啓蒙とはなにか。それは、人間がみずから招いた未成年状態から脱け出ることだ。未成年の状態とは、他人の指示を仰がなければ自分の理性を使うことができないということである。
人間が未成年の状態にあるのは、理性がないからではなく、他人の指示を仰がないと、自分の理性を使う決意も勇気も持てないからなのだ。だから人間は自らの責任において、未成年の状態に留まっていることになる。こうして啓蒙の標語とでもいうものがあるとすれば、それは「知る勇気をもて」だ。すなわち「自分の理性を使う勇気をもて」ということだ。
以上は、有名な書物の冒頭です。誰が書いたのでしょうか?
続きは、また明日。
(画はベートーヴェン)