画・江嵜 健一郎
更地のバラの花を2本折って家に持ち帰りスケッチした。ハゼ釣りにはじまりハゼ釣りに終わると言う言葉を聞いたことがある。バラほど身近な花もないが、いざ描くとなるとなかなか手ごわい。
同じ苗木から枝別れして濃い赤と薄いピンクの2種類の花を咲かせる。先日見つけた毛虫の仕業かもしれないが結構虫食いの葉が増えた。殺生するほどのこともないので苗木を買ってきて以来、いままで殺虫剤を使ったことはない。バラには毛虫はつきものというから、丸坊主にさえならなければ良しと放置している。
先日、猪熊佳子先生から高島屋日本画教室が5月休講となったとご連絡を受けた。非常事態宣言は5月11日までだが高島屋から後日届いたはがきでは当面の間休講とだけ書かれていた。
大阪の新規コロナ感染者数は連日1,000人超えが続いている。感染源が不明の感染者が多いと伝えられるのが一番気がかりである。
4月19日づけでワクチン接種予約券が神戸市から届いた。かかりつけの医師に伺ったところワクチンは打っておいた方がいいとのアドバイスをもらった。
神戸市はワクチン予約に「お助け隊」という制度がある。4月30日、神戸市東灘図書館で当のお助けマンのお陰でワクチン接種予約日が6月27日(日)午後4時半と決まり、まずはほっとしている。
9月末開催の神戸市高齢者美術作品展に出す予定のグラジオサの絵にまだ手を付けていない。5月一杯休講が決まったのでそろそろ下絵ぐらいは描き始めて置かないとまずいなと思いながら日にちだけはどんどん経っていく。
3日前に更地パトロールに出かけた。今年は例年より早く地植えした場所からグラジオサが2本芽を出していた。ただ、2本ともフエンスの外に飛び出していた。外に顔を出すと切り取られる運命だから無理やり中に入れてやったが、このあと順調に育つか怪しい。
紅葉葵も赤ちゃんの手ほどもない芽を出していた。桔梗は10センチほどの背丈になった。ドクダミはつぼみを付けて出番を待っている。
丹念に下草をとり風通しだけは良くするようにしている。それ以外は秋にお礼肥やしをやるだけだが、自然の摂理と言うのは偉大である。コロナ関係なしに、花は毎年暦どうりに芽を出してくれるのでありがたい。(了)