390億ユーロ支援決める(学校で教えてくれない経済学)
JohnBoehner(ジョン・べ―ナ―)米下院議長が「財政の崖協議に楽観している(optimistic abou a deal)」と語ったと伝えられた後、NYダウは反発に転じた。その日の午後、オバマ大統領が「クリスマスまでに財政の崖問題解決のためホワイトハウスと議会が行動すると期待している(hopeful)」と語ったと伝えられた。WSJ紙が取引終了30分前に「米FRBが来年も住宅ローン担保証券及び国債購入を継続する」と報じた。取引開始後、10月の米新規住宅販売件数が予想を下回り、9月デ―タが下方修正されたことを受けて一時、NYダウは前日比100ドル近く下げていた。財政の崖解決に向けての一連の発言を受けて、前日比106ドル高、12,985ドルで取引を終えた。」と28日付けWSJ紙電子版でJonathan Cheng記者が書いた。マ―ケットがいかに「財政の崖」問題に神経質に反応しているかを今朝の記事は分かり易く教えてくれた。
29日朝放送のワ―ルドWaveMorning「世界の扉」コーナーでは、ゲスト出演した第一生命経済研究所、長利廣氏は、「財政の崖問題は、減税廃止と財政削減併せて8,000億ドルにのぼる。何も手が打たれなければ、アメリカ人一人当たり年間、日本円換算24万円手取減となる。アメリカのGDPを3%押し下げる。アメリカのGDPは世界のGDPの1/4を占める。日本はアメリカのGDP押し下げの1/3の影響を受ける。当所予測の2013年の日本のGDP1.8% 増から1%減り0.8%成長となる。日本にとっても無視できない。一方、財政の崖問題は、感謝祭後のセールを小売りが前倒しした。米企業が設備投資にブレーキをかけた。新規雇用を手控える企業が多いなど既に影響が出ている。今後の見通しとして、年内は3ケ月分のつなぎ予算を現在の議会で決め、今回11月選挙で選ばれた新たな議員によりその後の協議が進められる。」と解説していた。
ワ―ルドWaveMorning「経済情報」に出演した米国野村証券、後藤祐二郎氏は「NYダウは米下院議長の発言で大きく反発、財政の崖問題に関する注目の高さを示した。外国為替市場は小動きに終始した。豪ドル、カナダドルが反発した。米景気がどうなるかが今後の最重要問題である。クリスマス商戦が好調に推移すればドルが買われ易い。」と解説していた。28日NY為替は、1ドル=82.02円、1ユーロ=106.28円、NY原油{WTI}はバレル86.29ドル、金相場はトロイオンス25ドル安、1,716.50ドルへ急 反落した。
その他のワ―ルドWaveMorningでは、スペインTVEが「国有化されたスペイン4銀行にECBが370億ユーロ(約3.9兆円)支援を決めた。この内の半分はバンキア向け、2016年までに規模を60%減らす。投資先は従来の個人向け、中小企業向けとするなど条件がつけられた」と放送していた。ドイツZDFは「不当な混乱をもたらしたとしてS&P,ム―ディ-ズ、フイッチの米格付け会社に対して規制強化することになる」と報じていた。
世界の知恵者が、知恵を出し合ってパニックに陥ることだけは避けようとしている。(了)
JohnBoehner(ジョン・べ―ナ―)米下院議長が「財政の崖協議に楽観している(optimistic abou a deal)」と語ったと伝えられた後、NYダウは反発に転じた。その日の午後、オバマ大統領が「クリスマスまでに財政の崖問題解決のためホワイトハウスと議会が行動すると期待している(hopeful)」と語ったと伝えられた。WSJ紙が取引終了30分前に「米FRBが来年も住宅ローン担保証券及び国債購入を継続する」と報じた。取引開始後、10月の米新規住宅販売件数が予想を下回り、9月デ―タが下方修正されたことを受けて一時、NYダウは前日比100ドル近く下げていた。財政の崖解決に向けての一連の発言を受けて、前日比106ドル高、12,985ドルで取引を終えた。」と28日付けWSJ紙電子版でJonathan Cheng記者が書いた。マ―ケットがいかに「財政の崖」問題に神経質に反応しているかを今朝の記事は分かり易く教えてくれた。
29日朝放送のワ―ルドWaveMorning「世界の扉」コーナーでは、ゲスト出演した第一生命経済研究所、長利廣氏は、「財政の崖問題は、減税廃止と財政削減併せて8,000億ドルにのぼる。何も手が打たれなければ、アメリカ人一人当たり年間、日本円換算24万円手取減となる。アメリカのGDPを3%押し下げる。アメリカのGDPは世界のGDPの1/4を占める。日本はアメリカのGDP押し下げの1/3の影響を受ける。当所予測の2013年の日本のGDP1.8% 増から1%減り0.8%成長となる。日本にとっても無視できない。一方、財政の崖問題は、感謝祭後のセールを小売りが前倒しした。米企業が設備投資にブレーキをかけた。新規雇用を手控える企業が多いなど既に影響が出ている。今後の見通しとして、年内は3ケ月分のつなぎ予算を現在の議会で決め、今回11月選挙で選ばれた新たな議員によりその後の協議が進められる。」と解説していた。
ワ―ルドWaveMorning「経済情報」に出演した米国野村証券、後藤祐二郎氏は「NYダウは米下院議長の発言で大きく反発、財政の崖問題に関する注目の高さを示した。外国為替市場は小動きに終始した。豪ドル、カナダドルが反発した。米景気がどうなるかが今後の最重要問題である。クリスマス商戦が好調に推移すればドルが買われ易い。」と解説していた。28日NY為替は、1ドル=82.02円、1ユーロ=106.28円、NY原油{WTI}はバレル86.29ドル、金相場はトロイオンス25ドル安、1,716.50ドルへ急 反落した。
その他のワ―ルドWaveMorningでは、スペインTVEが「国有化されたスペイン4銀行にECBが370億ユーロ(約3.9兆円)支援を決めた。この内の半分はバンキア向け、2016年までに規模を60%減らす。投資先は従来の個人向け、中小企業向けとするなど条件がつけられた」と放送していた。ドイツZDFは「不当な混乱をもたらしたとしてS&P,ム―ディ-ズ、フイッチの米格付け会社に対して規制強化することになる」と報じていた。
世界の知恵者が、知恵を出し合ってパニックに陥ることだけは避けようとしている。(了)