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論語と鍼灸 (25) 語るべき人に語る

2011-05-30 14:38:56 | 論語と鍼灸
【与(とも)に言うべくしてこれを言わざれば、人を失う。与(とも)に言うべからずしてこれを言えば、言(げん)を失う。知者は人を失わず、亦言(またげん)を失わず】
(共に語るべき人と語らないでいると、相手をとり逃がすことになる。共に語る価値のない人に語っても、言葉の無駄である。聡明な人は、よい語らいのできる相手を逃がさないし、言葉も無駄にしないものだ)

孔子は多言を嫌い、不言実行を好みました。
しかし、語るべきときには語ることは勧めています。
【友有り遠方より来る、亦楽しからずや】という下りがそれを現しています。


孔祥林著 『「日中英」語で論語』は、日本語中国語英語で論語を解説していますが、英語に興味のある方には、表現力を高めるのにいいかもしれない。



その『「日中英」語で論語』には、先の論語を次のように解釈しています。
(相手を見て話題を選ぶのはもちろんであるが、タイミングもまた重要である。せっかく志を同じくする人に出会っていても、話すべき時に話さなければ二度と会えないかもしれない。また、全然考えや価値観の違う相手をつかまえて自分の考えを語っても、相手を困惑させるばかりで無意味である。また、つまらない誤解を招かぬよう注意が必要だ)

「二度と会えないかもしれない」というのはインパクトの強い言葉ですが、それは孔祥林先生がそのような辛い経験をしたからだと思います。
則ち、二度と会えなくなった人がいると読み取れるわけです。
そういう経験をすると、人に優しくなるものです。

鍼灸斯界は秘密主義の人が多いので、「語るべき人にも語らない人」が多いような気がします。
人が間違っていても黙っている人が多いような気がします。
黙っているだけならまだしも、後で他の人に「あの人は…」と批判をする人もいます。
それでは徳を失ってしまいます。
徳がなければ人は来ません。

徳を積むには、やはり語るべきときに語るほうがいいのです。
昨日の≪臨床実践塾≫で、私が温めてきた「上達者へ近づく方法」を話ましたが、話して良かったと思います。
語るべき人が集まっていたからです。
語るべき人に語ったので、値打ちがあるように思えました。
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