思索の日記 (クリックで全体が表示されます)

武田康弘の思索の日記です。「恋知」の生を提唱し、実践しています。白樺教育館ホームと共に

西側から東側へ? バッハ演奏にみる文明の転換点 グールドからリフシッツへ

2018-04-02 | 芸術

 

グールドのバッハは、その玉を転がすような美音による沈潜で、麻薬的な効果をもち人を虜にします。神経を病んでいる現代人の癒し。

ペライアのバッハは、美しい絵画を見るようで、豊かな和声による美音で惹きつけます。洗練されたエンターティナーが奏でる贅沢な一時。

でも、昨日の文化会館と先週の所沢ミューズで聴いたリフシッツのバッハは、素朴で自然、かつ圧倒的なまでに多面的で多色、音楽の豊かさは驚くほど

 

うがった見方をすると、西側の最高峰が東側の大きさ・パワーと精神的な深みに負けているのではないか。
いま、人類文明が転換点に入ってるのかもしれない。東側のコパチンスカヤにしろクルレンツィスにしろ、自由さとスケールと精神の自立において桁違いの人間と音楽だ。


   


武田康弘

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする