ハリックの診断即治療&虹彩と、Kenさんの経済学&スケッチ

虹彩には、体質や、現在、過去、未来、のデータが秘められています。虹彩学による虹彩分析を針灸、巨針、食事療法の指針に!

世界の動きに目を向けよう、地球は一つ、からだは一つ、他人事では済まされない

2011-06-15 11:45:49 | 経済学
(学校で教えてくれない経済学)



「ワールドWaveMorning」を見ることから一日がはじまる。今朝は中国関連のニュースが目立った。フィリピンABS CBNが、「西フィリピン海に設置した境界線を中国艦船が侵害した。駐比アメリカ、トーマス大使が「フイリピンはアメリカの同盟国である。アメリカはフイリピンを守る。」などと語った。ただ、アメリカは「軍事支援する」とは言わなかった。しかし、アキノ比大統領は「米大使の発言に満足の意を表した」と伝えていた。

シンガポールCNNも南シナ海(比政府は西フィリピン海と呼ぶ)を巡りフリピンと中国との間で激しい応酬があった。中国政府は「当事国同士で平和的に問題解決を図る」とスポークスマン談話を発表した。アキノ大統領は「フィリピンはアメリカの支援を必要としている」と語った。ベトナムが南シナ海で軍事演習したことを中国政府が抗議した」と報じた。

尖閣問題で騒ぎが起こった時は日本のメディアは連日取り上げた。その意味ではNHK/BSが「ワールドニュース」で間接的ながら南シナ海問題を連日取り上げていることは貴重である。ただ、日本人のどれだけの人がこの番組を見ているか疑問である。日本のメディアは問題が起こった時は取り上げるがデスクの方針か社の方針か知らぬが、国民の関心が冷めると取り上げない。海外の動向に日本人が疎いのはマスコミの報道姿勢にも責任があるだろう。

香港ATVは「5月の中国のインフレ率が4月の5.3%についで5.5%に上昇したと中国国家統計局が発表した。その直後に中国政府は、銀行の預金準備率を0.5%上げ、21.5%とすることを決めた。」と報じた。中国はインフレ進行で国民の間に不満が広がることを極端に恐れている。現に最近、暴動が中国全土で多発している。番組に出演したみずほ銀行香港のさるエコノミストが「人民元安、輸入インフレ、食料品価格高騰は経済全体にも影響を与えている。鉱工業生産指数は4月13.4% ,5月13.3% と鎮静化の傾向にある。」などと解説していた。

一方、14日のNY株式市場では、NYダウが前日比123ドル高、12,076ドルで取引を終了した。米ブルームバーグに出演したファンドマネジャー、マ―チンさんは「先日のバ―ナンキ発言にもあるように米景気回復には時間がかかる。上昇局面は当面ないだろう」とク―ルに発言していた。マーチンさんは、「QE2(金融量的緩和第2段)は6月末に終わる。QE3(同第3段)に政府、議会とも考えに入っていない。いずれ国民に付けが回って来るから自分自身も賛成出来ない」と語っていた。


経済関係ではドイツZDFとフランスF2が共に「14日、EU財務省会議が開かれギリシャ支援問題について討議した」などと時間を割いて紹介していた。「ギリシャ政府は電気、通信、郵便事業に加えて競馬場の民営化も進めている。EUからの追加支援がないと7月にギリシャは国家破たんする。ドイツの銀行がギリシャ支援の成り行きを固唾を飲んで見守っている」とドイツZDFが紹介していた。



ギリシャ問題も尖閣問題もO104問題も日本のマスコミは、いずれ自分の国の問題として降りかかってくると受け止める姿勢が希薄である。これは日本人のある種体質であると思われるが、「災害は忘れたころにやって来る」ということわざは立派に存在する。しかし、日々の行動はことわざと無縁である。原発問題しかり東日本震災復興支援しかり、全てが後手後手に回り、結局は墓穴を掘っている。墓穴を掘るという言葉の意味をしんみり受け止めて欲しい。(了)

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瀧本周造展風景(スケッチ&コメント)

