思索の日記 (クリックで全体が表示されます)

武田康弘の思索の日記です。「恋知」の生を提唱し、実践しています。白樺教育館ホームと共に

ドイツは「ナチズム」を否定、日本は「靖国思想」を否定せず。 自民党のナチス憲法(東京新聞)

2013-08-10 | 社会批評

 同盟を組んで第二次世界大戦を戦ったドイツと日本は、戦後は対照的に、方やヨーロッパ社会に認められ、その中心国になっているのに、
日本は、被害を与えた隣国ともよい関係を築けません。再び脱亜(中国や韓国を下に見てアジアから抜ける)ですが、今度は入欧ではなく入米(アメリカのみ)です。アメリカ妾を続けます。

 その最も深い原因は、

 ドイツは、侵略戦争をもたらした思想である「ナチズム」をあらゆる角度から批判し、学問と教育の分野でナチの思想を排し、人民主権の近代民主主義社会をつくる努力を続け、ナチズムに関わった人やその思想をもつ人を公職につけないようにしてきたのに対して、
 日本は、伊藤博文が中心となって作った「天皇教=靖国思想」を批判できず、そのために、天皇ヒロヒトの戦争責任も曖昧にしたまま、戦争を遂行した内閣の要人(戦争犯罪者)を戦後も要職どころか、総理大臣にまでしてきたところにあります。
(『恋知』第1章「天皇制ってなんだろう」をぜひご覧ください)

 それが、教育で「現代史」を教えず、入学試験にも出ないという異様な状態を生んでいるわけです。自分の国のおかした罪も知らない若者であふれ、それを知らしめようとする人々を「反日」と呼んでパージするネットウヨク≒国粋主義者が跋扈(ばっこ)し、彼らに同調するA級戦犯の孫の安倍首相や麻生副首相らが権力を握る。

 なんという国か。「保守政治家」さえなく、「右翼政治家」だけが権勢を振う。
サザンの桑田佳祐は、さすがに核心をついて、5年ぶりの新曲『ピースとハイライト』では、「教科書は現代史をやる前に時間切れ そこが一番知りたいのに 何でそうなっちゃうの?」と歌います。

 
 以下は、8月8日の東京新聞の特集記事です。

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