イギリスの人形浄瑠璃「雷鳥」をみてみると、日本の特撮仮面劇や巨大人形漫画のオリジナリティが大半疑わしいことに気づく。雷鳥の画面が、非常に明るくて暗いのは煙ぐらいなのに対して、日本の特撮仮面劇は全体的に暗い。どうも、人形浄瑠璃に居る真っ黒な人がいないことになっておりながらそれが重要な背景であるように、仮面の周りは闇が立ちこめている必要があるのではなかろうか。「雷鳥」の人形の人たちより、特撮仮面劇の生身の人間の人たちがほとんど人形のような演技をしているのはおもしろい。「雷鳥」の人たちは、お金持ちの秘密結社であるが、考えてみりゃ、そんな発想も過去の日本の巨大人形漫画に受け継がれていた時期があった。世界を救うのは、公務員ではなくそういう人たちなのであろう……。まあ、兵器が、私人の扱えないレベルになってはその夢も霧散した。アトムも雷鳥も原子力で飛んでいたのであるからして……
イギリスの人形浄瑠璃「雷鳥」をみてみると、日本の特撮仮面劇や巨大人形漫画のオリジナリティが大半疑わしいことに気づく。雷鳥の画面が、非常に明るくて暗いのは煙ぐらいなのに対して、日本の特撮仮面劇は全体的に暗い。どうも、人形浄瑠璃に居る真っ黒な人がいないことになっておりながらそれが重要な背景であるように、仮面の周りは闇が立ちこめている必要があるのではなかろうか。「雷鳥」の人形の人たちより、特撮仮面劇の生身の人間の人たちがほとんど人形のような演技をしているのはおもしろい。「雷鳥」の人たちは、お金持ちの秘密結社であるが、考えてみりゃ、そんな発想も過去の日本の巨大人形漫画に受け継がれていた時期があった。世界を救うのは、公務員ではなくそういう人たちなのであろう……。まあ、兵器が、私人の扱えないレベルになってはその夢も霧散した。アトムも雷鳥も原子力で飛んでいたのであるからして……