歩くと黄色く塗ったところが痛い
「スカルセラピーが脳を変えてくれる」 とは、オーバーに聞こえる表現になりましたが、もしも「今の自分を変えたい」と考えている人がいたなら、その方法を見たいと思うはずです。
方法を見せるのは簡単ですが、それを実感するには実際にやってみなければわからないことです。
そこで、仮に脳に異変が起こった場合は、どんなことが起こるかを考えてみます。
極端な例から考えますと、失神や昏睡状態がありますが、それらは、脳が受けた損傷の範囲、部位、原因となった病気の進行速度によって決まります。
また、低血糖や血中酸素量の減少などの代謝異常を起こす病気、髄膜炎、脳炎などの感染症、重度の高血圧や低血圧など脳の広い範囲が侵されることもあり、アルツハイマーなどのように加齢による痴呆などもあり、その他に脳腫瘍や薬物による障害などがあります。
しかしそこまで行くと東洋医学の範疇から外れますので、とりあえず「脳の障害による病気や症状の範囲は広い」というところで止めておきますが、脳が傷ついた場合には、脳の各領域が独自の機能をコントロールしていて、傷ついた脳の領域によって失われる機能が決まっているので、その部分は我々の診断や治療に役立てられそうです。
最近私が興味を持っているのが側頭葉で、きょうも「足の甲の外側が痛むときがある」という方が来られましたので、ベッドに座ったまま、側頭葉だけの調整をしてみました。
時間にしたら、1分程度です。
調整前の検査は、写真のように左右の足を交互に反対側の膝上に乗せて開き、膝関節の軟らかさを診ます。
右膝がベッドに着きません
すると、左足は楽に開くのですが、右足は開きにくいようでした。
しかし、側頭葉と関連部位を調整した後は、右足も楽に開くようになりました。
写真を見るとわかるように、これはスタッフにポーズをとってもらったものです。
というのは、この側頭葉の実験は何度かやっていて、自信があったものですから写真を撮ってなかったのです。
そして時間が空いたので、スタッフに「ブログを書くので写真を撮らせてくれない」と言ったところ、「はい」とポーズをとってくれました。
最初にテストをしたら、たまたまそのスタッフが、先ほどの患者さんと同じ右足が開きにくいのです。(笑)
そこで、側頭葉を調整しました。
時間にして20~30秒です。
それから再びポーズをとってもらったら、パッと右足が開くので、そのスタッフはたまらず笑い出してしまいました。
そして言うのです。
「あれ? さっきはこんなんでしたよね。今開いてますね!」だって。
まるで初めて見るような口ぶりでした。
今まで何を見てたんだろう。