★さちゅりこん――渡邊史郎と縦塗横抹

世界が矛盾的自己同一的形成として、現在において過去と未来とが一となるという時、我々は反省的である。(西田幾多郎)

カボチャ男

2015-10-31 23:08:20 | 文学


ハロウィンのカボチャのかぶり物は、なんか「箱男」に比べて覚悟が足りない。

そういえば、昔、「史郎君はプーランクがあってるかも」とかピアノの先生に言われ、その頃は「ああの眠い曲ばかり書く人か」と思ったのであるが、確かに最近プーランクのピアノ協奏曲などが好きだ。

学費93万円のお知らせ

2015-10-30 23:37:23 | 大学
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik15/2015-10-28/2015102801_03_1.html


国立大授業料 40万円値上げ……



日野市の封筒「憲法守ろう」が黒塗り 市長「遺憾だ」
http://www.asahi.com/articles/ASHBZ4G3DHBZUTIL028.html?iref=comtop_pickup_03


……単純ミスの黒塗り誠にお疲れ様です。そういえば、最近、憲法護れみたいなバッチ付けてたら警備員に囲まれたとかいうニュースがあったな。暇だのう……

共産党系集会に参加、自民参院議員の処分検討 大阪府連http://www.asahi.com/articles/ASHBZ43QYHBZPTIL01S.html?iref=comtop_list_pol_n05


……昔のどこかの共産党じゃねえか、やり方が。

高校生の政治活動容認を通知=集会やデモ解禁、学業優先―文科省http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20151029-00000091-jij-soci


……何が「学業」だよ。優秀な学生は、学業優先なんかしなくても学校の勉強ぐらい出来るのであってね、デモなんかしてても大丈夫なのは、歴史ふり返りゃ分かるでしょうが。ああそうか、ことさら学業優先しなければだめだったやつがこういうこと言う訳ね。学業邪魔しているものは他にあるだろうが、部活とか。というか、高校生が政治活動やっていいに決まってるだろうがよ。もともとの権利ですがな。幼稚園生や小学生だってやっていいと思うよ。だいたい、よく幼稚園生や小学生を政治的なイベントにかりだして、知事や市長がニコニコしてるじゃねえかよ。あれは完全に「政治活動」だろうが。
 そういえば、最近よく聞かれる「政治的中立」とかいう頭の悪そうな文言で思い出したのですが、そういう中立のことを昔なんといっていたか――「ノンポリ」。いや、違う。「ノンセクト・ラジカル」だ。党派に属さない者達が非常にめんどくさい人たちであることを思い出して頂きたい。学生たちが「中立」と化した時、もう共産党、もちろん死に体の自民党などのコントロールが効かないのは明らかなのである。この前の安保騒動でさえ、そういう雰囲気がちょっとあったと思う。だいたい昔から「運動」というのは、政治的には中立的な空隙から発生するのである。――無論、「政治的中立」はかかる中立をなくそうという策謀である。

かくかくしかじか2

2015-10-29 13:02:14 | 漫画など


このマンガには、美大の女子学生と彼女の画塾時代の師匠である日高先生というのがでてくる。いま二巻目だが、わたくしは、歳のせいか、この反時代的な粗暴な師匠にしか共感できない。この人物は物語の軸というか絵の額みたいなものであり、主人公たちがそこから逸脱して真に芸術に生きるために死ぬ運命にある(生きているけれどもはじめから死んでいるのである)。しかし、本当に若者たちは日高先生という額抜きに生きてゆけるであろうか。教師と学生の関係について深い洞察を持つ作品だとおもうのであるが……。

地元のお祭りにゆきました

2015-10-25 17:55:55 | 日記
小学生が狸のペインティングされて徘徊するらしいので行ってみた。


居た


お腹がかわいい






バランスボールと戯れる狛犬


ちんちんどんどんちんどんどん


ちんちんちんちちんちんちんどんちん


中の人は大変な重労働である


芥川龍之介のいつもの半端な箴言






中で何かがおこなわれていた


今帰ったぞ、という感じの狸

この人口を木曽に分けて欲しい……

気圏の松藻だ

2015-10-24 23:55:38 | 文学


 そらのふちは沈んで行き、松の並木のはてばかり黝んだ琥珀をさびしくくゆらし、
 その町のはづれのたそがれに、大きなひのきが風に乱れてゆれてゐる。気圏の松藻だ、ひのきの髪毛。
 まっ黒な家の中には黄いろなラムプがぼんやり点いて顔のまっかな若い女がひとりでせわしく飯をかきこんでゐる。
 かきこんでゐる。その澱粉の灰色。
 ラムプのあかりに暗の中から引きずり出された梢の緑、
 実に恐ろしく青く見える。恐ろしく深く見える。恐ろしくゆらいで見える。

――宮澤賢治「女」