『天皇とプロレタリア』で有名な人の本(のコピー)。浅間温泉で「序文」が書かれている。長野県下で国体思想を説いて回っていた頃の本らしい。世の自称右の方々に言いたいのは、主張というものは愛嬌が伴っていなくてはならぬということである。題名もそうだが、章題がいちいち面白いのである。「日本独自の文明は人力車と鰹節削だけか」「豚の労働も狸労働も神聖か」「小鳥の生活と犬も喰はない人間の夫婦喧嘩」「豚より人間へ、人間より国民へ、国民より臣民へ」……つい、わたくしも国体論者になりかけてしまったではないか。
『天皇とプロレタリア』で有名な人の本(のコピー)。浅間温泉で「序文」が書かれている。長野県下で国体思想を説いて回っていた頃の本らしい。世の自称右の方々に言いたいのは、主張というものは愛嬌が伴っていなくてはならぬということである。題名もそうだが、章題がいちいち面白いのである。「日本独自の文明は人力車と鰹節削だけか」「豚の労働も狸労働も神聖か」「小鳥の生活と犬も喰はない人間の夫婦喧嘩」「豚より人間へ、人間より国民へ、国民より臣民へ」……つい、わたくしも国体論者になりかけてしまったではないか。