阪神車中風景:青木⇒御影
江嵜企画代表・Ken
珍しく今朝の神戸は穏やかな陽気。おなじみの喫茶「いけだ」に顔を出し、その足で更地パトロール、水仙をスケッチ、ついでに雑草取りを済ませての帰路、阪神電車で青木から御影まで乗った。身をかがめて、座席に座る子供達となにやら楽しそうに話している母親の姿が目に飛び込んで来た。絵ごころを大いに刺激され、即興でスケッチした。
いい話題ではないが、28日夜、9時のNHKテレビニュ-スを見ていたら、「西宮、御影間不通、人身事故」のテロップが出た。JR線では人身事故は珍しくない。阪神電車では珍しい。しかもテロップまで出た。
何かあったに違いないと、朝刊で確かめたが、出てなかった。御影駅で駅員に聞いたら事故は打出駅であり1時間半電車が止まったと話していた。仏さんにはいろいろ事情があるのだろうが、いずれにしろ、迷惑な話である。
喫茶店では自称歴史研究家の馴染客と会った。久しぶりに話しに花が咲いた。たまたま楠正成が祀られている湊川神社、楠公さんの話になった。初詣に来ていた若い女の子にナンコウさん知ってる、と聞いたら、知りませんと言われた、と嘆いていた。
楠公さんは、JR神戸駅から徒歩5~6分っところにある。境内には水戸光圀が建てた嗚呼忠臣楠子之墓と刻まれた記念碑がある。時に、JR神戸駅は、東海道線の終着駅、山陽本線の始発駅であるが、神戸に住んでいるひとでも、そのことを知らない人が多いと聞く。時代を実感する。
余計な話しと叱れそうだが、湊川神社の禰宜さん(30)が階段を上る女子学生を盗撮していたとして逮捕されたという記事が29日の朝刊に出ていた。テレビニュースにも出たそうだ。一番嘆いておられるのは、他でもない、楠公さんご自身かもしれない。(了)