2011-06-15 06:15:36 | スケッチ


瀧本周造展風景

江嵜企画代表・Ken



(株)サクラクレパス秘書課からA4サイズの封筒が届いた。久しぶりだったので、
オやッ?と一瞬思ったが、 開けて見てわかった。中から「油彩画の基本講座」と
「大人たちのクレパス画教室」の紹介と瀧本周造展(6月14日~7月3日)の案内が
同封されていた。

講座の方はせっかくのご案内だが、今は日本画に集中している。歳をとってから
あれこれ間口を広げるとうまくいかないと昔から相場が決まっているからだ。

ただ、色々なジャンルの一流の方の絵を見ることは疎かにしてはいけないと、
日本画の手ほどきを高島屋友の会日本画教室で、日本画家の森田りえ子さんから
しばしば聞かされた。森田りえ子さんは洋画でも日本画でも水彩画でもいい絵を
機会あるごとにどんどん見なさいと教えられた。

前置きが長くなった。会場のサクラアートミュージアムはJR大阪環状線森ノ宮駅
から徒歩5分の分かり易い場所にある。しかし、最近はすっかりご無沙汰となって
いた。かれこれ7~8年振りかもしれない。

展覧会案内パンフレットよれば、瀧本周造氏は、1951年生まれ、現在、二紀会
会長とあった。恥ずかしながら知らなかった。会場は一階と二階に分かれていた。
同じ作家が油彩、水彩、クレパス、パステル4種の絵の具を使って描かれた絵を
初めて見て、大変勉強になった。

会場まん中正面の壁に「展覧会のプロフィール」というパネルが貼ってあった。
「油彩画、水彩画、クレパス画、パステル画を瀧本周造画伯に描いてもらった。
それぞれの絵画の特性の違いが明快に見てとれます。」という言葉で始まる。

以下一部を抜粋する。
「水彩画は、水加減で色のにじみや濃淡のバリエーションの美しさが出る。
クレパス画は、しっとりとした美しい色が、重色と混色で深みのある色合い、
パステル画は、指先などで伸ばして出来る柔らかな色合いが表現できる」
などと出ていた。

パステル画とクレパス画で描かれたコーナーの前でいつものようにあわただ
しくスケッチした。ドア入り口にお嬢さんがおられたが幸いおとがめはなかった。
スケッチは右から椿、ザクロ、レモン、シクラメンがそれぞれパステル画、左2つの
絵がクレパス画である。

パステル画は一度トライしたことはある。今回はサクラプレパスからのご案内
だった。一人でも多くのクレパスファンが増えればいいなと思いながら会場を
後にした。大阪は梅雨の晴れ間で結構暑かった。

沖縄は梅雨が明けたと先週末出ていた。関西も7月に入れば梅雨明けと
なるだろう。エアコンなしでなんとか夏をしのぎたいが果たして問屋が
卸してくれるだろうか。

先日、近くの喫茶店でエアコンは午後2時から3時まで5分止めるだけで
節電出来るとテレビで聞いたとマスターに話した。「つけたり消したり
する方が余計電気代がかさむ。温度を少し上げそのままにしておく。
客商売だからエアコンなしは許されない」と厳しくたしなめられた。

関西電力は一方的に15%節電を呼びかけている。電力を独占している
ことから人間がどうしても横柄になるのだろう。独占が一番いけない。(了)


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病気では手遅れが一番怖い、ある時期過ぎれば名医も命を救えない、今こそ若者の出番である

2011-06-14 09:53:04 | 経済学
(学校で教えてくれない経済学)


M6規模で2月発生後初めてとなる地震が、ニュージーランドのクライストチャ―チで、6月13日発生し、現時点で10人が負傷、5万世帯が停電したと豪ABCニュースが伝えていた。イタリアで「脱原発」含む4項目で国民投票が実施され、現時点で94.6%が「脱原発」に賛成、ベルルスコ―ニ伊首相は「原発の新規建設は取りやめる。今後さらに自然エネルギーを推進する」などと語ったとイタリアでの「脱原発」の動きをフランスF2とドイツZDFが伝えた。

