思索の日記 (クリックで全体が表示されます)

武田康弘の思索の日記です。「恋知」の生を提唱し、実践しています。白樺教育館ホームと共に

尖閣問題=保守政治家が意図的に「煽る」。 「中国の日本漁船への干渉はない」(沖縄タイムス)

2013-09-11 | 社会批評

 

保守政治家が意図的に煽り、NHKなどの放送局が、それを助長する報道を行っているために、いかに沖縄が迷惑しているか。

以下は、沖縄タイムスからです。

尖閣国有化から1年「政治の海」は今

沖縄タイムス  9月11日(水)9時31分配信

 

 【石垣】石垣市から北の海域。魚湧く漁師の海が「政治の海」へ変わり1年が経過した。昨年9月11日、政府が尖閣諸島を国有化して以降、中国公船が尖閣に接近。日台漁業協定の締結で台湾漁船も海域に乗り入れた。「静かな環境で漁がしたい」。沈静化を願う思いとは裏腹に、尖閣の政治的対立をあおる保守系団体、一部メディアの存在や生活の場を狭められている現状に漁師たちの不満は募る。

 「実際に漁をしている船には中国公船は何もしてこない。でも報道では『漁船を追いかける中国船』と緊張をあおっている」。八重山漁協の上原亀一組合長は一部報道が日中対立をあおり、結果的に漁師に跳ね返る現状に懸念を深める。
 同漁協のマグロはえ縄漁船は現在、「尖閣が肉眼で見える海域」でも漁をしているが、中国公船とのトラブル報告はない。
 報道される「漁船」とは、保守系団体がチャーターした地元漁船に政治家やメディア関係者を乗せ、海上保安庁や中国公船がにらみ合う海域に繰り出しているもの。「漁業者」とは言い難い。

 上原組合長は「政治家のパフォーマンスに多くの組合員が迷惑と考えている。中国のやり方には怒りを覚えるが、双方で冷却期間を置いてほしい」と訴える。
 日中の緊張が高まる中、政府は中国と台湾の連携を防ぐ狙いで5月に日台漁業協定を締結。石垣北海域に台湾漁船が繰り出すようになった。
 同漁協の比嘉幸秀幹事は4月、水産庁幹部に怒りをぶつけた。2010年9月、尖閣付近で中国漁船が取り締まり中の海保の船に体当たりした事件後、政治家が次々と漁協を訪ね、「日本領土を示すために、積極的に尖閣で漁をしてください」と呼び掛けた。
 それが今では漁を自粛せざる得ない状況だ。「政治が決めたから従え-ということか。今は台湾とルール作りを進め、正常化に近づけるしかない」と比嘉さんは表情を曇らせる。
 尖閣諸島は冬場、高級魚のマチを一本釣りで狙う好漁場。「漁業補償の話も出るが漁師は魚で食っていくのが本来の姿。静かな海にしてほしい。願いはそれだけだ」と言葉をつないだ。

中国交流 中止相次ぐ

 石原慎太郎前都知事の尖閣購入構想とその後の国有化の余波で、沖縄と中国のさまざまな交流イベントが中止に追い込まれた。
 2012年は県と福建省の友好締結15周年だったが、記念式典は延期されたまま開けずじまい。若者を公募した総合歌舞団「ウチナー文化未来塾」の福建公演も実現しなかった。メンバーの女性(21)は「年明けまで公演があると信じて頑張って練習していたから、ただただショックだった」と振り返る。
 一方、北京で昨年9月、規模を縮小して開かれた民間交流イベントには出演できた。「カチャーシーでは日本人も中国人も関係なく踊ってくれて本当に感動した。政治とか、誰が悪いとかではなく、交流は続けてほしい」と願う。
 ほかにも、県が中国で計画していた沖縄観光セミナーや、中国政府が県内で予定していた「沖縄・中国映画週間」が中止になった。

( 太字は、武田による)

 

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