中国、ロシア、アメリカと日本との違いは何か？彼らは、一歩も引かない点で見事に共通している、

2日ＮＹダウ139ドル安（学校で教えてくれない経済学）


10月米雇用統計が予想125,000人増を上回る171,000人増加したが失業率は前月の7.8%から7.9%へ増加した。株式市場は、エネルギー、資源銘柄の大幅安を受けて、前日比139ドル安、13,093ドルで取引を終えた。ＮＹ為替市場ではドルが対ユーロ、対円共に買われ、１ドル＝80.44円、同1.2844ドルで取引された。ＮＹ原油はバレル84.95ドルへ、ＮＹ金はオンス1,677ドルへ大幅値下がりしたと20日付けWSJ紙電子版は書いた。なぜ株、商品共に下げたのか。ＷＳＪ紙は、投資家は、11月6日の米大統領選を控えてポジション調整に動いた。一部投資家は「10月の雇用統計は、花火を打ち上げるような内容ではない」と切り捨てたと書いていた。

3日朝放送の米ブルームバーグニュ-スに出演したマット・ミラー記者は「雇用統計が予想外に良かったため、米ＦＲＢへの投資家の金融緩和期待が後退したことが商品相場を下げ、商品相場下落が、エネルギー関連銘柄の株価を下げた。アップル株が575ドルへ3.5% 下げ、ハイテク株全体の株価を引き下げたことも株値下がりをリードした。」と解説していた。アップル株はわずか1ケ月前には700ドルを突破していた。秋の収穫が終わると一斉に休みに入る。春に備えて、次いつ種を撒くか。何をどこに撒くかを考えているのであろう。

米ＣＮＮテレビは、ハリケーンサンディの被害状況について「ＮＹ州だけで260万人が停電の被害をうけたままだ。ガソリンスタンドには長蛇の列、なぜこんな時にＮＹマラソンなのかとブルームバーグＮＹ州知事に噛みついた。一方、ブルームバーグ知事がオバマ米大統領を支持すると語った。オバマ再選にとって、雇用統計改善のニュース以上に価値がある。」と解説していた。米大統領選についてドイツZDFは「オバマ大統領は10月度雇用統計は7ケ月連続で増えた。今後4年間も増え続けると語った。一方、ロムニー候補は10月失業率は9月から増えたと反論した。」と紹介していた。フランスF２は「無党派のＮＹ知事のオバマ支持表明は、無党派層の投票に影響する」とコメントしていた。

今朝放送の中国ＣＣＴＶは「日本は、11月2日、釣魚島周辺の中国の領海を不法侵入した。中国は中国の管轄権を行使すると中国外務省コ―ライ報道官は語った。中国外務次官はシンガポールでのシンポジウムで、「日本は中国の領土を盗んだ。第二次大戦後の歴史を無視している。」と語った。英メディアは、「中国は世界第二の経済大国になった。中国との関係悪化は好ましくないと」と書いた。ロシアのメディアは「日本が自ら墓穴を掘る行為だ」と指摘した。ホワイトハウス報道官は「アメリカはどちらにも組みしない。両国で平和的に解決して欲しい」と話している。」などと放送していた。

日本人と中国人とどこが違うか。中国は、繰り返し、繰り返し連日中国の立場を飽きもせず続ける。日本は領土問題でも最近思いだしたように発言を始めた。日ソ漁業交渉でのロシア、日米繊維交渉でのアメリカも同じだ。一歩も引かない点で見事に共通している。（了）

景気も健康も天気と同じで時々刻々変化する、変化に対応出来る体作りが肝心だ、1日の ＮＹダウ136ドル高

（学校で教えてくれない経済学）


ワ―ルドWaveMorning(世界の天気)で北の寒気が南下、北京は4℃から0℃へ、寒気が東へ移動、東京は9℃に下がる。北米大陸でも寒気が南下、米東部の山岳地帯では90センチの雪が積もり「サンディ」の被害を受けたNYは4℃、ワシントンDCは2℃まで下がると解説していた。秋のことを英語で何故Fallというのか。一夜にして葉が全て落ちる。ワシントンで生活して始めて実感した。

米CNNは「サンディ」の被害を受けたアメリカ東部では980万世帯が停電、寒さの中もNY市内ではバス待ちに長蛇の列と伝えていた。英BBCも昨日同様「サンディ」の被害状況を伝え、NYが再び喧噪の町に戻るのは数ケ月先だろうと今回の被害の厳しさを解説していた。米ABCは米大統領選挙を後5日に控えてオバマ、ロムニー両候補が選挙戦を再開、「サンディ」被災地への大統領の対応が評価され、接戦州ではオバマやや優位だが、アメリカ全土では共に49%予断を許さぬ情勢が続いていると伝えていた。

