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米国債売られ利回り急騰、ドル買われ1ドル=108円台、NY原油一時バレル42ドルへ急落、あと43ドル台へ戻す

2016-11-15 11:42:57 | 経済学
(学校で教えてくれない経済学)


トランプ次期米大統領は、主席補佐官に共和党全国委員会のラインス・プリーバス委員長を起用すると発表した。14日付けWSJ紙電子版でByronTau記者は「知っておきたい米大統領補佐官の5つの役割として①スタッフの統括、②戦略の策定、③指示の実行、④大統領の門番、⑤究極の万能アドバイザーを挙げていた。同時にトランプ氏は上級顧問兼主席戦略官にスティーブン・バノン氏を指名した。ところが特にバノン氏を選んだことで共和党内で新たな亀裂が生まれると15日朝放送のNHK/BS「キャッチ!世界のトップニュース」で米ABCが伝えていた。一方、14日付けのWSJ紙電子版はWSJ社説で「TPP失敗は米国に何をもたらすか。トランプ氏が掲げる反自由貿易主義の犠牲に」と書いた。14日付け同紙でWilliamA.Galston記者は「惨敗の民主党が進むべき道」と題して「潮が引いたとき,誰が裸で泳いでいたかがわかる」と言った著名投資家のウオレン・バフェット氏の格言を引用して「大統領選投票日の夜にオバマ人気の潮が引いたとき、そこにいたのは構造的な欠陥を丸出しにした民主党だった。オバマ氏が就任した8年前に民主党は下院で過半数を占めていた。今回の選挙では米議会の上院も下院も共和党が勝利した。」と書いた。

15日朝放送の英BBCはアメリカ全土で300万人が反トランプ大統領デモに参加した。人種差別反対を叫んでいたが、アメリカ人の半分はトランプ新米大統領が何をするか恐れている。民主党のクリントン氏は共和党のトランプ氏は投票総数では上回った。しかし、選挙制度に敗れたと伝えた。国営ロシアテレビは14日開かれたEU外相と国防相会議でトランプ米大統領の新たな政策を巡ってEU域内の意見が分かれた。モルドバとブルガリア大統領選挙で親ロシア派が勝利した。EUの対ロシア制裁後の新たな動きである。EUは対トルコ政策でも意見が割れている。」と伝えた。ドイツZDFは「EU外相、防衛相会議が開かれたが統一見解が得られなかった。オーストリアがトルコのEU加盟に強硬に反対した」と伝えた。豪ABCはモルドバ大統領選挙でEUおよびNATOからの離脱を謳った大統領が当選したと伝えた。ドイツZDFは「ドイツ連立与党は次期ドイツ大統領候補にシュタインマイヤー外相を選んだ。シュタインマイヤー外相はガブリエル副首相率いるドイツ社会民主党である。ドイツキリスト教民主同盟党首のメルケル首相は「氏は中立的で大統領にふさわしい人物である」と短くコメントするにとどめたと伝えた。中国CCTVは「習近平国家主席はトランプ米次期大統領と電話会談を行い米中関係の重要性を確認した」と伝えた。

週明け14日のNY市場では、NYダウは21ドル高、18,868ドルで取引を終えた。一方、米債券が売られ、10年物米国債利回りが2.254%台まで急騰した。利回り格差拡大からドルが買われ、1ドル=108.28円、1ユーロ=116.34円で取引された。トランプ新米大統領決定も米FRBの12月利上げ変更なしの見方がドル相場を支えた。NY原油(WTI)は一時バレル42.20ドルまで売られた。ウイーンで30日開かれるOPEC総会を控えて加盟国間で水面下での調整が進められていると伝わりバレル43.32ドルまで戻して取引を終えた。NY金は米債券利回り急騰を受けたドル高で、オンス1,221.20ドルへ6営業日続落した。(了)

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