英BBCは医療改革法案について、ロシアRTRはイエーメンが内乱状態に陥っておりロシア市民に退避勧告を出したと伝えた。米ABCは、アメリカの航空会社が手荷持追加料金で儲けていると問題視していた。豪ABCはNZ地震に加えて、チリ―のフジェウエ火山の噴煙がジェット気流に乗り、同緯度にあたるが、6,500キロ以上離れたオーストラリアに流れ込み、航空機に減便が相次いでいると伝えた。

その他の放送局では、中国広東省で学生暴動が起き25人が逮捕されたこと、ベトナムが南シナ海で軍事演習を行った。ベトナム・中国間での紛争がエスカ―レートしていると伝えた。韓国KBSは北朝鮮が核の小型化に成功したと伝えていた。カタール、アルジャジ―ラは、ス―ダン南北分離問題で緊張が高まっていると伝えていた。

一方、NY株式市場では、商い閑散のなか小幅の値動きを繰り返し、13日のNYダウは前日比1ドル高、11,953ドルで取引を終了した。米ブルームバーグに出演した証券会社ディ―ラ―は「投資家は安全な場所を探している。チャンスがあれば参加しようとしている」などと話した。「ワールドWaveMorning」に出演した三井住友銀行、森谷亨氏は「グローバル景気を確認する頭の重たい相場展開を予想している」などと話していた。

NY外国為替市場では、不活発な動きの中、1ドル=80.21円、1ユーロ=115.61円で取引された。S&Pがギリシャ国債を投資不適格を示すBからさらに3段階下のCCCへ引き下げた結果、1ユーロ=1.44ドル台までユーロが対ドルで売られた。現状ではギリシャの債務不履行は避けられないとS&Pは判断している。NY原油WTI相場はバレル1.99ドル安の97.30ドル、NY金先物もトロイオンス13.60安の1,515ドルで取引を終えた。

「ワールドWaveMorning」(世界の扉)では、エジプトにこの秋新政権が誕生する。ムスリム同胞団に対する扱い如何では、反イスラエルに傾く可能性が出てくる。イスラムとパレスチナとの関係で新政権が着地点を見出せるか注目されると解説していた。

地球は一つである。チリ―の噴煙がオ―ストラリアに飛んでくる。2月にニュージーランドで地震が起こり、3月にフクシマで地震が発生した。ところが、日本では、世界の動きやひとりひとりの国民の生活お構いなしに、政治家は、日々、政争に明け暮れしている。

病気の治療でも手遅れが一番怖い。ある時期を過ぎてしまうといかなる名医をもってしても命を助けられないと言われる。今こそ、この先10数年生きて行かなければならならない若者の出番である。(了)

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論語と鍼灸 (40) あの鍼灸院はなんで流行っているのだろう

2011-06-14 09:25:06 | 論語と鍼灸
【故(ふる)きを温(たず)ねて新(あたら)しきを知る、以(も)って師(し)を為(な)すべし】
(むかしのことを学び、それを参考にして、これからなすべきことを理解するなら、師になれます)


最近出版される『論語』では、「温めて」(あたためて)と読ましており、鍋の中でグツグツと煮たぎるイメージをさせているようですが、「たずねて」のほうに慣れている人が多いと思いましたので、「たずねて」にさせて頂きました。

人物の観察法は何度か書きましたが、佐藤 一斎先生は(1772年11月14日- 1859年10月19日、美濃国岩村藩出身の著名な儒学者)、「人と初めてあったときに得た印象によって、その人を判断するのが最も間違いない正確な人物観察法なり」という人物観察をしていたようです。
最初に会ったときにその人をよく観れば、多くは誤らないというわけです。
2~3度会ってから観察すると、いろんな情報が入ってきたり考え過ぎたりして誤りがでやすいわけですね。

最初に会ったときは、理屈や情が混ざらないので、純粋にその人を観ることができるわけです。
例えばその人が外面や言葉を飾り立てていても、本性が観えることがあります。
たいていは眼に現れるのですが、特に初めての人の眼は観るべきです。
やましい心で近づいてきた人は、笑顔を見せていても、眼に曇りがあるものです。

その場合、その人が安心するのは何か、何に満足して暮らしているかなどを観れば、たいていはわかるものです。
その人が隠そうとしても、心が正しくなければ、必ず表情や言葉も正しくないものになるからです。

