わたしが全コンセプトをつくった【白樺文学館】(白樺派を顕彰するはじめての施設)は、
①受けつけのテーブルと、②図書室の3つのテーブルと、③音楽室のテーブルは、わたしがデザインしました。
なお、椅子は、既製品ですが、わたしが見つけてきたもの。
以下に写真でご紹介。
ただし、今は、我孫子市が運営していますので、使い方・置き場所が、受付と図書室のものは、わたしの意図とは異なっています。
①受付の小テーブルは、二正面性(入館者受付と図書室利用者への応答の二つ)をテーマにデザインしました。
②図書室の3つのテーブルは、3つが隙間なく並び一つの長テーブルになり、小会議ができるようにデザインしました。
③音楽室(柳兼子さんの歌唱などを聞く)は、テーブルは、桜材です。オーディオもわたしのチョイスとチューニングです(現在はアンプとCDプレーヤーが故障したので低価格のものに変更されています。オーディオが分かる市の職員がいないのでプアーな音です・残念)
※ なお、綿密な打ち合わせの上で、設計図面をおこしてくれたのは、すべて方圓館です。
白樺派で民芸運動を起こした柳宗悦の美に対する思想は、用の美、とか 用即美と言い、熟達の職人が生み出す無自覚の美を最高と評価し、芸術家の作為を低くみます。過去や伝統や民族が中心になります。
わたしは、用い方・使い方・用途を先に置くことは、柳と同じですが、過去=従来の形に囚われず、かつ、これからの自由な生き方・考え方をイメージし、より魅力的で色気のあるデザインを目がけます。しなやかで楽しい人間性。
そこが、柳宗悦とわたしの違いと言えますが、それが上記のテーブルのわたしのオリジナルデザインや椅子のチョイスによく見て取れると思います。
「武田デザインは、機能美の徹底とは異なる」というfbでの鈴木英男さんへの返答が以下です。
わたしも使い方が先にあるのですが、それをわたし発のイメージに置き換えて、魅力あるデザインにします。それが武田流で、柳とは少し違います。大事なのは、機能的であることは基本条件ですが、追い求めるのは、魅力=色気ある形です。内容をふくらませる色気はわたしには必需です(武田)。
わたしも使い方が先にあるのですが、それをわたし発のイメージに置き換えて、魅力あるデザインにします。それが武田流で、柳とは少し違います。大事なのは、機能的であることは基本条件ですが、追い求めるのは、魅力=色気ある形です。内容をふくらませる色気はわたしには必需です(武田)。
武田康弘