(学校で教えてくれない経済学)
NYダウは31日、最高値更新はならなかったが前日比72ドル高、16,576ドルで2013年の取引を終了した。米FRBの金融緩和縮小と政府機関閉鎖の逆風にもかかわらず、2012年比27%上昇した。欧州株価指数は31日、0.4%高、昨年比17% 上昇した。アジア株式は上海株価指数は0.9%上げたが前年比では6.7%下落、日本株は前年比57%上げた。米債券が売られ米10年物国債利回りは3.03%へ反発、金相場はオンス0.1%上げたが年間では28%安と12年続いた上昇相場が止まった。2014年は米企業業績改善、米景気回復期待から、資金が株式へ流れる結果、商品市場と債券市場には逆風が予想される。NY原油(WTI)はこの日、0.6%下げたが前年比では7.2%上げた。外国為替市場では、ドルは対円、対豪ドルでは上げたが、対ユーロでは値下がりした。ドルは対円で最高値更新は成らなかったが1ドル=105.29円で取引されたと31日付けWSJ紙電子版でMattJarzemsky記者は書いた。
NY金相場が2013年、1981年以降で最大幅、前年比28%下げ12年間の上げ相場が止まった。金相場のほぼ30%の値下がり幅は、NYダウの値上がり幅とほぼ見合っている。金はドル安とインフレヘッジで一貫して買われていた。米FRBの金融緩和縮小開始と米景気回復によるドル上昇期待から資金が金市場から株式市場へ流れた。HSBC調べによれば金ETF保有残が、12月31日、実需の売り買いバランスで昨年末の84.6百万トロイオンスから2009年来最低レベルの57.7百万オンスまで落ち込んだ。一方、金値下がりで金貨コイン市場は好調で前年比14%上げたと31日付けWSJ紙電子版で、TayanaShumsky記者が書いた。
為替相場について、2013年を回顧した記事をNicoleHong記者がWSJ紙電子版別ページに書いていた。ドルは30日、最高値は更新出来なかったが、対通貨バスケット指数73.826へ年間で4.8%値上がりした。対円では年初の1ドル=86.7円から同105.26円へ21.4%値上がりした。対豪ドルでも値上がり、1豪ドル=0.8916ドルへ年初から14.2%値上がりした。対円でのドルの上昇は日銀による金融緩和による。対豪ドルの値上がりは、中国向け資源輸出に多くを依存する豪州経済が、中国経済の2桁成長から7%台への成長鈍化から石炭など鉱物資源相場の下落した影響が出た。2014年、米FRBは金融緩和縮小を進める。年央にかけて、徐々にドル高、資源国通貨安が続くと専門家は予測している。ドルはその他アジア通貨に対しても値上がりした。対インドネシア・ルピアでは21%,対インドルピーで12%,対フィリピン・ペソで8%,対マレーシア・リンギット、対タイバーツ共にほぼ7%値上がりした。 一方、ドルは対ユーロでは年初から4.1%、1ユーロ=1.3742ドルまで値下がりした。値下がり幅はユーロ導入以来14年来最も大きい。対アジア通貨では、対人民元で1ドル=6.05元へ小幅ながら2.8%値下がりした。裏返して言えば、ユーロと人民元は対ドルで通貨価値が上昇したことを意味する。対韓国ウォンも小幅ながら対ドルで値上がりした。
株価は金利と企業業績を先読みして動き始めた。株価は公的年金の積立金の運用成績に即反映する。株価は個人消費の下支えに加えて、年金生活者にとっても他人事ではない。(了)
NYダウは31日、最高値更新はならなかったが前日比72ドル高、16,576ドルで2013年の取引を終了した。米FRBの金融緩和縮小と政府機関閉鎖の逆風にもかかわらず、2012年比27%上昇した。欧州株価指数は31日、0.4%高、昨年比17% 上昇した。アジア株式は上海株価指数は0.9%上げたが前年比では6.7%下落、日本株は前年比57%上げた。米債券が売られ米10年物国債利回りは3.03%へ反発、金相場はオンス0.1%上げたが年間では28%安と12年続いた上昇相場が止まった。2014年は米企業業績改善、米景気回復期待から、資金が株式へ流れる結果、商品市場と債券市場には逆風が予想される。NY原油(WTI)はこの日、0.6%下げたが前年比では7.2%上げた。外国為替市場では、ドルは対円、対豪ドルでは上げたが、対ユーロでは値下がりした。ドルは対円で最高値更新は成らなかったが1ドル=105.29円で取引されたと31日付けWSJ紙電子版でMattJarzemsky記者は書いた。
NY金相場が2013年、1981年以降で最大幅、前年比28%下げ12年間の上げ相場が止まった。金相場のほぼ30%の値下がり幅は、NYダウの値上がり幅とほぼ見合っている。金はドル安とインフレヘッジで一貫して買われていた。米FRBの金融緩和縮小開始と米景気回復によるドル上昇期待から資金が金市場から株式市場へ流れた。HSBC調べによれば金ETF保有残が、12月31日、実需の売り買いバランスで昨年末の84.6百万トロイオンスから2009年来最低レベルの57.7百万オンスまで落ち込んだ。一方、金値下がりで金貨コイン市場は好調で前年比14%上げたと31日付けWSJ紙電子版で、TayanaShumsky記者が書いた。
為替相場について、2013年を回顧した記事をNicoleHong記者がWSJ紙電子版別ページに書いていた。ドルは30日、最高値は更新出来なかったが、対通貨バスケット指数73.826へ年間で4.8%値上がりした。対円では年初の1ドル=86.7円から同105.26円へ21.4%値上がりした。対豪ドルでも値上がり、1豪ドル=0.8916ドルへ年初から14.2%値上がりした。対円でのドルの上昇は日銀による金融緩和による。対豪ドルの値上がりは、中国向け資源輸出に多くを依存する豪州経済が、中国経済の2桁成長から7%台への成長鈍化から石炭など鉱物資源相場の下落した影響が出た。2014年、米FRBは金融緩和縮小を進める。年央にかけて、徐々にドル高、資源国通貨安が続くと専門家は予測している。ドルはその他アジア通貨に対しても値上がりした。対インドネシア・ルピアでは21%,対インドルピーで12%,対フィリピン・ペソで8%,対マレーシア・リンギット、対タイバーツ共にほぼ7%値上がりした。 一方、ドルは対ユーロでは年初から4.1%、1ユーロ=1.3742ドルまで値下がりした。値下がり幅はユーロ導入以来14年来最も大きい。対アジア通貨では、対人民元で1ドル=6.05元へ小幅ながら2.8%値下がりした。裏返して言えば、ユーロと人民元は対ドルで通貨価値が上昇したことを意味する。対韓国ウォンも小幅ながら対ドルで値上がりした。
株価は金利と企業業績を先読みして動き始めた。株価は公的年金の積立金の運用成績に即反映する。株価は個人消費の下支えに加えて、年金生活者にとっても他人事ではない。(了)