しかし、それでもわからないときがあります。
そんなときは(経営に関係する人なら)、その人を調べる必要があります。
『六韜』(りくとう)という中国兵法書に「相手が有能かどうかを見抜く8つの方法」があります。

① 質問してみて、どれだけ詳しく知っているかをみる。
② 糾問してみて、どう切り抜けるかをみる。
③ スパイを使って裏切るようにそそのかしてみて、どれだけ誠実かであるかをみる。
④ 目立たないところで、何をしているかを調査してみる。
⑤ お金を管理させてみて、どれだけ清廉であるかをみる。
⑥ 美女に誘惑させてみて、どれだけしっかりしているかをみる。
⑦ 困難なことを言いつけてみて、どれだけ勇敢であるかをみる。
⑧ 美酒を飲ましてみて、酔ったときの態度をみる。

これらを現代に当てはめて考えてみるわけです。


知人や友人の成功や失敗、には興味があると思います。
鍼灸師なら「流行っている鍼灸院」や「つぶれた鍼灸院」には興味があると思います。
そのストーリーを聞きたいはずです。

古典と現代の違いは、200年前の話なのか、2年前の話なかの違いで、人間の心は同じなのです。
ですから、歴史に出てくる難問解決法を学ぶことは、自分が難問にぶつかったときの参考になるわけです。

開業、運営、或いはスタッフの問題。
或いは、成功した秘訣。
問題や疑問のないところはありません。
それらをスムーズに解決するために「故きを温ねる」のです。

7月31日の臨床実践塾では、一穴鍼法の実技と、成功の秘訣「五美」や「枠組み」について話をするつもりです。
お楽しみください。

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論語と鍼灸 (39) 患者さんを観察していると得をします

2011-06-13 10:41:32 | 論語と鍼灸
【其(そ)の以(な)す所(ところ)を視、其(そ)の由(よ)る所(ところ)を観、其(そ)の安(やす)んずる所(ところ)を察(さっ)すれば、人(ひと)いずくんぞ廋(かく)さんや】
(何をしているのか、どうしてそうしているのか、どうするのを楽しんでいるのか、それらを観察すれば、相手のことがよくわかります)


史略に出てくる、「魏の文侯が幕賓の李克に宰相を決める相談をする場面」では、「人物査定」というイメージでしたが、ここでは普段の生活の中で相手のことを知る方法です。

どちらかと言うと、女性のほうが人物観察は上手いものです。
例えば、中学時代の恋愛関係などで、「彼は彼女が好きだ」というのをすぐにも見抜きます。
しかも、瞬間的に見抜くのですから偉いものです。
怖いものです。

相手を観察して得るものは何かということを、福田晃市先生は 『人生に生かす論語』 で、「中国史のエピソード」として以下のように書かれています。
福田先生は大学院で兵法を教えていますので、プロ中のプロで相当レベルの高い専門家ですが、わかり易い書き方で解説してくれます。
そのように「噛み砕いて話せる」人こそがプロ中のプロだと思っています。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

五胡十六国時代(ごこじゅうろっこくじだい)、乞伏乾帰(きつふくけんき)は、後涼軍(こうりょうぐん)に攻められたとき、敵にワナをはめるためにスパイをはなち、「乞伏乾帰は敗走している」というデマを流させました。
後涼軍の呂延(ろえん)は、それを信じて追撃を命じたのですが、このとき、その部下の耿雅(こうが)は言いました。
「この情報を持ってきた者は、ようすがおかしかったですから、きっとワナです」
しかし、呂延は、それを聞かず、敗北してしまいます。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

兵法には「謀略」というのがあり、インテリジェンスを強化します。
則ち、知性・知能・理解力を高めるわけですが、一方では情報活動や諜報活動があるわけです。
現代風に言いますと、情報収集をしたりPR活動をしたりするわけです。

我々は意外なところで思い込みをするものですから、相手の知性・知能・理解力をこちらが知ることで、相手を落とし込むことができます。
例えば、日本人というのは数字に執着がありますので、
「兵法の7番目に謀略というのがあります」
と言うと、「7番目」だけが頭に残り、7番目だけを探そうとします。

