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NY原油(WTI)バレル40ドル割れ、イエレン米FRB議長講演後12月米利上げ観測強まり、

2015-12-03 09:45:36 | 経済学
NYダウ158ドル安(学校で教えてくれない経済学)


「NY原油(WTI)先物相場は2日、前日比4.6%,バレル1.91ドル安、39.94ドルで取引を終えた。一方、北海ブレントも前日比4.4%,バレル1.95ドル下げ、6年振りの安値42.49ドルで取引を終えた。イランのシャナ通信によると、OPEC加盟国の大半は減産に賛成している。しかし、サウジアラビヤやペルシャ湾岸のアラブ諸国は反対している。サウジは来年1月の米国向け価格を引き下げ、市場シエア確保の意欲を鮮明にした」と3日付ブルームバーグ電子版でMarkShenk記者が書いた。ブルームバーグ、StephenBierman記者は「ロシアの11月の原油生産量が、前年比1.3%増、日量1,078,万バレル、10月に記録したソ連崩壊後最高の日量1,078万2,000バレルの水準を維持した。OPECは12月4日総会を開く。昨年は減産よりも市場シエア維持を選んだ」と書いた。2日のNY商品取引市場では、金相場が続落、前日比0.9%安、オンス1,053.80ドルで取引を終えた。12月の米FOMCで米利上げに備え、金利のつかない金取引にポジション調整に入っているためだとブルームバーグ、LynnTomasso記者が書いた。

2日付のブルームバーグ電子版でAnnaShiryaevskaya記者は「LNG(液化天然ガス)価格は、2014年年間ベースで45% 下落した。今年は12月1日時点で25%下落した。北海ブレント原油の23%下落より下げ幅が大きい。ワールド・ガス・インテリジェンスによると、LNG価格は今年10月に10年以来の安値を付けた。米ゴールドマンサックスによれば、取引額で見ると、鉄鉱石を抜きコモディティ(商品市場)で2位となった。米国で40年振りに新規のLNGプラントの操業開始、豪州、アンゴラの生産増加でLNGの供給過剰は2018年にピークに達する見通しだ。来年原油価格は回復する見通しだが、来年、LNG相場の下落率は最大で25%に達する。今週ローマでの世界LNGサミットで価格、世界の需要、米国、豪州の新規生産能力などについて、企業幹部やアナリストらが議論する」と書いた。

2日のNY株式市場では、原油相場急落を受けて幅広い銘柄が下げた。イエレン米FRB議長が講演で米国経済に自信を示し、12月米利上げの可能性をあらためて示したことから、NYダウは前日比0.9%,158ドル安、17,729ドルで取引を終えた。2日のNY外為市場では12月米利上げ方向、一方ECB(欧州中央銀行)は金融緩和観測で、ドルが買われ、1ドル=123.25円、1ユーロ=130.74円で取引された。

3日朝放送のNHK/BS「ワールドニュース」では、米ABCが2日、カリフオルア米養護施設イベントでの銃乱射事件で少なくとも12名死亡、多数のけが人が出ているとトップで伝えた。英BBCは米国下院で英国がシリア空爆開始で投票されるが英国世論は賛否拮抗している。トーベン労働党主は取り返しのつかないことになると反対した。しかし、賛成多数で英国シリア空爆開始で可決されると伝えた。ドイツZDFはバルカン半島の火薬庫モンテネグロがNATO加盟を決めた。又、トルコの領土保全を支持、ロシアは猛反発、事態は緊迫と伝えた。原油急落、米利上げで途上国からの資金流失。リスクは益々高まりそうだ。(了)

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