阪神なんば線車内風景
江嵜企画代表・Ken
上六に所用があり帰路最寄り駅午後6時発三宮行き快速急行に乗車した。前の席に会社の同僚だろうか、談笑する姿に大いに絵心を刺激された。
二人の男性が夢中になって話し合っているのを幸いに、手持ちのスケッチブックを出し、目立たないように、カバンの中に収めながら、ボールペンでスピード優先でスケッチした。
二人は尼崎で下車した。快速急行は西九条駅までは各駅停車だが、そこからは尼崎、甲子園、西宮、芦屋、魚崎とスピードを上げる。自宅最寄り駅御影まで上六から50分足らずで着くから便利になった。
午後6時と言えば、通常ならラッシュ時間帯であるが、ご覧のとうり、今、様変わりである。左隅のおじさんは難波で乗ってきたとき描き込んだ。それまでは前のお二人だけだった。
時に、新型肺炎コロナウイルス感染拡大で4月7日夕刻に「緊急事態宣言」を安倍内閣は、はじめ7都道府県にのみに発動した。あと追加して全国一律実施に変更した。
コロナ感染が確認されたのは1月末だっただろうか。いつの間には3ケ月が経過した。安倍内閣のコロナ対応は何かにつけて煮え切らない。ところがマスク配布の決断はなぜか、早かった。
各家庭にマスク2枚を配布すると決めたのはいいが、配布したマスクから虫が出てきた、サイズが合わない、汚れていた、糸くずがでてきた、460億の血税をむだ使いではないのかと、散々の評判である。
誰が決めたのか。安倍さんといつものように癒着ある先との取引があったのではないかなどなど、悪評判が今も消えない。
日本国民の一人として自国の総理大臣を悪く言いたくないが、何かにつけて煮え切らない。スピード感が全く感じられない。自分の言葉ではっきりものをおっしゃらない。専門家のご意見をうかがってからという「枕詞」を外さない。
5月6日の連休明けに「緊急事態宣言」解除の予定だった。ところが1週間前あたりから雲行きが怪しくなった。今、「緊急事態宣言」を5月末まで延長する方向で検討していると先日発表があった。9月1日新学期への変更も取り沙汰されているようだ。
足元の神戸御影で1月早々に開店したタコ焼き屋さんが4月に早くも閉店した。味に厳しい客人が多いせいもあるが客が来ないと話にならない。
日銭商売の商店は特に厳しい。安倍内閣の営業補償の話もいつもらえるのかも含め今一つ具体性に欠ける。ボディーブローのように商店経営を追い詰めていると伝えられる。
コロナ感染者数は増加しているが増加率は鈍化した。日本は幸いにも死亡者数は感染者数の割には比較的少ない。日本人特有の情緒的なメンタリティーも危機対応として迅速に行動出来ないのかもしれない。
一方、地元神戸では神戸最大の病院で医師看護師を巻き込んだ公表30数人の院内感染が報じられた。下手に病院のお世話にもなれない厳しい状況が続いている。
風邪を引かないこと。十分な睡眠と栄養をしっかりとり、免疫力をつけてコロナ禍をなんとしても乗り切りたい。(了)