しかし事実は、兵法の枠組みに当てはめると「何番目」でもいいのです。

好きな人がいれば、直接ではなく、間接的に「好きだ」ということを伝えることが「謀略」になるわけです。
患者さんを誉めるときも、直接その人を誉めるのではなく、その身内や親戚や友人に「噂」を流したほうが効果的なのです。

ただし、太っている人のことを、「細身でスマートですね」なんて言うと逆効果ですので、誉めたい人がいたら、その人を十分観察した上で、事実だけを誉めることです。

十分観察するポイントは、その人を好きになることです。(^o^)

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「津軽海峡冬景色」を嬉しそうに歌うな:原発問題について考える(学校で教えてくれない経済学)

2011-06-13 09:25:08 | 経済学
「津軽海峡冬景色」(石川さゆり)の歌を得意げにさる場所で、歌ったところ、青森県下北半島ご出身のさる料理店のご主人に「あなたのように嬉しそうに「津軽海峡」を歌われると正直聴いておれない」と言われた時ぎくりとした20数年前のことをいまだに忘れられない。

青森県知事選が6月5日行われ、無所属現職の三村申吾氏{55}(自民、公明推薦)が当選したニュースを聞いたときも、神戸のような表通りに出て、手を上げればタクシーが止まるようなチャラチャラした街で生まれ育った人間には到底理解できないその土地ならではの感慨と言うか受け止め方が厳然と存在していることを改めて認識した。

知事選では、フクシマ原発事故の後、原発問題が争点の一つとなった。「原発新設の凍結」を訴えた対抗馬、民主党推薦の山内崇氏は破れたと関西版だが一般紙に書いてあった。原発で飯を食っている青森県の実態を体で感じている有権者は、山内氏に、仮に頭では原発の怖さは分かっていても、からだが反応しなかった。「原発」に食べさせてもらっているという気持ちから解き放されないからだろう。

青森県大間町には、2014年11月運転開始予定の大間原子力発電所が「電源開発」により建設中である。大間町のホームページを検索した。「ここは本州最北端の町として知られ、17万の観光客が訪れる。北端の岬・大間岬に立てば、津軽海峡をはさんで北海道が見える。HHK朝の連続テレビ小説「私の青空」の舞台になって一躍有名になった。大間原子力発電建設も予定され、今後は資源を生かし、観光開発や漁業振興が期待される」などと出ていた。

16年前の神戸震災の時、明らかに地震を経験したことがないと思われるさる評論家が地震の手ほどきについて話をしていたとき、聞くに堪えないとその時思った。そっくり当てはまらないと思うが、先の「津軽海峡冬景色」を歌った筆者にどうしてもついていけないと言われた店長の気持ちも似たようなものだったのだろう。

12日の夜の「朝日ニュ―スター」の科学専門の番組に東京大学エネルギー研究センターの岩船由美子氏が出演していた。今はやりの「節電」がテーマだった。予備知識のない素人が聞いていて、東電や関電が要請した「15%節電」の意味が最後まで呑み込めなかったことを白状する。ただ、それぞれの家庭で、こまめにスイッチを切れば節電になることやエアコンの消費電力が夏のピーク時には特に影響することだけは少なくとも分かった。

岩船氏は、各戸に消費先ごとに電気量を測定出来る「スマートメ―タ―」の導入を積極的に進めたらどうかと訴えておられた。日本ではコストがかかるから電力会社も今までは真面目に取り組んでこなかった。しかし、原発問題との関連で「節電」が国民の前に出て来たから「スマートメ―タ―」に対する理解は今後、高まって来るに違いないと話された。

自動販売機やパチンコ店の話も出た。自動販売機についてはメーカーの方もフクシマ原発以前から「節電」には努力していると話していた。最大電力量が記録される午後2時~4時の時間帯に家に居る人の割合は40%である。人は家にいないがペットがいるからエアコンは止められないという意見もあると聞いて、十人十色、人それぞれだなと実感した。

嬉しそうに「津軽海峡冬景色」を歌っていないか。自戒を込めて原発問題を見守って行きたい。(了)

