週末23日、ＮＹ市場は材料難から様子見、ダウは62ドル高、ナスダックは44ポイント値下がりした。底流に米利下げ開始時期の遅れ観測が流れている。同時に相場自身に休みたがっている兆候が見られる。一方、イスラエル。ガザ戦争にイスラエル、ハマス、エジプト、カタールに米国が参加、停戦と人質解放が合意に向けた動きが伝えられる。ただイスラエルはパレスチナ独立国家成立には断固拒否の立場を変えていない。
ロシアのウクライナ侵攻から2年になる。ＥＵのウクライナ支援継続は確認された。しかし、米国議会はウクライナ支援で二分化が進んでいる。バイデン政権のイスラエル支援に対する風当たりは強くなっている。11月の米大統領選を控えて選挙後の世界の米国政治への対応の模索が既に始まっている。
23日、ＮY市場でダウは39,131ドル、62ドル、0.16%高、Ｓ&P500は5,088と1ポイント、0.01%高、ナスダックは15,996と44ポイント、0.28%安。恐怖指数VIXは13.75と5.43%低下。米10年債利回りは4.252%と1.74%低下。NY外為市場では1ドル=150.52 円、0.01%安、1ユーロ=162.87円、0.02%安、1英ポンド＝190.72円、0.09%高。NY原油（WTI）はバレル76.61ドル、2.54%安、北海ブレント、81，71ドル、2.34%安。NY金はオンス2，045.80ドル、0.74%高。ビットコインは5万1.012ドル、0.56%安でそれぞれ取引された。
24日、朝放送のNHK/BS「ワールドニュース」で英BBCは「①ナラニヌイ氏の遺体返還を求めた同氏の母親にロシア捜査当局は遺体を1週間以内に埋葬すると回答した。ロシア国内で当局に反対するグループが1万人を超えた。3月大統領選挙を控えてプーチン政権は警戒を強化している。②スペイン、東部バレンシアの14階建ての集合重合住宅の火災で少なくとも１０名が死亡した。以前から防災警告が出ていた。③米NASAは23日、民間初の無人船が月面着陸に成功したと発表した。月の状態を調べる足掛かりとなる。」と伝えた。ドイツZDFは「大麻の合法化で連邦議会で可決された。細則で問題を残しているが4月から実施される。フランス２は「農業グループによるトレーラーデモがパリに着いた。23日ら農産物見本市が開かれる。」と伝えた。
シンガポールＣＮＡは「エジプト、カタールが進めていたハマス、イスラエル停戦、人質解放の交渉にイスラエル戦時内閣が代表を送ると発表した。イスラエルはパレスチナを独立国家として認めていない。」と伝えた。韓国KBSは①「研修医師7,000人の内5,600人が退職に政府は保健医療法違反として医師免許取り消しを準備していると伝えた。ソウル市内の病院は閑散としている。救急車は特に緊急手術を必要とする患者をのせて地方の病院探しに忙殺されている。②韓米日が北朝鮮のミサイル攻撃に備えてF３５Ａ戦闘機などによる実践訓練を２２，23両日行った。」と伝えた。上海、東方衛視は「①金門島での漁船衝突で2名の中国人死亡で台湾当局は初めてミスを認めた。②バイデン大統領は中国製ドローンの輸入規制を発表した。中国企業に機会を与えるべきだ。断固反対すると毛報道官は語った。」と伝えた。ブラジル、バンデランチスは「①デング熱が流行している。早急なワクチン接種が指示された。22日、リオデジャネイロで開催されたG20が閉会した。」と伝えた。
問題は日本である。日本では多くの企業が規模の大小を問わず、人手をいかに確保出来るかに経営指導者の鼎の軽重が問われる。むしろ大企業と比べ条件の厳しい規模の小さな企業ほど「賃上げ」という「種」を勇気をもって今、撒いて人材を確保しておかないと自らの命を決める「木」という「事業」を残すことが出来ないだろう。
今年1月のインバウンド統計によると268万人が日本観光に訪れた。天皇誕生日の祝日、JR大阪駅隣接の大型量販店を訪れたが人人人でごったがえしだった。韓国語を多く耳にした。レジでの感想では「中国からのお客様が増えた」と教えてくれた。中国人観光客がどこまで回復してくるか注目される。
買い物の後レストラン街で軽く食事した。大勢の客人が順番待ちしていた。店員のメニューの確認、配膳の対応にスピード感を感じた。経営者の意志が客先に徹底されていることを実感できた。テーブルの上に準備されたパーコードによる注文が出来る。複雑なメニューに高齢者は対応が出来ない。たまたま入った店だけかもしれないが笑顔で瞬時に対応してくれ当店の従業員に好印象を受けた。
植田日銀総裁も「インフレと認識している」と21日、発言した。この先インフレと賃上げ含め労働の価値を評価した従業員の待遇改善に即対応できる企業だけが生き残れる当たり前の時代が日本にも始まるかもしれない。時に株価は社長さんの通信簿ともいわれる。俗に言うゾンビ企業の市場からの追放も併せ実現される日が待ち遠しい。（了）