一方、中国では、11月8日に中国最高指導部の新体制が決まる。シンガポールCNNは「胡錦涛国家主席のあとは習近平、温家宝首相のあとは李克強で決っているが、残りのメンバーは候補が10人おり土壇場まで決まらないと見られる。今回注目されているのは、現在の9人体制の中央委員会常務委員が7人体制に変更されるかもしれない。権力が特定の人間に集中する怖れが出てくると専門家の見通しを紹介していた。近着のニューズウイーク誌日本版で「中国が米大統領選を嫌う本当の理由」の見出しで「選挙のたびに中国のイメージが損なわれることだ。今年は特にひどかった。ロムニーは、「私が大統領になれば、就任初日に、中国を為替操作国に認定する」と語った。ビュー・リサーチの調査によれば、中国人の50%以上がアメリカの民主主義制度を好むと回答、好まないと答えたのは29%だった。自国の指導者選びに国民の参加を認めない中国共産党にとって耳の痛い話だからだ。」とメリンダ・リウ、北京特派員が書いていた。

11月1日、ＮＹ証券取引所では、NYダウは前日比136ドル高、13,232ドルで取引を終えた。ワ―ルドWaveMorning(経済情報)に出演した三菱東京UFJ銀行、村尾典昭氏は「①ABC雇用統計が15万8000人増加、②新規失業保険申請件数が9000減、36.3万となった、③10月のISM製造業景気指数が先月の50.5から51.7へ改善した、④消費者信頼感指数が4年来の水準の72.2を記録するなど一連の米経済指標を好感した。明日2日米労働省発表予定の10月度、非農業部門雇用数を注目している。15.5万増、失業率は9月の7.8%から7.9%へ悪化を予測する専門家は多い。」などと解説していた。NY原油{WTI}はバレル85セント高、87.09ドル、NY金相場はオンス3.40ドル安、1,714.10ドルだった。NY外国為替市場ではドルが買われ、1ドル＝80.16円、1ユーロ=103.75円で取引された。

景気も健康も天気と同じで、日々刻々変化している。変化に対応出来る体作りが肝心だ。(了）

植木鉢の下のまる虫のごとき国会審議にうんざりだ、さすがの日本人も目覚めるだろう

(学校で教えてくれない経済学）


『サンディ』の影響で2日間の休みのあと31日のNY証券取引所で、NYダウは、ほぼ横ばいの10ドル安、13,096ドルで取引を終えた。米ブルームバーグ、MattMiller記者は「この日は取引所再開に向けて苦労した職員がオープニング・ベルをブルームバーグNY市長と鳴らした。出来高は薄商いの７億株強だった。」と話した。「ハリケーンの影響で米東海岸の製油所の多くで操業がとまりガソリン相場ここ１週間で15%値上がり、この日も1.5%上げた」と商品担当記者が話した。NY原油相場（WTI）は小幅の値動きでバレル56セント高、86.24ドル、ＮＹ金相場はオンス7ドル高、1,717.50ドルで取引を終えた。

NY外国為替市場では、1ドル＝79.78円、1ユーロ＝103.39円と対円ではドル、ユーロ共に買われた。「31日、ユーロ圏財務相による電話会談が行われギリシャ支援を継続することが確認され安心感がドル、ユーロの相場を支えた。」と、ワ―ルドWaveMorning(経済情報)に出演した大和証券キャピタルマ―ケッツアメリカ、山口秀宣氏が解説していた。

米ABC,米CNN,英BBC,フランスF2に加えこの日はドイツZDFは「『サンディ』襲来でNY市民100万人が停電の被害を受けた。市内はまるで戦場の後のようだ。アメリカ全土で50人が死亡した。被害総額500億ドルの試算もある。オバマ米大統領は被災地ニュージャジ―を共和党の知事と訪れ、知事は危機管理能力を称賛した。NYシティマラソンは週末予定通り行う。志気を高めるためだ。」とNY特派員がレポートしていた。『サンディ』のニュースの後にドイツZDFは「ドイツの今年度の税収が6020億ユーロ増加した。好調なドイツ経済のお陰で企業、個人共に所得が増えた。」とジョイブレ財務相が語ったと伝えた。一方、野党は「一時的現象だ。ギリシアへの支援は出来ない。貸付ではなく補助金だ。」と反論したと紹介していた。来年行われるドイツ連邦議会選挙戦は既に始まっている。

今朝のその他のワ―ルWaveMorningでは、ロシアRTRが「ロシア海軍総司令部が、100年振りにモスクワから旧ロシア連合艦隊の基地サンクトペテルブルグに戻った。」と誇らしげに報道していた。誰が見てもプ―チン大統領の差し金だと分かっている。しかし、今朝のロシアRTRは「プ―チン」の「プ」の字も出なかったことが面白かった。ロシアRTRは、「ユーロ圏はギリシャは支援するがハンガリーは支援しないのはおかしい。」とジャブを入れていた。アルジャジ―ラは「エルドアン、トルコ首相がベルリンを訪問した。メルケルドイツ首相はトルコのEU加盟を支持すると語った。」と放送していた。豪ABCは「習近平の父親は会ってくれた。」と語るダライラマのインタビューを流していた。11月8日、中国新体制が決まる。チベット問題に中国がどう対応をするかの一つの視点かもしれない。今朝も中国CCTVは日本の「島国有化」は不当だと非難を繰り返していた。

地球は一つである。植木鉢の下のまる虫のごとき国会審議を日々見聞きするとうんざりする。これほどまでも政治家にバカにされたら、さすがの日本人も目を覚ますだろう。(了)