(学校で教えてくれない経済学)
IMF(国際通貨基金)は人民元を世界の主要準備通貨に位置づけ、来年10月からSDR(特別引き出し権)の構成通貨に加えることを11月30日決定したと12月1日付のWSJ紙電子版でIanTalley記者が書いた。ブルームバーグ電子版12月1日付でAndrewMaeda記者は「188ケ国が加盟するIMFは11月30日の理事会で、人民元は『自由に使用可能である』という基準を満たしていると判断。従来のドル、ユーロ、ポンド、円の4通貨のSDR構成通貨に人民元を新たに加えるとの声明を出した。IMFによれば2016年10月1日から。人民元のSDR通貨バスケット構成比率は10.92%に設定する。ドルは41.73%,ユーロ30.93%、円8.33%,ポンド8.09%となる。現在はドル41.9%,ユーロ37.4%,ポンド11.3%,円9.4%.SDRの構成変更はユーロが採用された1990年以来となる。IMFは5年ごとにSDR構成通貨を見直す。2010年の見直しで人民元は必要条件を満たしていないと判断していた。IMFラガルド専務理事は『中国は国内通貨・金融システムの改革を前進させた。こうした取り組みが進めば、国際金融システムも一段と力強さを持ち、ひいては中国と世界経済の成長と安定を支える』と語った」と書いた。12月1日朝放送のNHK/BS「ワールドニュース」で韓国KBSは「人民元がSDRの5番目の通貨となることが決まった。中国の努力が認められた結果である。韓国の中国との決済はドルに偏重しているが今後は安心して人民元での取引を増やすことができる。ただ、実施は来年10月からとした。このことは中国の金融政策の透明性を強化するために圧力をかけるためと見られている。」と解説していた。シンガポールCNAは「人民元がSDR構成通貨となることは決まったが人民元が各国の準備通貨になるかどうかは疑問だ。IMFは中国が通貨操作しているとの見方を変えていない。」と総括した。
今朝の「ワールドニュース」のメインは150の国と地域が参加してパリで開かれたCOP21関連ニュースが占めた。英BBCは「6年前の会合は失敗した。今回は成功できるだろうか。声明文はまとめるだろうが問題は実行に移せるかどうかだ。マリアナ諸島はこのままの状態で何も手を打たれなければ国が丸ごと水没する危機にある。助けてほしいいと訴えた。」と伝えた。フランスF2は「パリ同時テロの犠牲者に対する1分間の黙とうからはじまった。オランド大統領は地球温暖化との戦いはテロとの戦いと同じだと演説した。各国首脳がそれぞれの立場から温室効果ガス排出削減を訴え予定を3時間オーバーした。プーチン大統領は遅れて到着した。これは写真撮影でトルコのエルドアン大統領と直接顔を合わせることを避けたためだとの憶測が出た。ロシアとトルコの対立は激化している。」と伝えた。ロシアテレビは「プーチン大統領は予定外だったオバマ大統領と30分会談した。シリア問題を討議した。トルコ軍機がロシア機を撃墜したことは遺憾であると述べた」と伝えた。
30日、NY市場では、米雇用統計発表前様子見と12月米利上げが重しでNYダウは78ドル安、17,719ドルで取引終了した。NY外為市場ではECBは金融緩和でマイナス金利拡大
米国は利上げ観測でドルが買われ1ドル=123.09円、1ユーロ=130.05円で取引された。NY原油(WTI)はバレル41.65ドル、NY金はオンス1,065.80ドルで取引された。(了)
IMF(国際通貨基金)は人民元を世界の主要準備通貨に位置づけ、来年10月からSDR(特別引き出し権)の構成通貨に加えることを11月30日決定したと12月1日付のWSJ紙電子版でIanTalley記者が書いた。ブルームバーグ電子版12月1日付でAndrewMaeda記者は「188ケ国が加盟するIMFは11月30日の理事会で、人民元は『自由に使用可能である』という基準を満たしていると判断。従来のドル、ユーロ、ポンド、円の4通貨のSDR構成通貨に人民元を新たに加えるとの声明を出した。IMFによれば2016年10月1日から。人民元のSDR通貨バスケット構成比率は10.92%に設定する。ドルは41.73%,ユーロ30.93%、円8.33%,ポンド8.09%となる。現在はドル41.9%,ユーロ37.4%,ポンド11.3%,円9.4%.SDRの構成変更はユーロが採用された1990年以来となる。IMFは5年ごとにSDR構成通貨を見直す。2010年の見直しで人民元は必要条件を満たしていないと判断していた。IMFラガルド専務理事は『中国は国内通貨・金融システムの改革を前進させた。こうした取り組みが進めば、国際金融システムも一段と力強さを持ち、ひいては中国と世界経済の成長と安定を支える』と語った」と書いた。12月1日朝放送のNHK/BS「ワールドニュース」で韓国KBSは「人民元がSDRの5番目の通貨となることが決まった。中国の努力が認められた結果である。韓国の中国との決済はドルに偏重しているが今後は安心して人民元での取引を増やすことができる。ただ、実施は来年10月からとした。このことは中国の金融政策の透明性を強化するために圧力をかけるためと見られている。」と解説していた。シンガポールCNAは「人民元がSDR構成通貨となることは決まったが人民元が各国の準備通貨になるかどうかは疑問だ。IMFは中国が通貨操作しているとの見方を変えていない。」と総括した。
今朝の「ワールドニュース」のメインは150の国と地域が参加してパリで開かれたCOP21関連ニュースが占めた。英BBCは「6年前の会合は失敗した。今回は成功できるだろうか。声明文はまとめるだろうが問題は実行に移せるかどうかだ。マリアナ諸島はこのままの状態で何も手を打たれなければ国が丸ごと水没する危機にある。助けてほしいいと訴えた。」と伝えた。フランスF2は「パリ同時テロの犠牲者に対する1分間の黙とうからはじまった。オランド大統領は地球温暖化との戦いはテロとの戦いと同じだと演説した。各国首脳がそれぞれの立場から温室効果ガス排出削減を訴え予定を3時間オーバーした。プーチン大統領は遅れて到着した。これは写真撮影でトルコのエルドアン大統領と直接顔を合わせることを避けたためだとの憶測が出た。ロシアとトルコの対立は激化している。」と伝えた。ロシアテレビは「プーチン大統領は予定外だったオバマ大統領と30分会談した。シリア問題を討議した。トルコ軍機がロシア機を撃墜したことは遺憾であると述べた」と伝えた。
30日、NY市場では、米雇用統計発表前様子見と12月米利上げが重しでNYダウは78ドル安、17,719ドルで取引終了した。NY外為市場ではECBは金融緩和でマイナス金利拡大
米国は利上げ観測でドルが買われ1ドル=123.09円、1ユーロ=130.05円で取引された。NY原油(WTI)はバレル41.65ドル、NY金はオンス1,065.80ドルで取引された。(了)