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論語と鍼灸 (38) 鍼灸師の価値観

2011-06-12 16:04:02 | 論語と鍼灸
【子(し)の曰(たまわ)、学びて思わざれば則(すなわ)ち罔(くら)し、思うて学ばざれば則(すなわ)ち殆(あや)うし】
(先生が言いました。学ぶだけで考えようとしない人は学んだことを実行できない。勝手に考えるだけで学ぼうとしない人は道を誤りやすい)

我々鍼灸師は、学校でテクニカル的なことを学び、訓練してきました。
そして学校を卒業して、学校で習ったことだけでは治療ができないことに気付く人も多いようです。

論語の教える「学ぶ」とは、さまざまな価値観に出会うことだといいます。
さまざまな価値観との出会いが人間性を高めてくれるわけです。
解剖生理だけではどうにもなりません。
鍼灸古典だけでも問題があります。
人間は自分と同感の人と接触していきます。
自分と同じ考えを持つ人の本を読み、自分の納得したところだけを覚えます。
言い方を変えれば、固執してしまいがちです。

鍼灸が上達するにつれて「演算」が上手くなります。
自分が学んできたことを考えて組合すことができるからです。
初心者は、断片的な知識が脳にコピーされているだけなので「演算」はできません。
演算ができるようになるには、多くの技術を学び、多くの人と出会うことです。
その学んだ中から、自分で考えて、自分で技術を選んでいくわけです。

自分にバックボーンがなければ価値の判断ができません。
自分バックボーンができると、学校で習った解剖生理も生かすことができます。
知識が連鎖的に繋がってくるわけです。
それが技術の高くなる条件になってきます。

『論語』はバックボーンをつくるのにいいお手本になります。
自分勝手に考えるだけでは、ほんとに「危ない」ことです。
楽しくない人生のことです。

楽しい人生、価値ある人生、価値ある鍼灸師として生きたいので、ブログに『論語』を書いて勉強しています。
今は、鍼灸技術を教えるぐらいになったのですが、どれだけ経験があっても学び足りないところがたくさんあるからです。

そこに鍼灸師としての、人としての価値感があると考えているからです。

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節電15%要請、原発を稼働させたいための脅し?(学校で教えてくれない経済学)

2011-06-12 10:39:05 | 経済学
日本画家の森田りえ子さんが昨年京都で開かれる個展会場の電灯をLEDに変えて欲しいと会場の高島屋に依頼、開期中だけだったが一部の絵だけだったが、LEDに変えてもらったと話しておられたことをふと思い出した。ご自身のアトリエの照明は一昨年から全てLEDに既に交換しておられる。

日本画は熱を嫌う。LEDは熱くない。しかも太陽光線に近い。森田りえ子さんの絵が別の人のようによくなったと褒めてもらった。それを聞いて、とても嬉しかったと、当の会場で挨拶された。日本画に限らないであろう。明るい、暗いは見るときもそうだが、自分で絵を描いていても敏感に感じる。照明になにを使うかは、重要な要素である。加えてLEDに節電効果があるというなら関係者はもっと真剣にLEDにまっ正面から取り組む必要があるだろう。

フクシマ原発以降、にわかに節電が声高に叫ばれるようになった。専門的知識はないが、LEDを使うと消費電力が発熱電灯に比べて10分の1になるという話まである。LEDに切り替える場合、当然通常よりコストがかかる。このあたりの問題点について、LEDに節電効果があるなら、政府も自治体もさらに言えばマスコミも動員してLED需要促進に努力する必要があるような気がする。

節電ということでは、東電についで関電が15%節電を要請したと新聞にも大きく出ていた。ところが、6月11日のケーブルテレビの朝日ニュースターの「パックインジャーナル」という番組をたままた見ていたら、15%節電はデ―タとして根拠に乏しいと番組のゲストの一人が解説していたのに驚いた次第である。電力消費が夏のピーク時、しかも午後2時から3時までの瞬間的な時間帯を前提にして作成されているというのである。

家庭でのエアコンを例えば5分オフにしても冷感は落ちない。5分止めるだけで、節電効果がある。さらに驚いたのは、2003年の日本で原発の稼働が全て止まっていた時の状態で計算しているという話を聞いて、一体何を信用したらいいのかとどぎまぎしてしまった。15%節電と言うなら、庶民にも分かり易く、東電も関電もマスコミに本当の資料を渡して解説すべきではないだろうかと思った次第である。

