくボードを眺める投資家の証券会社の店内の様子を映していた。27日、中国政府は2013年の経済は回復予想を発表したが、株価は中国経済の先行きを厳しく予見しているのであろう。27日付けのWSJ電子版でも上海株価が火曜日1.3%下げ4年振りの安値を更新したと書き、東京、シドニーとアジア他市場の株価反発の動きと比べて余りに対照的だShenHong記者が書いていた。

NY為替市場で1ドル=82.11円、1ユーロ=106.24円、NY原油(WTI)はバレル87.18ドル、NY金はオンス1,742ドルと様子見だった。少し身を引いて目は獲物を狙っている。(了)

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