パトリシア・コパチンスカヤを知るために必聴のCDが『コパチンスカヤ ラプソディア』です。
これを聴くと、コパチンスカヤの音楽の意味がよく分かります。
西ヨーロッパ文化に偏しているわれわれ日本人の偏りに気付きます。
聴いたことのないレベルの音楽が次々に展開して、唖然となります。
THE MUSIC 音楽、ただ音楽です。たまらない。
とりわけ来年2月に、わたしが「古代アテネからの使者」と呼ぶクルレンツィス+ムジカエテルナと共に来日し、チャイコフスキーのヴャイオリン協奏曲を弾く彼女を真に理解し、その天才性を味わうには必聴です。
CDに付属する解説書に記載されている、パトリシア自身が語る家族のこと・自身のことはとても面白く、国宝級の民族楽器の奏者で、「自分のルールにしか従わない」お父さんの抱腹絶倒のエピソードなど貴重な情報が満載です(日本語)。
武田康弘