どぎまぎしたついでに書きたい。いずれも関西版であるが、12日付けの読売と朝日の朝刊をたまたま並べてみて、同じ日本の新聞かと見まがうほど紙面の扱いが違うことに気が付いた。一般の家庭では何紙も買えない。朝日新聞を読んでいると「脱原発デモ、福島で広島で」の見出しで「さよなら原発」のプラカードを掲げてデモ行進する郡山駅の様子を写真入りで紹介していた。

一方、読売新聞も震災関連の記事は結構載せている。ただ、一面は「海への祈り、大震災3か月」の見出しで、石巻の高台の公園で地震発生時刻の午後2時46分に黙とうする写真を掲載していた。当然、それぞれの新聞社は主義主張も違う。大いに自説を主張したらいい。しかし、原発と日本として根本的にどう取り組むべきかをお互い真剣に考えようと国民によびかけることが先だろうと常々思っている。

同じく関西版であるが、読売新聞の10日の朝刊一面トップは、「関電「15%節電」要請へ」、一両日中にも、家庭、企業など、夏の電力不足」という見出しが出ていた。なぜ15%なのか。原発を動かさないと15%止めると脅かされているように読んでいて感じるが、考え過ぎだろうか?(了)

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3.11大震災後、3ケ月、今、国のリーダーの資質が日々問われている(学校で教えてくれない経済学)

2011-06-11 12:54:17 | 経済学
3.11震災3月目を迎えてフランスF2が「フクシマの今」と題して特集番組を紹介していた。Nibelleさんというフランス人家庭を取材してフクシマ原発事故初日、原発が爆発、「この世の終わりだ,さようなら」、と書き残した。当日の恐怖の様子、被災地のその後をニベルさんは毎日メール配信して来た。日本人の奥さんKeikoさんの家族は今も原発の作業員として働いている。日々の配信記録をまとめ本にした。出版を評して、原発には良いこともありますとF2のアナがコメントしていた。

原発関連では、イタリアで脱原発を巡って国民投票が週末に実施されることをF2は伝えた。イタリアではチエルノブイリ事故後、21年前から原発を停止している。それを現政権が見直しを決めた。それに反対したグリーンピースが脱原発を要求、国民投票が実施される。首相は棄権すると発言した。野党は国民投票に絡めて首相を退陣に追い込もうとしていると解説していた。日本では電力会社9社の株主総会が月末に開催される。株主でないので出られないが、電力会社がどのように対応するか注目される。

ドイツZDFは「当局はO104の発症源は北ドイツ、ニ―ダ―ザクセン州にある有機栽培農場で作られた新芽野菜(もやし)であることがほぼ断定された。農場の従業員が菌を持ちこんだらしい。生ごみとして捨てられていたもやしの袋を検査してわかった。」などと伝えた。「ほっとしました。やっといいニュースが出ました」と語る関係者の喜ぶ様子を紹介していた。1996年に日本でもカイわれ大根で同様の事件があった。インゲンマメで感染したケースもあると紹介していた。

ロシアRTRは今朝の放送で、メドベージェフ大統領は、「ロシアの専門家とEUの専門家が協議して、問題がないと分かれば、ロシアはEUから野菜を輸入します。」と語る様子を写していた。日本では、輸入品のお茶の葉で、農薬が理由で問題になったことがある。最近、お茶の葉で、フクシマ原発放射能汚染に関連して、静岡のお茶に風評被害が発生していると伝えられる。基準を作り、テキパキ対応しないと被害は益々大きくなるであろう。山火事の場合、手前の木を切り倒して火をまず止める。森全体、さらに大切な住民の命を救うためだ。

一方、10日のNY株式市場は、世界経済が先行き不透明なことを背景に、NYダウは前日比172ドル安、11,951ドルで取引を終了した。ギリシャ国債懸念も影響したと10日の付けのWSJ紙が書いていた。米ブルームバーグに出たある投資会社CEOは、「世界経済の先行きが不透明だから企業は雇用を増やさない。失業率は減らない。ロングでの運用は厳しい」と脱帽していた。日本では東電株がおもちゃのように扱れ、相場が乱高下している。こういうことを臆面もなく繰り返すから、日本では特に株式が市民権を得られないのであろう。

動物は身の危険を感じたらまず理屈抜きでその場を離れる。人と思うから間違いを犯す。鳥や動物が相場を動かしていると思っておれば腹も立つまい。ただ、原発問題は、相場のようにはいかない。孫子の身になって考えることが基本であろう。冒頭のフランス人は震災後一端フランスへ帰国した。しかし、残した家族を考えてフクシマに戻った。今朝の番組は「フクシマの今」だった。「フクシマの未来」は触れなかった。

16年前の神戸の震災もひどかった。しかし、フクシマはその比でない。原発問題が重くのしかかっているからだ。被災者の身になって,まず将来の方向を決め、足元の問題解決にあたっては、今なにから手を付けていくかを速急に決めねばならない。言うは易し、行いは難しであるが、日々、国のリーダーの資質が問われていることだけははっきりしている。(了)

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論語と鍼灸 (37) 鍼灸師の人柄を判断する方法

2011-06-11 10:33:00 | 論語と鍼灸
【退(しりぞ)きて其(そ)の私(し)を省(かえり)みるに、亦(ま)た以(も)って発(はっ)するに足(た)る】
(退いて私生活を見ると、これはと思わされるところがあります)


それぞれにいろいろな人生があります。
先日、巨針療法のメールを送ってくれた先生は、加古川の 浜屋鍼灸院さん ですが、
昨日、「ホームページができました」とメールを送ってきた先生もいました。
富山の かない鍼灸院・接骨院 さんというところの先生ですが、お二人ともすごく謙虚な方で、優しい先生です。

人は見かけで得する場合と損する場合があるのですが、この先生方は「得する」タイプです。
お二人ともニコニコしていて、子どもに好かれるタイプだからで、実際の生活でも夫婦で子どもを大切にしています。

今はネットの時代ですので、ネットでいろいろ検索していると、本当の姿が見えません。
その人の、その会社の本当の姿を知るには、私生活や会社の活動を観ることが大切です。
次に、その人が友とする者を見ます。

論語にもいろいろな人物判断法が書かれていますが、私が好きな人物判断法は『史記』にある判断法です。
【魏の文侯が幕賓の李克に宰相を決める相談をするのだが、李候は「文侯自らがお決めになることです、と言いました。
しかし、再度下問されたので、宰相を決めるときの基準としての名言を残しました。

【居ては其の親しむ所を視、富ては其の与うる所を視、達しては其の挙ぐる所を視、窮しては其の為さざる所を視、貧にしては其の取らざる所を視る。】

(第一に、官を引いて家に居るときに、どのような人と付き合っているかを観察する。低俗な連中と付き合っていたなら、その人も低俗であると視る。第二に、金を持ったとき、金を何に使ったかを視るのだが、愛人や書画骨董にうつつを抜かすようなら落第です。第三に高位高官になったとき、どんな人物を挙用したかを視る。第四に、人間落魄すると何にでも飛びつきたくなりプライドを捨ててつまらぬことをやることもあるが、やってはならないことを断固としてやらない信念のある人が大事を為すことができる。第五に、人間万事好調の時は分からぬが、貧乏して困窮したときには不正な金でも懐に入れたくなる。貧して貪せざる人物であるかを視る)

中国古典にはさまざまな事物にヒントを与える語録や条文がいっぱいありますが、この人物判断法からしても、上に紹介しました先生方はバッチリだと思います。
この先生方は、愛人や書画骨董にうつつをぬかしたり、競輪や競馬のような博打に大金を使ったり、困窮したからとて、不正な金に手を出すタイプではありません。
そういう先生方ですので、奥さん方もしっかりしています。


論語では、「退いて私生活を見る」と書きましたが、この先生方のHPでは、「退かなくても」それを伺い知ることができます。
この先生方とのお付き合いも長いのですが、この先生方のHPは「本当の姿」が見えるHPです。

お近くの方々は、治療でなくてもいいですから遊びに行ってみてください。
歓迎してくれるはずです。

この先生方以外にもご紹介したい先生方はたくさんおられますが、追って紹介したいと思います。

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