論文を書き書きしながら、ブルックナーを聴く。上は、シモーネ・ヤング指揮、ハンブルクフィルの交響曲第8番(1887年第1稿)。
1887年第1稿、ときいて一時間話が出来る奴は確実にいわゆる「ブルヲタ」である。某巨大掲示板で一番たちのわるい人達といわれている。私に言わせれば、オーディオヲタとかAK×のマイナー少女ヲタと同等或いはもっと酷い。この人達に較べれば、Perfumeのポリリズムの発売前バージョンにこだわっている人達なぞもぐりレベルである。群衆に紛れていた場合、見分ける方法を私が教えてあげましょう。
非ブルヲタ:交響曲を聴いて、ベートーベンだと思う。
ブルヲタレベル0:交響曲を全部聴いたよ、と言っている。
ブルヲタレベル0.2:版の問題があることを知っている。
ブルヲタレベル0.5:俺の葬式には、7番の第2楽章を頼む、と言っている。
ブルヲタレベル1:「ヒトラー死去」の放送の時ブルックナーが使われたと知っている。
ブルヲタレベル2:朝比奈隆が第8番をN響と演奏した時、指揮をふり間違えたことを知っている。
ブルヲタレベル3:ブルックナーはチェリビダッケの指揮に限ると言っている。
ブルヲタレベル4:第5番はやはりシューリヒトの1963年だろとかいきなり言い出す。
ブルヲタレベル4.3:ヴァントとベルリンフィルの第5番におけるバストロンボーンの蛮行について語れる。
ブルヲタレベル4.6:ブルックナーの演奏会にはもちろんスコア(書き込みあり)持参。
ブルヲタレベル5:交響曲00番を実演で聴いたと言っている。
ブルヲタレベル6:交響曲のスコア(青色のブルックナー協会版に限る)を全て持っている。
ブルヲタレベル7:第8番のトロンボーンパートの一番苦しい箇所を知っている。
ブルヲタレベル8:第8番(1887年第1稿)のヤングとフェドセーエフの違いを指揮まねで表現できる。
ブルヲタレベル9:ベートーベンの「田園」の第一楽章が、ブルックナーのパクリだと騒いでいる。
ブルヲタレベル10:交響曲第10番を作曲できる。
ブルヲタレベル11:隣の奥さんの声がブルックナーの交響曲に聞こえる。
ブルヲタレベル12:俺はブルックナーであると言い、確かにどうみてもブルックナーにしか見えない。
……ちなみに、私は、ブルックナーといえば、フルトヴェングラーかロシアの交響楽団に限ると思っている。4.5ぐらいであろうか。